静・ジョースターの学園ラブコメat CSALOON
静・ジョースターの学園ラブコメ - 暇つぶし2ch600:「静はアタマの弱い子です」編
03/08/25 04:27
596の「静は頭の弱い子です」というフレーズが妙に心に残って
思わず書いてしまった。

かってにつなげてすいません◆XgzPoOaLlEさん
アレでしたら無視してください。

601:「静はアタマの弱い子です」編
03/08/25 05:04
たびたびすいません598の一行目
仗助おじさん、ではなく仗助お兄ちゃんでした。

602:マロン名無しさん
03/08/25 10:54
とりあえず言っておきたいことがあるッ!
>>599の最後!
to be continued 590~
じゃなくて、
to be continued 583→
だろうがこのド低脳がッ!!

603:マロン名無しさん
03/08/25 14:51
さらにもうひとつ
◆XgzPoOaLlE によれば、汐華が転入して来たのは>>583-586 の直後だから
>>598 の中頃の「汐華や由紀子が」は「由紀子が」にしといたほうがいいだろう

でもそういう細かい所を除けばかなり良いと思う
ちゃんとラブコメっぽくなってるし


604:マロン名無しさん
03/08/25 20:27
吉良吉則が足フェチ
『アイアン・メイデン』で踝から上だけを巻き戻し足を肌身離さず持ち歩く(学校でも)
と、いうのを考えたが…

605:マロン名無しさん
03/08/25 21:10
俺、吉良吉則を考えた椰子だが…さすがに切り離しはできんだろ。
巻き戻しっつったら世界の全てを巻き戻す。これ。一部のみは不可。
まあゲームのリセットみたいなもんと考えてよいかと。

606:マロン名無しさん
03/08/25 21:25
o.k


607:マロン名無しさん
03/08/25 21:40
「ダメじゃん」
そう由紀子がつっこんだ時、一人の生徒が教室に入ってきた
「吉良吉則ッ!」
静が思わず叫んでしまう
「?」
吉則が静たちへ顔を向ける
(まずいぞ、このまま黙ってたら不審に思われる。だからって、だからって話題なんかあるか~ッ!)
と、そこへ聶歌が助けに入った
「君が吉良君か定期テストでは毎回不動の一番なんだって?何かいい勉強方法でもあるのかい?
 僕は転校してきたばかりだから傾向と対策なんてのがあったら聞きたいな」
吉則が体ごと静たちに向く
「いや、特別なことなんてしていないよ。まぁ毎日少しずつやるのがいいみたいだね
 それじゃぁ僕は塾があるからこれで」
吉則はただ、忘れ物か何かを取りに来ただけの様だった
「あれが吉良吉則か…見た感じ普通の男子高生だな…」
「何だ、吉良に話しかける奴なんて珍しいと思ったら汐華か」
放課後になっても下校せず話し込んでいたグループの一人が話しかけてきた
「止めとけよ、アイツと話しても無駄だぜ
 何が面白いんだか毎日学校と塾と家の往復、それなりに勉強ができるから先生方には受けがいいけど
 勉強するしか能がないつまらない奴さ
 それより汐華、俺がテスト対策を教えてやろうか?
 まず、東方先生が担当の時は赤点決定でもやっちゃダメだ、確実に成功するのは…」
身を乗り出して聞き入る静を引きずりながら教室を出る聶歌と由紀子
「確かなんだね?」
聶歌が問う
「えぇ、絶対よ。そういえば汐華君は私の能力を知らなかったわね
 彼はこれから塾なんてウソ、何故彼はウソをついたのかしら?」
「あきらめるんだ、ジョースタさん
 これから彼を尾行する」

由紀子の能力ッ!!次号にて明らかになるッ!!
私以外の誰かによって

608:マロン名無しさん
03/08/25 23:05
静は、教科書を透明にして、こっそりこっそり見ればいいだけなのでは?

609:マロン名無しさん
03/08/25 23:06
うまいな。いろんな意味でw

ジェスタ氏が「汐華聶歌登場編」で出したっきりの
『老人』も吉則に関係してくるのかな?

とか無責任な事言ったりして


610:609
03/08/25 23:44
「うまいな。~」は >>607 に対する感想でした。


>>608
それいいかも。
ポルナレフVSアブドゥルの時みたいに
『肉眼』と『スタンド眼』とで見える物が違うとしてもOKと考えるならば
「アクトンベイビーで透明にした物は
本体である静の『肉眼』と、他人の『肉眼』と『スタンド眼』には見えないが
アクトンベイビーの『スタンド眼』にのみ見える」
という事にしておけば…おお、カンペ作戦で無敵じゃん!
でもそれじゃつまらないから、さらに
「『スタンド眼』で見るためには、スタンド像を出していなければならない」
という事にして、大柳先生監視の時は使えないとか。

いかがでしょうか皆の衆?
(承太郎はVSダービーで像出さずに『スタンド眼』で見てたようだけど)


611:マロン名無しさん
03/08/25 23:59
「ジョースターさん、僕たちの身体を透明にしてくれないか」
「うう~、テスト対策~」
静は未練たらしく教室の方を振りかえっていたが、
聶歌に急かされてしぶしぶ能力を発動させた。
「『アクトン・ベイビー』!!」
たちまち、三人の体が見えなくなる。
「さて、追うぞ」
聶歌が先頭を切って歩き出す。
「なんであんたが仕切ってんのよ」
「静、テスト対策が訊けなかったからって、逆恨みはやめなさい」
静と由紀子も、ぶつぶつ言いながらその後に続いた。

吉良吉則は、人気のない道路をどんどんと進んでいく。
「どこに行く気かしら。この先には、塾なんてないわよねぇ」
静が小声で呟いた。
それを聞きつけ、由紀子は怒りの声を上げた。
「私の話を聞いてなかったの? 彼は塾に行くつもりなんてないの!」
「え!? そうだったの?」
静は心底驚いている。ジョークなんかではない。
それを察して、由紀子はため息をついた。
「相変わらず、静は頭の弱い子ね」
「そんな、オジサマみたいなこと、言わないでよ!」
「露伴さんも言ったの? やっぱりねぇ」
「言われてない! 言いそうだなってことよ!!」
「……君たち」
聶歌が、押し殺した声で、二人の会話を制した。
「少し黙れないのか? 声までは透明に出来ないんだぞ?」
わずかに殺気がこもっているのは気のせいだろうか。
聶歌の雰囲気に気圧され、静と由紀子は慌てて口をつぐんだ。
「気付かれたらどうするんだ……と、どうやらここが目的地のようだ」
吉則が、古びたビルの前で立ち止まった。

612:マロン名無しさん
03/08/26 00:00
吉則がビルに入っていくのを確認し、静たちは入り口まで近付いた。
あたりを見回してから、ビルを見上げる。
いかにも幽霊が出そうな、不気味な建物だ。
ビルは、夕日を浴びて赤く照らし出され、それがさらに不気味さを引きたてている。
「うう~、不気味~。 なんか、あそこに入るの嫌だわ」
「嫌ならついてこなくていい。広瀬さん、行こう」
静の泣き言を軽くあしらい、聶歌は中に入ろうとする。
「ま、待ってよ! 冗談に決まってるでしょ!」
「ヤツに気付かれる、もっと声を抑えろ」
「汐華君も、十分声が大きいわよ」
そんなやり取りをかわしつつ、三人はそのビルの中に足を踏み入れた。

「吉良は二階か? 一階にはいないようだな……」
聶歌はそう呟いて、あたりに注意を向けながら階段を上り始めた。
「彼の…吉良の思考が昂ぶってる……。待ち合わせの前に、少し緊張しているってとこかしら……?」
聶歌の後に続いて、階段を上る由紀子が言った
「思考? 先程も彼の嘘を見破っていたが……。広瀬さん、あなたの能力は一体?」
「聶歌、知らなかったの?」
静は(しっかり声を潜めて)言った
「由紀子はねぇ、『髪の毛を植えつけた相手の感情が分かる』のよ!!
 どう? すごいでしょ?」
「君が自慢することじゃないだろう。そうか……だが確かに、すごい能力だ」
「そんなに褒めないでよ、照れちゃうじゃない」
だが、由紀子もまんざらではなさそうだ。
そうこうしている内に、三人は階段を上りきった。

