03/08/25 21:40
「ダメじゃん」
そう由紀子がつっこんだ時、一人の生徒が教室に入ってきた
「吉良吉則ッ!」
静が思わず叫んでしまう
「?」
吉則が静たちへ顔を向ける
(まずいぞ、このまま黙ってたら不審に思われる。だからって、だからって話題なんかあるか~ッ!)
と、そこへ聶歌が助けに入った
「君が吉良君か定期テストでは毎回不動の一番なんだって?何かいい勉強方法でもあるのかい?
僕は転校してきたばかりだから傾向と対策なんてのがあったら聞きたいな」
吉則が体ごと静たちに向く
「いや、特別なことなんてしていないよ。まぁ毎日少しずつやるのがいいみたいだね
それじゃぁ僕は塾があるからこれで」
吉則はただ、忘れ物か何かを取りに来ただけの様だった
「あれが吉良吉則か…見た感じ普通の男子高生だな…」
「何だ、吉良に話しかける奴なんて珍しいと思ったら汐華か」
放課後になっても下校せず話し込んでいたグループの一人が話しかけてきた
「止めとけよ、アイツと話しても無駄だぜ
何が面白いんだか毎日学校と塾と家の往復、それなりに勉強ができるから先生方には受けがいいけど
勉強するしか能がないつまらない奴さ
それより汐華、俺がテスト対策を教えてやろうか?
まず、東方先生が担当の時は赤点決定でもやっちゃダメだ、確実に成功するのは…」
身を乗り出して聞き入る静を引きずりながら教室を出る聶歌と由紀子
「確かなんだね?」
聶歌が問う
「えぇ、絶対よ。そういえば汐華君は私の能力を知らなかったわね
彼はこれから塾なんてウソ、何故彼はウソをついたのかしら?」
「あきらめるんだ、ジョースタさん
これから彼を尾行する」
由紀子の能力ッ!!次号にて明らかになるッ!!
私以外の誰かによって