03/08/27 20:26
>>644
「馬鹿な……未来予知でも出来るのか?
一撃も攻撃が当たらないとは……」
今や満身創痍、ボロボロになった聶歌が低くうめいた。
「汐華君! おかしいわ!!」
唐突に、叫び声が上がった。
聶歌はチラリと、声の方向に目を向けた。
由紀子だ
ハァハァと肩で息をし、その目は大きく見開かれている。
普段なら考えられない事だ。あの冷静な由紀子が、ああも取り乱すとは。
「吉良の思考がおかしい……!
まるで平静…そう、昼下がりにダージリンティを一杯飲み干した時のような……。
そんな感じ…! この状況で……信じられないわ!!」
「落ちつけ……広瀬さん。ヤツの能力は大体わかっている……」
汐華聶歌は極めて冷静だった。
極めて冷静に、状況を分析し、そして結論を出す。
「兄が倒したスタンドに、似たような奴がいた……。
吉良の能力は『未来予知』か、もしくは『時間を巻き戻す』ような能力……!
恐らく、後者だろう。未来予知では『カンニング』とは言えないからな……!」
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