613:マロン名無しさん
03/08/26 00:01
>>602,603
ス、スレの皆様ぁ
私はあなた様を裏切ったわけではないのですからァー
あなた様が訂正してくれると確信しているからこそレス番号を間違えたのですゥゥゥ
風の強いときにションベンしたらズボンにかかるってことと同じくらい確信していますゥ

間違いまくってですいません

614:マロン名無しさん
03/08/26 00:03
そろそろ夕方とはいえ、不気味なほど薄暗い。
薄汚れた廊下に沿って、いくつかのドアが並んでいる。
「たぶん、この部屋よ」
階段に一番近いドアを指して、由紀子が言った。
「そんなことも分かるのか?」
聶歌は舌を巻いた。が、それと同時にある疑念を抱く。
「まさか…僕にもその能力を使ってはいないだろうね?」
「そんなことしないわよ!」
由紀子は憮然とした表情をした。
「友達にそんなこと、するわけないじゃない」
「そうよ。まったく失礼なヤツね」
由紀子と静に同時に言われ、聶歌は閉口した。
「……すまない」
それだけ言って、聶歌はドアノブに手を掛けた。
(『友達』か……。そんなこと言われたの、久しぶりだな……)
聶歌は薄く笑って、静たちの方に振り向いた。
「じゃ、行くよ」
ドアノブを回す。部屋の中から光が漏れ、静たちの顔を照らし出す。

部屋の中には―


ってところで、力尽きました
由紀子のスタンドは>>466をアレンジしました

615:ジェスタ
03/08/26 05:04
604,607も私だが

>609アリ

静や吉則のラッシュの掛け声って何だろう?
聶歌は「無駄」だろうし、由紀子は…ラッシュはしねぇな

現在吉則とのファーストバトルが終わるトコを書いてるんだが(バトル自体も書けよ、俺)
『アイアン・メイデン』が時を逆行させるとき
事前に『ストック』しておかなければならないってのはどうだろう
『ストック』されたスタンドパワーを開放することで時が逆行する

616:ジェスタ
03/08/26 05:10
>611
いいねぇ、きっとこれからコレクションが始まるんだな
スタンド名は『トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』でいいの?
しかし、母親に比べて性格いいな由紀子は


617:マロン名無しさん
03/08/26 10:31
オリキャラ出しすぎ!
誰が誰だかわからん。

618:マロン名無しさん
03/08/26 13:34
過去ログ嫁!

……より、一旦整理した方がいいかな…?

619:マロン名無しさん
03/08/26 13:56
整理キボン。初期から見てはいたが、正直最近何が何だかさっぱりわからなくなった。

620:マロン名無しさん
03/08/26 17:05
「ネタをつくる」「キャラを整理する」
両方やらなきゃいけないのがジョジョ紳士のつらいとこだな

621:オリジナルキャラまとめ
03/08/26 17:53
広瀬 由紀子  由花子の娘
          スタンド名:『トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』
          髪の毛を植え付けた相手の感情を知る
          (破壊力:- スピード:B 持続力:A 精密動作性:C 成長性:B)
          正式な初登場:>>281 その前から、色々設定が作られてます

汐華 聶歌   ジョルノの弟
スタンド名:『デュエル・オブ・ジェスタ・アンド・タイラント』
          自分が損した分の80%、相手に得させる
          破壊力:C スピード:A 持続力:B 精密動作性:A 成長性:C
          初登場:>>479 
          スタンド説明:>>483>>486 
          その活躍:登場以来、色々な所に顔を出しています
 
吉良 吉則   吉良吉影の甥
          スタンド名:『アイアン・メイデン』
          本人の意思で、数分間時間を巻き戻し、やり直しを可能にする
          (破壊力:A スピード:B 持続力:D 精密動作性:B 成長性A)
          初登場:>>564 
          その活躍:>>576-現在進行中 ジェスタ氏がファーストバトルが『終わるトコ』を執筆中

『老人』      謎の人物。聶歌いわく「とっても怖くておぞましい人(意訳)」
          スタンド名?:『オール・エイジス』
          謎の能力です
          初登場:>>509 ジェスタ氏の続編に期待ですな


これで全員かな?
()でくくられてるスタンドの能力は適当に考えました
職人さんにとって都合が悪ければ、どんどん変えてください

622:ジェスタ
03/08/26 20:18
ドアノブを回す。部屋の中から光が漏れ、静たちの顔を照らし出す。

部屋の中には
「吉良…」
夕日を背に吉則が立っていた
吉則は突然開いたドアを不審に思ったのか静たちの方へ歩いてくる
聶歌が指で窓のほうに行くように指示した
足音を立てないように歩くとどうしても遅くなってしまう
ドアを閉めた吉則が静を追い越したとき
「あっ」
間抜けな声が響いた
振り向く聶歌と由紀子
静の日傘が、吉則の足に倒れてしまったのだ
それだけならまだ助かったかもしれない…
だが、不運だったのは床が埃まみれだったことだ
日傘に、いや埃が除かれたところに手を伸ばす吉則、そして更に
「あぁッ、もうッ、なんて間抜けなの?」
由紀子がそう言うのも無理はないだろう
「痛ッ!!」
落とした日傘を拾おうとした静は吉則と頭をぶつけてしまったのだ
「誰だッ、そこにいるなッ!!」
吉則はそう叫びドアを背にする

623:ジェスタ
03/08/26 20:44
ゴメンナサイダメデスバトルビョウシャナンテカケマセン

「僕がこんなに追い詰められるとはな…
 だが、いいか…
 お前たちには計り知れないこちだろうが最後にひとつ言っておく
 『時は逆行』する
 僕の能力は…完全だ
 そしてこれは…お前たちを始末するための能力ではないし
 『カンニング』するための力でもない
 僕の人生が植物のように平穏に過ぎるための力なんだ
 『アイアン・メイデン』と名付けたが…
 お前たちと決着をつけるのは平穏のためだ
 『アイアン・メイデン』ッ!!時は逆行するっ!!」
「くッ!『デュエル・オブ・ジェ…」
「遅いぃッ!!!」
ドオォォォォォォォォォォォォォォォン
 :
 :
 :

624:ジェスタ
03/08/26 20:47
 ・
 ・
「つまり、阻止するためには『予想外』の状況においてやればいいのよ」
「どういうこと?」
「例えば私の場合だったらね、ちょっと由紀子、私の前に座ってみて。普通に前を向いて」
「こう?」
「……なるほど」


「なるほど……」
廊下から静たちを覗き見る吉則
「尾行されていたってことか…
 なぜ怪しまれた?あの時か?
 確かに…廊下なんかで能力のことなんて話すべきじゃぁなかったな
 まさかあいつらが話したとも思わないが、あの時廊下にいた誰かか?」
教室に入るのを諦め帰路につく吉則
「くそっ、まさかこんなことがッ!!
 チクショウッ!!今回のテストのための『ストック』を使い果たしてしまった
 20秒戻すのが精一杯だな、これじゃ
 どれだけ苦労すると思ってるんだ」


「で、どうやって吉良を『予想外』の状況においてやるんだい?」
「ア…えーと…それは……」
「ダメじゃん」

to be continued

625:リレー完走記念age
03/08/26 21:59
ブラボー…おぉ、ブラボー!!

