03/06/08 20:42
神とあがめられるのとは逆パターンもあるかもしれない。
今回、一番最後に目を覚ましたのは紅い髪の少女だった。
「ん~っ」
と大きくのびをする少女に声がかかる。
「あ、起きたんだアスカ。おはよう」
揃っているのはいつもの顔ぶれ。
「おはよう。ってどうしたのよ? ずいぶん深刻そうな顔して」
「う、うん。それがちょっと問題があって……」
「何よ? もしかして今回の敵はそんなに手強い相手なの?」
「手強いというか……」
「もう、歯切れが悪いわね! はっきり言いなさいよ、はっきり!」
少女は元々気が長い方ではないが、起き抜けはさらに危険だった。
「えっと、汚れきった世界を滅ぼしてほしいんだって」
少年があわてたように答える。
「……はあ?」
「なんか、大邪神エヴァンゲリオンとか言われたんだけど……」
沈黙がこの場を支配した。