03/12/08 23:41 rDCbM7vA
某板常連の言語学者の先生から、「トコイ」の語源を解説していただきました。
ご本人も、このスレ見てるそうですけど。
860 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA 投稿日:2003/12/03(水) 18:-23 ID:XAcY9JRo
>>859
>>856氏にはネタの解説カコイク(・A・)ナイ!と言われそうですが(w。
>>856氏の貼ってくれたAA(ただし、顔の部分だけね)は、私の大好きな
漫画家である諸星大二郎の「闇の中の仮面の顔」という作品に登場する
縄文時代の土製仮面です。この作品はあるハンターが縄文時代に一瞬
タイムスリップしてそこで若者を射殺してしまい、現代に戻った後、その
若者の父親に時空を越えた呪いを掛けられ、遂には衰弱死するという話
なのですが、その父親が呪いを掛ける時に唱えていたのが「トコイ」という
台詞なのです。縄文時代の人間の言葉ですから、これは縄文語ってこと
になりますが、奈良時代の日本語に「とこふ」という動詞がありまして、
呪詛するという意味で使用されていましたので、諸星はそれを利用して
縄文語に仕立て上げたわけですね。
ただ、「とこふ」の連用形(連用形は古くは終止形として使われていたと
いう説があります)なら「とこひ」のはずで、ハ行子音は奈良時代以前は
pだったと推定されていますから、仮に「とこふ」が縄文時代の頃から存在
していた語だったとしても、その発音は「tokoi」ではあり得ず、最低でも
「tokopi」としなくてはならないのです。まぁ縄文語は一切文献が存在し
ないので、再構しようとすれば推測に頼るしかないのですが、奈良時代
の日本語をもとにより古い時代の日本語を理論的に再構するとすれば、
語中尾の子音は有声音だったろうとか、音節末が子音で終わる閉音節の
言語だったろうといった推測がある程度可能です。「toηob」というのは
その推測に基づいた再構語形の一つというわけでスミダ。