導入から「to be continued」まで、見事に1話分まとまりましたな
>>576-577 >>590-591 >>607 >>611-612 >>614 >>622-624


626:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/26 22:47
戦闘シーンを補完しようと思ったら……前フリだけでかなりの長さになってしまった
とりあえず、前フリだけうp。戦闘シーンは後で…


「バレちゃ、しかたないわね……」
なにもない空間から、滲み出るように三人の姿が現れた。
「バラしたのはお前だろ、偉そうに言うな」
聶歌が静の頭をこづく。
「痛ッ! 丁度ぶつけた所を……。頭が弱くなっちゃう!」
「もう十分、君は馬鹿だよ」
「ひどいッ! そんなことを、私に直接言うなんて!」
「あなたたち…今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
由紀子が冷静に突っ込んだ。
吉則は、三人が会話している様子をじっと睨みつけていたが、おもむろに口を開いた。
「お前たち。確か、俺と同じクラスの……」
「そうよ! 私は、あなたと同じクラスの静・ジョースター!
 ついでに、こっちが広瀬由紀子で、こっちが汐華聶歌ね」
静が叫ぶように答えた。さらに、静の方から質問する。
「あなた、吉良吉則でしょう?」
「……だとしたらなんだと言うんだ? 僕に何か用かな?」
静はさらに声を張り上げた。
「私たちはッ! あなたの不正を暴きに来たのよッ! 吉良吉則!! 
 今度のテストであなた、カンニングするんでしょ!?」

627:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/26 22:47
数秒の沈黙の後、吉則はあっさりと言った。
「ああ、『する』よ」
「え…ええッ!?」
「『カンニングをする』と言ったんだ。もう一度言おうか?
 僕は、今度のテストで、カンニングを、する!!」
思いがけないセリフに、静はすっかりパニクってしまった。
もっと、言い逃れすると思っていたのだが……。
(ちょ、ちょっと聶歌! あっさり認めちゃったわよ!?)
(もちつけ! 広瀬さん、彼は本当のことを言っているか?)
(ええ、色々な感情が入り混じってて、少し分かり辛いけど……本当の事を言っていると思うわ)
(どういうつもりなんだ? ……あいつ)
(分からないけれど……『カンニングをする』それは確かなことよ。
 大柳先生の所へつれていくしかないでしょう)
(……分かった)
今度は、聶歌が叫んだ。
「吉良吉則! とりあえず、お前を大柳先生の所へつれていくぞ!」
「嫌だと言ったら……?」
「ぶちのめしてでも、連れて行く!!」
聶歌の脅しを聞いて、しかし、吉則は不敵な笑みを浮かべた。
「ククク…『嫌』だね! ぶちのめしてみろよ……できるもんならな」

いよいよ、静・聶歌・由紀子VS吉則の対決!!

628:愛蔵版名無しさん
03/08/27 00:15
わくわく

629:マロン名無しさん
03/08/27 00:23
「なんかあいつ、凄くむかつくわッ! 聶歌くらいッ!!」
静は吐き捨てるように言った。
「悪かったね、僕はそんなにむかつくかい?
 さて、ヤツのあの自信、やはりスタンド使いとみて間違いないだろう。
 作戦を立てておかないと、苦戦することになる」
聶歌は手短に作戦を指示した。
「ジョースターさん、君の役割は特に重要だ。大丈夫かい?」
「分かってるわよ。私を馬鹿扱いして! 私だって、やるときはやるんだから!!」
「その意気だ。では行くぞ!」
その言葉が発せられたと同時に、三人は一斉に走り出した。
聶歌は、吉則に向かって真っ直ぐ、由紀子は右から、静は左から回り込むように移動する。
「僕は静かに暮らしたいだけなのに、こういう奴らが生活をめちゃくちゃにする……」
吉則はそう呟くと、スタンド『アイアン・メイデン』を出現させた。
夕日に染まった部屋の中に、他との違いを強調するかのごとく純白の影が現れる。
「やはりスタンド使いか……だが!」
聶歌が、吉則の懐に潜り込みんだ。
『アイアン・メイデン』が聶歌の左側に回り込んでくるが、聶歌は構わず拳をを吉則に叩きつけた。
「無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」
アイアン・メイデンの攻撃よりも一瞬早く、『D・J・T』のラッシュが吉則の身体を吹き飛ばした!
だが―「ど、どういうことだ?」
聶歌は目の前で起こったことが信じられず、茫然と立ちすくんだ。
吉則は、何事もなかったかのように、彼の目の前に立っていたのだ。
「馬鹿な…確かに攻撃は当たったはず!」
「ああ…当たったさ。だが、僕には効かなかった、それだけだ
 じゃあ、今度はこちらから行くぞ」
一瞬の内に間合いを詰めた、『アイアン・メイデン』のパンチが聶歌の顔面を捉えた!
まさに、驚異的なスピード、そしてパワーである。
「くうッ!」
ろくに防御も出来ず、聶歌は数mほど吹っ飛ばされてしまった。

630:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 00:27
名前入れ忘れた……


(ぐッ…痛い……鼻が折れたかもしれないな……)
痛みに耐えながら、聶歌はゆっくりと身を起こした。
「なるほど……俺は、お前を…ふっ飛ばした。
 俺は、確かにそれを見た……!!
 だが…次の瞬間、お前は無傷で…立っていた。
 まるで、『時が巻き戻った』かの…ように……。
 つまり……そういうこと…なんだろう……?」
顔を歪めながら、聶歌は途切れ途切れに、そう呟いた。
そんな聶歌を見下ろして、吉則はせせら笑う。非常に楽しそうだ。
「なかなか、察しがいいな。そうだ、僕の能力は『時間を巻き戻す』ことだ。
 だが、分かった所で……君は僕に勝てるか?
 答えはNOだ。僕の能力は完全だ!」
「フフフ……」
聶歌は突然、笑い出した。
「何がおかしい? 気でも狂ったか?」
「いや、君は察しが悪いと……思ってね」
「……何が言いたい?」
「情報の80%は…『目』から入ってくる…そうだ。
 『視覚』というのは……人間にとってそれだけ…重要なのだろうな。
 だが、それに頼りすぎるのも…よくない
 そう思わないか?」

631:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 00:31
「なんの話だ!」
吉則は、明らかにイライラし始めている。
その様子を面白そうに見つめながら、聶歌は話を続けた。
「だが、やはり人間はそれに頼ってしまう。
 どうしても、だ……
 それが…『視覚』が鋭敏であればあるほど、その傾向は強まる…そうだろう?」
「だから! なんの話だッ!!」
「君は、僕の『スタンド能力』を知らない。察しが悪いからな……フフ。
 僕は、自分の能力を捨てることで、その分他人の能力を強化できる」
そこで一息ついて、そして聶歌は言い放った。
「君の『視覚』を強化した!
 だから…君は、無意識の内に視覚に頼りすぎて、気付くことが出来なかったんだ。
 彼女の動きに」

632:マロン名無しさん
03/08/27 00:32
「そして、お前は次に『そんな馬鹿な!』と言う!!」
突然、吉則の後ろから聶歌の声とは違う、別の声が聞こえた。
そこで初めて、吉則は気付く。
いつのまにか背後に忍び寄られていたことに。
細く白い腕が首に回されていたことに。
そして―ナイフが彼の首筋に押し当てられていたことに。
「そ…そんな馬鹿な! ……ハッ!!」
吉則は必死に目だけを動かし、背後に立っている人物を確認した。
そこにいたのは―
「くッ……静…ジョースター、いつのまに……!」
「汐華君が囮となって、お前の注意を引きつけ、
 由紀子は、作戦が気付かれていないか、常に監視する。
 そして私は、透明になってお前の隙を突く!
 完璧に決まったわね!!」
静は得意げに言った。
「なんか、私はあんまり役に立ってないような気がするんだけど……」
姿の見えなかった由紀子も、いつのまにか姿を現している。
吉則は、完全に三人に取り囲まれていた。


んで、>>623

633:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 00:34
あ~、もちろん最後のも私です。すみません。

無駄に長くなるし、ジェスタ氏に比べて文章も稚拙だし……ハァ

634:マロン名無しさん
03/08/27 00:39
YMXGRjSTq6様

もしかしてあなたは、嫉妬に燃える輩から叩かれたりしているあの方なのですか?
もしお答え頂けるのなら、YESかNOかだけお答え下さい。かぎつけられたくないから

もしYESだとしたら、そりゃ上手いはずだわ


635:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 00:48
>>634
誰か分からんけど、違うと思うよ

636:マロン名無しさん
03/08/27 01:33
まとめ

・キャラ
>>621

・ストーリー
>>576-577
>>590-591
>>607
>>611-612
>>614
>>622
>>626-627
>>629-632
>>623-624

でOK?

