03/09/12 05:55
「先生、一体何があったんです?」
聶歌は早足で前を歩く大柳に問う
「七不思議の『開かずの地下室』、覚えているな?それがさっき開けられた
あそこは本当に『開かず』なんだ。六年…位前に鍵が紛失しそれ以降開放されたことがない
もともと全然使っていなかったから支障はなかったが…」
「…それだけなら大して問題が無いように思われますが?
悪意を持って隠しておいたのならこんなに人が沢山いる時間には使わないと思います
偶然発見した人がいるんじゃないですか?話せば普通に返してくれると思いますよ…」
大柳が歩調を少し緩める
「あの地下室には鍵が紛失する前から奇妙なうわさが流れていた
曰く、お化けが出る、閉じ込められる、不気味な声がする
元宮絵美の件も例もあるしね、念の為さ…」