03/10/22 23:47
「で、どうしたんです? こんな朝早くから。」
「ああ、お腹が空いたんでね、寄らしてもらったのさ。」
「大丈夫ですか、顔色悪いようですけど。」
「んー、しばらく食事にありつけなくてねぇ、ここ一週間は飲まず食わずさ。」
「あっ、よければ僕のも食べてください。」
「えっ!?」
「?」
「いいのかい!?」
「別に構いませんよ、作り過ぎちゃったんで、、、僕一人じゃ食べきれないし、捨てるのも勿体無いんで」
「本当に?」
「遠慮しなくてもいいですよ」
笑顔でそう答えたシンジだが、
その時のシンジは自分が放った言葉をお兄さんが勘違いしているとは思っていなかった。
「んー、それじゃ、食事が終わってからね。腹が減っては戦は出来ぬって言うし。」
「それじゃ、タッパーに入れて持って帰りますか?」
「お 持 ち 帰 り O K ! ?」
「いいですよ。」
「シンジきゅん・・・」
本来なら噛み合わない会話が成立するのもお兄さんとシンジの間ならではの事だ。