637:マロン名無しさん
03/08/27 03:23
>>509-510の続きを考えてみた
第637話 「老人(オール・エイジス)」

汐華「静、ちょっと話があるんだ・・・・ちょっと来てくれ・・・・」
静「(ドキッ!)え、な、なによ急に・・・・(ま、まさか告白・・・?)」
 校庭裏にて――
汐華「実はこの前の老人のことなんだが・・・・」
静「うん・・・・(誰・・・・?)」
汐華「彼はとても恐ろしいスタンド使いなんだ・・・・・!!」
静「うんうん・・・・・・(そんな人いたっけ・・・・?)」
汐華「スタンド名は『オール・エイジス』、能力は・・・・
   『目を閉じさせる能力』・・・・・・・」
静「うんうんうん・・・・・(いくら年上がいいっていってもジジイはねえ・・・・)」
汐華「そしてその目を閉じてしまった人間が次に目を開けた時、
   最初に見た人間を強制的に『 惚 れ て し ま う 』能力なんだ 
   刷り込みのようなものだ」
静「うんうんうんうん・・・・・(やっぱあたしには露伴おじさましか・・・)
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
汐華「実に恐ろしい能力だ・・・ボクも以前マッチョな男性に・・・」
静「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!
  ままままままままままままじでェェェェェェェェェェーーーーーーーー!!????」
汐華「!???? どど、どうしたんだ急に・・・!」
静「そ、それってスタンド版の『惚れ薬』ってことよね!??」
汐華「だからそうだって今説明したじゃ・・・・」
静「会わせて!その人!今!今すぐ会わせて!早く!いつ会わせてくれんの!?」
汐華「いやだからその老人が君に会いたがってるんだよ・・・」
静「は?何で?」
汐華「いやそれはわからない だがきっとよからぬことを・・・」
静「ふ~ん、まあいいわ・・・(す、すごい・・・今日の静の恋愛運は絶好調!)
  よし、出発!」
汐華「・・・・・」

638:マロン名無しさん
03/08/27 03:24
改行制限キツー

だれか637の続き考えてください・・・(;´Д`)

639:ジェスタ
03/08/27 03:36
>630
こちらの攻撃は全部外れるが吉則の攻撃は全てあたる
(ダービー弟っぽく)
→由紀子の能力で吉則の感情が突然全く違うものになることに気づく
(攻撃を受ける緊張→時の逆行による優越感)
→「まっまさかッ!そんなことが!~」
→視覚に対し『D・J・T』発動
→631
てのはどう?
記憶が(少しでも)残るとカンニングできないから

640:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 18:36
読みなおしてみて、おかしな所(>>639)に気付いたんだけど、もう突っ込まれてましたね……
スミマセン

あと、>>630-631にかけてのやり取りを脳内あぼーんして下さい
もっといいトリック?を思いついたので

最後に、スタンドの定義があやふやなんで、もっと細かく設定した方がいいと思います
『アクトン・ベイビー』にはビジョンがあるかどうかとか……
例のサイトのような感じですか?

641:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 18:37
>>630
>「何が言いたい?」
「人間…何かに『集中』することは…大事だ。
 勉強するにせよ…仕事をするにせよ、集中しないと上手くいかない……。
 そうだろう?」
「なんの話だ!」
「だが、集中しすぎるのも困りものだ……
 一つの事に集中することはつまり!
 一つのことしか出来ない、ということなんだからな……
 例えば、話に気を取られて、周りの状況に気付かない…とかな」
「頭でも狂ったか? 意味の分からん事を言いやがって!!」
吉則は、明らかにイライラし始めている。
その様子を愉快そうに眺めながら、聶歌は話を続けた。
「君は、やはり察しが悪いな。フフ……ジョースターさん並だ。
 いいか、よく聞けよ。
 僕の『D・J・T』は自分の『一部』を犠牲にすることで、
 他人の『同じ部分』を向上させる……」
聶歌はニヤリ! と笑った。
「君の『集中力』を上げた!
 だから君は、僕に集中していて、彼女の動きに気付かなかった……!」
>>632

642:マロン名無しさん
03/08/27 18:52
このスレのあちこちを見ているうちに、断片的に頭に浮かんだシーン
前後の状況なんか全く考えてないけど


静と由紀子、絶体絶命の大ピンチ!!
だがその時!「『ボール・パーク』ッ!」フワ…ズギューーーン「静!?」
突然静の体が宙に浮いたかと思うと、凄いスピードで飛んで行った!
「よっと」飛んで来た静をお姫様だっこで受け止める平良清「危なかったな」
精一杯キザぶってるようだがあまり似合ってない。かたわらには彼のスタンドが。
不気味な、手足のないロボットのようなスタンド像。その頭部には女体を思わせる形のオブジェ。
平良に助けられた事にしばし呆然としていた静だったが、ハッと気付き
「由紀子も!お願い、由紀子も助けて!」
「ダメだ!俺が助けられるのは静、お前だけだ」
「な…何を言ってるのよ、こんな時に!」
悲痛な表情になる平良
「俺だって、助けたい。だが、今の俺には不可能なんだ。」
「どうしてよ!」
「…俺の『ボール・パーク』は、形を指定して物体を引き寄せる能力!
 その引き寄せるパワーは、形の正確さに比例する。
 人ひとり分の重さを、これだけの距離から引き寄せるには『人間の形』だけでは不十分だ。
 もっと細かく、体型を指定してやらない事には、どうにも出来ない!」
「そんな……」

「………ぶっちゃけた話、俺は広瀬の身長・3サイズを知らない。
 胸が小さい事くらいは見りゃ分かるが」
「なんで私のは知ってるのよォッッ!!!」


643:ジェスタ
03/08/27 19:50
>609,621,637に釣られて書いてしまった
が、ラブってコメる展開にせねばならぬ

夕刻、喫茶店の扉が開く音を聞いて吉良吉則はそちらを見る
「フン…」
待ち合わせをしている人物ではなかった
アイスコーヒーを音を立てずに飲み干し窓の外を見る
「待ったかい?」
突然後ろから声を掛けられた
「なッ!!何だ…スタンドを使ったのか…ですか、悪趣味ですよ、『彼』」
「君の趣味よりはいいがね。ところであそこの席にいるのは君のツレかい?」
言いながら『彼』は腰を下ろす
「えぇ、でも大丈夫ですよ、コレクションにするつもりですから」
「それを悪趣味だと言うんだがね…
 まぁいい、学内テスト不動の一位の座は陥落したそうだな」
「……いつも思うんだがどうやってそんな情報つかむんですか?
 それに一桁はキープしましたよ」
「静・ジョースターという女生徒が君のクラスにいたな?
 『老人』が彼女に会いたがっている、そこで…」
(ちったぁ会話のキャッチボールしろよてめ~らは…)

644:ジェスタ
03/08/27 19:58
親愛なるYMXGRjSTq6へ
>639(630)のSS化はどうする?

いや、しかし賑やかになってきたね

645:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 20:26
>>644
「馬鹿な……未来予知でも出来るのか?
 一撃も攻撃が当たらないとは……」
今や満身創痍、ボロボロになった聶歌が低くうめいた。
「汐華君! おかしいわ!!」
唐突に、叫び声が上がった。
聶歌はチラリと、声の方向に目を向けた。
由紀子だ
ハァハァと肩で息をし、その目は大きく見開かれている。
普段なら考えられない事だ。あの冷静な由紀子が、ああも取り乱すとは。
「吉良の思考がおかしい……!
 まるで平静…そう、昼下がりにダージリンティを一杯飲み干した時のような……。
 そんな感じ…! この状況で……信じられないわ!!」
「落ちつけ……広瀬さん。ヤツの能力は大体わかっている……」
汐華聶歌は極めて冷静だった。
極めて冷静に、状況を分析し、そして結論を出す。
「兄が倒したスタンドに、似たような奴がいた……。
 吉良の能力は『未来予知』か、もしくは『時間を巻き戻す』ような能力……!
 恐らく、後者だろう。未来予知では『カンニング』とは言えないからな……!」
>>630真ん中へ

646:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 20:29
即興で作ってみた。聶歌、勘良すぎだなぁ

なんか「親愛なる」とか言われると、照れるね
そして、賑やかなのは良い事だ

647:マロン名無しさん
03/08/27 20:33
由紀子のスタンドが『トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』で決まりだとすると
『キャンディ・キャンディ』(>>469)の本体は誰にすればいいんだろ

大人になるキャンディで『アクトン・ベイビー』 が『アクトン・レディ』にパワーアップするってのを観てみたいのだが


648:マロン名無しさん
03/08/27 21:43
>>641
修正前もそうだけど
聶歌あまり自分のを犠牲にしてるようには見えない


649:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/27 23:24
>>648
例えば、『集中力』を犠牲にした場合には
きょろきょろしたり、敵の話をあまり聞いていなかったり
という描写を入れればいいんですかね?
なるほど。次回は、頑張ります

話は変わりますが、設定をもっと細かく決めたいです
スタンドや、人物の設定など
今後の話の流れは、職人さんがそれぞれ自由にやっていくのですか?
それとも、ある程度の流れを決めて、その中でやっていくのですか?

