03/10/27 23:00
「悪いですけど、お兄さんのこと、好きになれそうにないです」
「えっ!?」
「僕のことは居なかったものだと忘れてください、それじゃさようなら」
「ちょっと待ってよ、シンジきゅん、何で、そんな急に」
引きとめようとする俺は手を伸ばしたが、シンジはそれを強く振り払い
そして叫んだ。
「お兄さんのそういう所が嫌なんです!!」
「・・・・・・」
「そうやって、いつもいつもシンジきゅん、シンジきゅんと言って・・・」
「・・・・・・」
シンジの肩が震えている、シンジの怒りが見て取れた。
「なんで、なんでなんですか!!!」
「・・・・・・」
いつもにない大声で俺をまくしたてるシンジに俺は慄いていた。
「なんで・・・そんなに僕に会いたがるんですか・・・」
シンジの声も震えている、やはり怒りの感情がこもっている。
「どうして!?」
子供のように"どうして"や"なぜ"という質問を繰り返すシンジに俺は返す言葉がなかった。