03/06/12 03:16
じゃ容量確保に
「ケンスケ、ほ、ほんとにするの?」
「なに言ってんだよ、どうしてもって言うから惣流の写真販売止めたんだぜ、
なら交換条件があるのは当然だろ?」
「で、でも……」
今シンジが着ているのは第三中学の制服―但し、女子制服だ。
ぎこちないながらも何とかつきあいだしたアスカとシンジだったが、
そこでシンジは芽生えたばかりの嫉妬心に襲われた。
何枚もの写真が他の男の手にある、そう思うとやりきれなくなって
ケンスケに販売の中止を求め、その交換条件として出されたのが
女装してモデルになること、だったのである。
構造そのものは直に脱がせたこともあるため理解しているが、
だからといって自分で着るのとは話は別だ。
そして今、こうしてカメラの前に立って頬を赤らめて上目遣いに躊躇いの言葉を継いでいるシンジは、
おそまきの後悔に襲われているというわけである。
「まあそう言わずに、アレだ、化粧無しでも似合ってるのは凄いと思うぜ?
ちゃんと身元は分かんないようにしとくからさ、よろしく頼むよ、シンジ。
じゃ、まずは普通に立って笑って」
「う、うん……絶対だよ?」
実際、頬を火照らせながら上目遣いに恥じらうシンジの姿は、
下手にがさつな女子などよりよほど色気があった。
ケンスケもそれを理解して新たな目玉商品の誕生に内心欣喜雀躍している。