650:マロン名無しさん
03/08/27 23:49
>>649
書く人のその場のノリで。ただ、あまりにも矛盾が出ると訂正されるがな。

それはともかく、
ムチャクチャ真剣な顔つきで集中力を譲渡した聶歌が、
集中力がなくなった瞬間いきなり毒気を抜かれた顔できょろきょろし出すのを想像して萌えたw

651:ジェスタ
03/08/28 07:56
「おい、さっきから時計見たり髪型整えたりうっとしいぞッ!
 前の学校じゃぁ、人と話す時に時計見てしゃべれと教えてんのか?」
「あぁ、僕はそんなことしてたか?気づかなかったよ
 そうか、それならもう大丈夫だな…」
>641へ

652:マロン名無しさん
03/08/28 17:07
バトルよりラブきぼん

653:マロン名無しさん
03/08/28 18:37
これは学園ラブコメのはずッ!

654:愛蔵版名無しさん
03/08/28 18:42
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「確かに…このスレにおいて既に『ラブコメ』の要素は非常に薄くなっている……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「だがッ!」
「『学園』の要素はバッチリ健在だ!」
「すなわちこの瞬間よりこのスレにおけるSSの分類は!!」
バァァ――「『学園バトルラブコメ』になるッ!!」――――ン

………誰だよこれ。

655:マロン名無しさん
03/08/28 19:46
吉良とか老人とか、バトル用の相手ばかり出すから、そうなる

もっとラブコメ用の相手出そうよ


656:マロン名無しさん
03/08/28 21:11
>>615
『トゥーマッチ ラブ ウィルキルユー』は殴るスタンドじゃないのを
承知で由紀子のラッシュ音。

「愛ッ!」            ラブッ(効果音)

「アイアイアイアイ
                  ラブ ラブ ラブ ラブ
 アイアイアイアイ
                  ラブ ラブ ラブ ラブ
 アイアイアイアイ
                  ラブ ラブ ラブ ラブ
 アイアイアイアイ
                  ラブ ラブ ラブ ラブ
 アイ――ッ!」
                  (敵、ブッ飛ぶ)

「" I'd LOVE TO KILL YOU "……ブッ殺してやりたいッ!!」

657:マロン名無しさん
03/08/28 21:45
>>655
老人の能力が>>637なのに
なんでバトル用なんだこのド低脳がァーーーッ!!

658:マロン名無しさん
03/08/28 21:59
>>656
お前、バカだなぁ……いとおしいよw

659:マロン名無しさん
03/08/28 22:33
>>658
次スレ・・・?

660:マロン名無しさん
03/08/28 22:36
>>658
連載中スレにカキコしてきてメル欄そのままだぜ!

661:658
03/08/28 23:43
うおおおおやっちまったあぁぁ飛びてェェ~~~ッッ!!
俺が一番バカというオチか…グッジョブ俺。

662:マロン名無しさん
03/08/29 12:27
>>637の続きはいつになるのだアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

663:マロン名無しさん
03/08/29 18:13
>>647
よーし、それじゃ、繭美に『矢』を刺して……

……なんだよぅ。皆そんな目で見るなよー
どのみち>>1 に従って最終回までに『レクイエム』にするんだったら
何らかの形で『矢』は出しとかなきゃならないだろぉ


664:マロン名無しさん
03/08/29 19:19
一体最終話のSSはいつ出てくるのだろうか・・・

665:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/30 01:26
こんな夜遅くですが
SSを書こうと思ったので、書こうと思います

今度は、ラヴコメ目指します
無理だと思うけど

>>617みたいな方には悪いですが、一行目からオリキャラ出てます
名前だけ、だけどね
すみません

オリキャラは変な名前です(crowだからカラスです)
この漢字、おかしいんじゃないの? と思うでしょうが、無理矢理読んでください
誤字ではありません
ご了承下さい

さて、言い訳はこんくらいで、うpします。さわりだけ、だけど

666:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/30 01:32
「クロオカラスさん?」
「そう、黒尾鴉子先輩よ」
「……変な名前だな」
「先輩も、『汐華聶歌』に言われたくはないでしょうねぇ」
「…………」
放課後の教室。もうみんな下校して、教室に残っているのは数人だけだった。
その数人の内の二人―静と聶歌は、放課後の勉強会について話していた。
先日のテスト、静は当然として、聶歌もかなり成績が落ちていたのだ。
テスト直前に、いろいろやっていたのだから、当然といえば当然なのだが。
とにかく、成績が落ちてしまった。
そこで今日の放課後、由紀子の家にて、三人でお勉強をすることになった―
「―はずだぞ。なんで、その『先輩』とやらの家でやるんだ?」
直前までそれを知らされていなかった聶歌は、少々不満気だ。
ちなみに、由紀子とは近くのコンビニで待ち合わせの予定。
「それがね。黒尾先輩が話を聞いて、私が教えてあげるわよって言ってくれたのよ!」
「…その先輩は、頭が良いのか? 悪いんだったら、そんな奴に教わりたくないんだが」
「先輩は凄いのよ! 苦手な文系科目でも偏差値は60以上。物理なんかトップを常にキープ!
 ハァ…憧れるわよねェ……」
「ふぅん……」
「行きたくないの?」
静は聞いてみた。が、その問いには答えず、聶歌は黙りこむ。
聶歌はそのまま、俯いて考え込んでいたが、やがて顔を上げた。
「嫌な予感がするんだが……行くとしよう」
「わぁい!」
静は満面に喜色を浮かべた。背景にバラが描かれそうな、極上の笑み。
聶歌の顔が、少し赤くなる。
「は、早く行くぞ! ほら!」
聶歌は、鞄を乱暴に引っ掴むと、ロボットのようにギクシャクとしながら教室から出ていってしまった。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
置いて行かれてはたまらない。っていうか、
「あんた、黒尾先輩の家知らないでしょう!」
静は慌てて自分の鞄を掴むと、聶歌の後を追って教室を出た。

667:マロン名無しさん
03/08/30 01:34
あ~長文規制辛い

とりあえずはこんだけです
明日続きをうpします
長くなりそうなヨカーン
一話完結型に持っていきたいんだけどなぁ…

668:マロン名無しさん
03/08/30 05:30
>>517
Giosue なんかは日本名も考えやすそうだが、
カタカナにできねえんだよな、この名前……

669:ジェスタ
03/08/30 06:21
>>663
(スタンド使いの)犯罪者を捕まえたことで感謝状をもらった静と聶歌
そのことで理事長室だか校長室だかに呼ばれた
飾られている調度品を見ていると
静「あ、あれはスタンド使いを生み出だす『弓と矢』なんでこんなところに」

670:マロン名無しさん
03/08/30 11:29
>>663,>>669
頼むからこれ以上話をややこしくしないでくれ……

671:マロン名無しさん
03/08/30 11:55
シンプルがいいッ!

