03/10/30 22:57
洗面所で顔を洗い、タオルで拭いた直後に俺の顔に手が伸びて来た。
「だ~れだ♪。」
暖かい手の感触が俺の顔に伝わる。
もちろん、この手の先にはシンジがいる。
「うーん、シンジ?」
「当たり~♪ あはは、朝ご飯できましたよ、お兄さん」
周囲から見られたら、恥ずかしいくらい甘い雰囲気が二人の間には存在する。
学生服にエプロン姿のシンジは新妻のように俺に接してくれる。
テーブルにはほうれん草のおひたし、焼き魚、卵焼き等、レパートリーの多いシンジにとっては
文字通り朝飯前のメニューが並ぶ。