672:マロン名無しさん
03/08/30 14:42
吉良のSS、面白かったです。職人様方乙。
>>656は最高w

673:ドミノ工場です(0/3)
03/08/30 15:36
ジェスタさんや611 ◆YMXGRjSTq6さんや、
その他のSS職人さんの降臨待ち用にSSつくってみますた。
>>670さんには申し訳ないんですが、ややこしくなりそうな話です。
本当にすみません。

なんというか馬鹿みたいに長くなりました。
ただの導入部に3レスも使うなヴォケがと小一時間、
むしろ一晩中自分を問い詰めておきます。

674:ドミノ工場です(1/3)
03/08/30 15:37


人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う。
――ラ・フォンテーヌ


ざわざわと心地よい雑音がBGM代わりのお昼時。
各々が昼食を手に取り、他愛もない雑談に興じている。
「「だが断る。」」
「何でよッ! おもしろそうじゃない!!」
二人のびしっとハモる声に、静・ジョースターは不満そうな表情を隠しもせずに叫んだ。
「僕はそういう無駄な事には興味ないから。」
汐華聶歌はにべ無く断り、
「私はそんな時間に外に出してもらえないから。」
広瀬由紀子はあっさり断った。

「「だから断るんだ(けど?)」」
「キィーッ!ハモられると余計にムカつくぅ――!!」
静の手の中にある空になった牛乳パックがぐしゃりとつぶれた。

ことの発端はぶどうヶ丘高校新聞部発行の校内新聞、『ぶどうの杜』からの記事である。

675:ドミノ工場です(2/3)
03/08/30 15:38
「なになにー…『ぶどうヶ丘高校の七不思議について』ぇ?」

その話題に一番興味を示したのは、言うまでも無く彼女である。
「ありきたりな話題ね。」
「こういう都市伝説はどこに行ってもある話だから、別に驚きはしないけど。」
他の二人は興味ないとばかりに適当な相槌を打つ。
「えーと…『美術室の幽霊』に『体育館の怪異』、『トイレにまつわる話』『屋上から飛び降りる少女』…。」
「完全に定番のラインナップだな。」
「たまには違う話も聞いてみたいわね。」
「もう! 少し静かにしててよ!!
 えっと、『我々はこの中で「美術室の幽霊」について、皆さんからの情報提供をお待ちしております。』
 …だってさ。」
「ふぅん…夏に向けて大々的に特集を組むつもりなのかしら?」
「意外に思い切った企画だね。顧問からは何も言われなかったのかな?」
「あら、案外内緒でやってて今頃担当顧問は慌てているかもよ? ここはそういう学校ですもの。」
「それもそうか…。
 で、そこで黙ってる君は一体何を企んでいるんだ?」
「な…企んでるとは失礼ね!
 ちょっぴり考え事してただけよ!!」
企んでるという表現が図星だったのか、静はきっと聶歌を睨みつけた。
「まぁどうでもいいわ。今の失言は忘れてあげる。
 ところでさ、二人とも今夜なにか予定みたいなものってある?」
「「…………。(うわ…嫌な予感がする…。)」」
この少女が起こしそうな行動が手に取るように分かってしまうあたり、
予感というよりも確信に近い未来予知かもしれない。

「で、なんだけど…今夜、学校に忍び込んで『美術室の幽霊』を調べてみない?」
「「だが断る。」」

そして話は最初の続きから。

676:ドミノ工場です(3/3)
03/08/30 15:39
「と言うか、冷静に考えてみてよ。
 美術室を調べる事で、私たちに何かメリットがある?」
「うっ…。」
「むしろ僕はデメリットしかないと思うけどね。」
「ううっ…。」
極々当たり前の意見にあっという間に否定される静。
何か反論を言おうにも、簡単には思いつかない。
「そ、それじゃいいわよッ! わたし一人で探すからッ!!
 それにわたしにはアクトン・ベイビーが…」
びし、ずぼっ。
「~~~~ッ!!」
「こんな所でそういう事を言うんじゃないッ!」
「ホンットに頭が弱いんだからッ!!」
最初の鈍い音は由紀子が静の頭を軽くはたいた音。
次の音は聶歌が静の口をふさぐ為にマヨネーズパンを口に突っ込んだ音である。
「ふぁひふふふぉー!(何するのよォー!)」
「そのパンはあげるから、とりあえず飲み込むなり取り出すなりしてくれ。
 そうでないと何を言ってるか分からない。」
「まあ、何をするんだーっぐらいしか言ってないみたいだけどね。」
「ん、ぐっ…ゲホッ………ちょっと! 黙らせるなら黙らせるで、もう少し優しく出来ないの?!」
「咄嗟の判断でここまで出来たって所を評価して欲しいものね。」
「あぁ、それは言えてるな。
 君が迂闊すぎな所為でフォローに回るのは僕たちだって言うのにな。」
「あーあー!! そーですかそーですか!! クッソー…見てなさいよ!
 絶対に幽霊をとっ捕まえて、アンタたちをギャフンと言わせてやるわ!!
 絶ッッッ対に! 吠え面かかせてやる!!」

ギャフン―それは幾らなんでも、マンガの見すぎだろう。
静の逆切れとその発言のギャップに脱力すると同時に、ふとそう思ってしまった二人であった。


To Be Continued ―→

677:ドミノ工場です
03/08/30 15:43
とりあえず導入部終わりました。
スレ汚しな文章で申し訳ありませんでした。

早くこの拙い文章をログの中にうずめてしまいたい…_| ̄|○

678:ジェスタ
03/08/30 18:32
>677
とりあえず続けてみたが
>>666(おぉ!)と混ざるといけないからしばらく推敲することにしよう

「うわっ、ホントにいないの?」
日付が変わって始めて静・ジョースターの口から発せられた言葉はそれだった
薄暗い公園、周りには人気がまったく感じられない
「うぅー、ちゃんと約束したのにぃー」
尚、汐華聶歌、広瀬由紀子両人の名誉の為に言っておくとその約束は静によって一方的になされたものである
「はぁっ、仕方ないわねッ!いいわ、一人で行くからッ!」
そんなことを口にしながら学校へ向かう、十数秒おきに後ろを確認しながら

静は日本へ来てからよく『頭が悪い』と言われる
静はこれを『日本語が上手く話せないので返答がおかしい』と、云う意味だと思っていた
少なくとも勿論馬鹿と云う言葉の意味は知っていたがそう云う意味で使っているのだろう、と、思っていた
(どうやって中に入ったらいいのかしら?)
普段は風景の一部だった2mちょっとはありそうな壁が行く手を阻む
(うぅ~ジャンプしてもとどかないしアクトン・ベイビィはパワー型じゃあないから私を引っ張れないし…)
「俺が肩を貸してやろうか?」
闇の中から声がした

679:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:02
鴉子はその頃、部屋の掃除をしていた。
掃除機で、ではない。スタンドを使ってだ。
彼女のスタンド『キューピッド・アンド・サイケ』は群体型のスタンド。
だが、ハーヴェストや、バッドカンパニーとは少し違う。
『C&P』の能力は「無数の点を操る」というもの。
無数の『点』を集めて『線』を作ったり、
『線』を集めて『面』を作ったり、『面』を集めて人型のスタンドにしたり……
むしろストーン・フリーによく似ている。
彼女の部屋には今、その『線』がのたくっていた。
鴉子の住むマンション(一人暮し)は結構広いのだが、
『線』は、まさにびっしりと部屋を覆っている。
それらが勝手に動き、狭い隙間や高い所などから大きなゴミや、
細かい埃などをかき集め、次々と部屋の中央に積み重ねていく様は、ある意味壮観であった。
「こんなものかしら」
部屋が一通り綺麗になった所で、鴉子はふぅっと息をついた。

黒尾鴉子。
彼女は、他人の色恋ごとに首を突っ込み、その仲を取り持つことを生きがいとする。
その犠牲になった者たちは、涙を流してこう言ったという。
「これ以上、俺たちの愛を壊さないでくれ……」
自称『愛の天使』。他称『哀の天使』。とにかく、非常に迷惑な女性なのだった。
実は、彼女は『老人』……というより、そのスタンド『オール・エイジス』に興味を示し、彼に協力している。
しかし、最初は『オール・エイジス』の惚れ薬能力に興味津々だったものの、
彼女の美学に反しているので、そろそろ協力するのやめようかな、と思っていた。
それに、『老人』から静を連れてくるように命令されている。
だが、静は可愛い後輩だ。
彼女に害を成すことをするのは、やはり嫌だった。

680:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:05
『ぴんぽーん』
インターフォンが鳴った。静たちが来たのだろう。
「はーい」
鴉子は忘れず『線』を全て消してから、小走りでドアに駆け寄った。
「静?」
ドアを開くと、そこには後輩の静と、その友達二人が立っていた。
「こんにちは、先輩!」
「こんにちは。よく来たわね。さあ、上がって……」
鴉子は静たちを迎え入れ、ドアを閉めようとした、その時。
鴉子は見た。見てしまった。
(お、男ーーー!)
その男―聶歌は丁寧にお辞儀をしてから、鴉子の部屋に入っていった。
(静の、彼氏かしら。でも、違うかもしれない。
 いやしかし、もしも……もしも静が片思いしてるんだったら……)
笑みがこぼれた。
成就させてあげなければ。『愛の天使』の名にかけて。


あー、長くなってしまう。すみません

681:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:06
「先輩~。ここ、分からないんですけどぉ…」
「ああ、これはこの式を代入して…」
「え?この公式を使わないんですか?」
「使っちゃいけないとは言わないけど、使わないほうが良いわね」
とても和やかに、順調に、勉強会は進んでいる。
鴉子は、静には数学、由紀子には古典、聶歌には物理を教えていた。
実質的には、静につきっきりだったのだけれど。
まさか、こんなに静が馬鹿だったとは……大誤算。
他の二人に、手が回らない。
「広瀬さんは、分からない所無い?」
「いえ、今のところは、特に」
「そう。分からない所があったら、遠慮無く言ってね。
 汐華君は? …………汐華君?」
反応が無い。聶歌を見ると、彼は生気が抜けたような目で、プリントを見ていた。
しかし、手は動いていない。
……どうしたのだろう?
「汐華君!!」
びくっとして、勢いよく顔を上げる聶歌。
「な、なんです?」
「『なんです?』じゃないわ。ぼーっとして、どうしたの?」
聶歌はしばらく沈黙していたが、やがて「なんでもないです」とだけ言って、
今度は猛烈な勢いで問題を解き始めた。
「聶歌君、どうしたのよ?」
由紀子が心配そうに尋ねる。
「本当に何にも無いんだ」
あくまで、聶歌は答えない。

682:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:11
(怪しい……)
その時、鴉子は気付いた。
静が、静かに聶歌を見つめている。
(…………?)
熱い視線の、その意味は?
鴉子はすぐにピンと来た。
「私、お茶でも淹れてくるわ」
そう言って、鴉子は立ち上がった。
「じゃあ、私も手伝いましょうか?」
由紀子の申し出に「いいの、いいの」と言って、台所に向かった。
台所と居間とは、壁で仕切られている。後ろ手に、ピシャリと戸を閉めた。
「フフフフフフフフフフフフフフフフフフ……」
低く、不気味な笑い声が、台所に響いた。
(静ったら、やっぱり彼に気があるんじゃない)
そして、恐らく聶歌も静のことを好きなのだろう。
一緒の部屋にいると、気になって勉強も手につかない程に。
2㍑ペットボトルのお茶をコップに注ぎながら、鴉子は考えを巡らせた。
(二人は付き合っているのかしら。付き合っているのなら良いけど、付き合っていないのだったら―)
「フッフッフッフッフッフッフッフッフッフ……」

683:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:13
そのころ―
「ねぇ、聶歌。涎の跡がついてるわよ」
バッ!!
凄まじい勢いで、聶歌は頬を押さえた。
「まったく、勉強中に寝るなんて……。先輩に失礼じゃない」
「すまない。昨夜は、眠れなくて……」
頬を袖でごしごしこすりながら、恥ずかしそうに聶歌は言った。
「まったく……目を開けて眠るなんて、器用ねぇ……」
由紀子も、さすがに呆れ顔だった。

ゴシ、ゴシ、ゴシ……

「先輩、今日はありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそ、楽しかったわ。あ、広瀬さん……こっち来てくれない?」
「?」
由紀子は訝しんでいるが、腕を取って強引に引き寄せ、耳打ちする。
(ねぇ。あの二人、付き合ってるの?)
ストレートな物言いに、由紀子が思わず絶句する。
(そ…そんなことはないと思いますけど?)
(そう……それなら良いのよ。ごめんなさいね)
それさえ聞ければ、用は無い。鴉子は顔を離した。
「もういいのー?」
「うん。用は済んだわ、静。それじゃあ、また明日会いましょう」
「はい! さようなら! ほら、聶歌もお礼言いなさいよ!」
「……ありがとうございました」

三人の姿が見えなくなると、鴉子はニヤリ、と笑った。
彼らはまだ付き合ってはいない。
ああ、『老人』の言うことを聞かなくてよかった!
こんな面白い事を、みすみす逃す所だったのだから。
さあて、明日からは楽しくなるぞ!

684:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 00:15
恐るべきは、これがまだプロローグだということか…
こんな駄文をだらだらと並べるのは、やっぱり恥ずかしい
嗚呼、もっと短くまとめたい…

次回は短く、まとめます

685:ジェスタ
03/08/31 00:25
イイッ!!すごくイイゾッ!!
やっぱラブってコメらなきゃぁね

686:ジェスタ
03/08/31 12:56
>>674-676続き
原作では吉良が余裕で入ってたけど
まぁ、ホラ、その…ね?

「平良ッ!」
平良清がそこにいた
「な、何であんたがここに…」
「何言ってんだ、あんな大声で話してたら月からだって聞こえるぜ?」
言いながらスタンド『ボール・パーク』を出す
「『ボール・パーク』で壁を引き寄せる、と当然壁は重過ぎて引き寄せられない
 代わりに俺が壁に引き寄せられるゥッ!!」
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンン
「て、わけだ、ほら手を貸しな」
壁の上から清が手を差し伸べる


「あれ?」
宿直室で夜食を作っていた大柳賢はモニタの異常に気が付いた
「あれは…」
モニタは今ちょうど校門の辺りを映していてそこには二つの影が映されている
背丈からして高校生だろうか?片方はメガネをかけているようだ
「…仕方ないな」
ガスを止め、上着を羽織り宿直室を出る

687:ジェスタ
03/08/31 12:57
「きゃッ!!ちょっとどこ触ってんのよ!?」
『ボール・パーク』で二階の『一年C組のベランダの手すりを引き寄せている』途中で静が暴れだす
「バカッ、何やってんだ?落ちるぞ?」
慌てて姿勢を制御しようとするが時すでに遅し、二人は自由落下を始めた
「痛ッ!!」
なんと云う幸運、自由落下が始まったのはベランダにたどり着いた直後だった
「あれ?ベランダ?あぁ、何とか潜入成功ね…」
「静~」
痣になったかしらなどと思いつつ辺りを見回す
「まっ、取り合えず平良には感謝しなくちゃね」
「重い~」
辺りは暗く不思議な静寂に満ちている
「平良?平良~、ちょっと何処行ったのよ?」
「頼むから気付いてくれ、そしてどいてくれ」
声は下から聞こえてくる様な気がする
下…?そう云えばベランダの感触は石のそれではない
「平良?なんであんたがあたしの下にいるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
「逆だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
しかしまぁ、気持ちよかったからいいか…などと思いながら立ち上がる平良だった


688:ジェスタ
03/08/31 12:58
「そういえば早人が言ってたな…」
 :
 :
時はさかのぼること数時間
「『ぶどうの杜』の今月号の特集が『七不思議』だったんだ」
川尻早人と学食で夕食をとっているときだった
「ん?校内新聞?あぁ~七不思議ねぇ~いつまであんのかな?ああいうの」
勿論自分達の世代でも在った
「何だっけ?『開かずの地下室』、『屋上から飛び降りる少年』、『血塗れのトイレ』…」
「ほかには…『体育館の泣き声』と…う~ん、何だっけ?」
「あ~そうだ、七つ目の不思議が傑作だったよな?」
「えっ、ああ七不思議なのに、六つしかないってやつ?変だよねぇ
 じゃなくてさ、『ぶどうの杜』で七不思議の特集があるとさ、調べに来るやつがいそうじゃない?」
「七不思議を調べに?あぁ、俺行ったわ…」
「それ、止めた方がいいと思うんだ…ほら、一人いるだろ?いかにもな」
 :
 :
「あれ、静か?眼鏡かけてたし」

689:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 22:32
真夜中―静の家に忍び寄る、一つの影があった。
黒尾鴉子である。
堂々と、庭に不法侵入し、窓から静の寝室を覗く。
(フフフ、あったわ……)
静の幸せそうな寝顔の横に、今宵の標的があるのが見えた。
シンプル・精密・大音量の、セイ○ーの目覚し時計。
(よーし、『キューピッド・アンド・サイケ』!!)
目覚し時計の傍に、一瞬にして無数の点が出現し、拳を形成してゆく。
蚊が群れているようで、ちょっと気持ちが悪い。
(いけーーッ!!)
心の叫びと共に、C&Pの拳が目覚し時計を粉々に粉砕した。
(これでよし、次は、汐華君の家ね~!)
鴉子はスキップしながら、夜の闇に消えていった……。

「遅刻、遅刻~!」
朝の道路を、一人の少女が爆走している。
頭には寝癖がつきまくりで、口にはジャムが塗られたパンをくわえている。
静・ジョースターだった。
(なんで、目覚まし壊れてるのよ~!)
そのせいで、静はすっかり寝過ごしてしまった。
まさか、夜中にあんな事があったとは、露ほども思っていないが。
(今は八時五十分……まだぎりぎりで間に合う!)
静は、100m13秒の俊足を生かし、凄まじいスピードで角を左へ曲がった。

次の瞬間、からだがフワリと浮いた。
「うわッ!」「痛ッ!」
静は、丁度曲がってきた人を巻き込んで、盛大にすっころんだ。
そのまま、もつれるように倒れ込む。
「いたた……ちょっと、どこ見てんのよ!」
「そっちこそ! 危ないじゃないか!! ……あれ、静?」
「! 聶歌じゃない!!」
二人は重なり合ったまま、しばし見つめあった。

690:611 ◆YMXGRjSTq6
03/08/31 22:35
「よしッ! 大成功ッ!!」
物陰から、その光景を眺めていた鴉子は、思わずガッツポーズをした。
『曲がり角で、『C&P』の『線』を静の足に引っ掛けよう! 作戦』は見事に成功した。
(フフフ…やっぱ、出会いといえばこのシチュエーションよね!
 この時はケンカして別れるけれど、後に劇的な再会をして、そして二人は……キャー!!)
鴉子はポッと顔を赤らめた。

(……あれ?)
鴉子は、静と聶歌の様子がおかしいことに気付いた。
その時にはすでに立ち上がっていたが、二人は、なにか大声で言い争っている。
鴉子の隠れている所は少し遠いので、詳しい会話の内容は聞こえない。
だが時折、「重いからどいて、失礼じゃないの!」「重いから重いって言ったんだろ!」というような怒鳴り声が聞こえてくる。
「しまった!」
鴉子は己の失敗に気付いた。
このシチュエーションは、『一方が転校生でないと成立しない』! ということに!!
「うう…失敗した……ごめんね、静……もう一回、計画練り直さなきゃ……」
鴉子はとぼとぼと帰っていった。

その日は一日中、二人は口をきかなかった。
ちなみに、授業には完全に遅刻。
鴉子はサボり。

691:マロン名無しさん
03/09/01 03:17
>>637の続き
第691話 「老人は楽しく暮らしたい」

静「・・・・てことで、今から連れてくる人にあなたの能力を使ってほしいのよ」
老人「いいとも・・・・ そのかわり条件がある」
静「条件?」
老人「そいつに私の『オール・エイジス』を使ったあとで、君にもこの能力を試させてもらう」
静「じいさん・・・ あんた一体・・・・?」
老人「『ハーレム』じゃよ」
静「ハ・・・・!?」
老人「そう 私の長年の夢だった『ハーレム』を実現するのじゃ!!
   私の能力『オール・エイジス』ならできるッ!
   もうすでにナースとスチュワーデスは取り込んだ!
   あとは女子高生さえモノにすれば私の長年の計画は完成するのじゃァァァーーーッ!!
   ウハハハハハハァァァァァ―――――ッ!!!!!!!」
静「・・・・(なにこいつ・・・・吐き気がしてきた・・・・でも・・・・・)
  いいわよ まずは私の条件を実行してからね・・・・」

692:マロン名無しさん
03/09/01 03:21
―翌日―
露伴「・・・・・一体なんだい、こんな所へ呼び出して・・・」
静「(小声で)ほらじいさん、早く早く・・・・」
老人「うむ 『オール・エイジス』ッ!!」
 ―スタンドが露伴の目を閉じさせ、そして・・・・・
静「露伴おじさま・・・・目を開けて・・・・・」
露伴「ん・・・」
静「ドキドキ・・・・・」
露伴「ハッ!静くん!なんで僕は今までこんな素敵な女性を今までほっておいたのだろうッ!
   綺麗だ!可愛らしい!愛しいよ静くん!是非僕と交際してくれ!」
静「ヤッタァァァァァ――ッ!!!!!!ついに念願の露伴おじさまゲット――ッ!
  杜王町に来た甲斐があった・・・ これでもう思い残すことはないわ!
  『静・ジョースターの学園ラブコメ 完』!もうこのスレッドには書き込めませんッ!!!」
老人「これで君の条件は済んだ 次は私の番だが・・・」
静「フフ、せっかく露伴おじさまをゲットしたのに今更ハーレムの一員になんてなるもんですか!
  『アクトン・ベイビー』ッ!私の姿が透明になって見えなくなるッ!」
老人「あぁ!しまったッ!」

693:マロン名無しさん
03/09/01 03:22
露伴「おや・・どこへ行ってしまったんだい愛しの静くん・・・・
   せっかく君のために『ピンクダークの少年』の新作を持ってきたというのに・・」
透明静「え!新作!? よし透明なままでこっそり露伴おじさまのカバンから持ち出して・・・っと
    さ、透明なままでジックリ公園のベンチにでも座ってゆっくり堪能しようかしら・・・」
―しかし・・・・・
露伴「ひっかかったね・・・・『ヘヴンズ・ドアー』ッ!『透明の能力を解除』ッ!!」
姿を表す静「え!?え!?」
露伴「君なら絶対マンガを読むと思ったよ・・・・
   いや種明かしをするとね、僕に『オール・エイジス』は効いていないんだよ
   昨日のうちに汐華くんが忠告にきてくれてね・・・
   君が何か企んでるんで気をつけたほうがいいって」
静「あの・・・・クソガキ・・・」
露伴「それでこの老人に頼んで一芝居うったってわけさ
   もちろんこの老人にもスタンドを悪用できないように書き込んだけどね」
老人「・・・・・」
静「いや・・・違うんですおじさま・・・これは・・・・その・・・」
露伴「いいかい静くん、人の気持ちというのはお金やスタンドではどうにもならないものなんだ
   たとえ惚れ薬を使ったとしても、恋をするメイクをしたとしても、
   結局本人に気持ちがなければいずれダメになってしまうものなのさ・・・
   重要なのは気持ちなんだよ静くん 君はニセモノの恋愛をしたいのではないだろ?」
静「すみません・・・・・」
露伴「わかればよろしい ま、君はまだ若いからいろんな無茶をするだろう
   今回は大目にみよう ただし、ちょっと罰をやってもらうけどね・・・・」
静「罰・・・・・?」

―後日
静「クッソー・・・なんで霊園の掃除なんか・・・・・
  どうせ誰も人なんてこな・・・・ヒィッ!なんか音がした――ッ!
  エ――――ン!!!もう帰りたいよ――!!!
  は~あ、今日の静の恋愛運は絶不調だッ!シクシク・・・・」

to be countinued・・・・・

694:マロン名無しさん
03/09/01 09:28
>『静・ジョースターの学園ラブコメ 完』!もうこのスレッドには書き込めませんッ!!!

ワロタ

695:マロン名無しさん
03/09/01 16:48
とりあえずSS書いた奴はレス番号まとめてほしい

もうどれがどれかわからんw

696:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/01 18:42
今、改めてスレを読み返して気付いたんだが
静と聶歌の出会いはまさに>>689-690のまんまだったんだなぁ
はずかスィ…


>>695
俺が書いたのはこれだけです
>>611-612 >>614
>>626-627 >>629-632 >>641 >>645
>>666 >>679-683 >>689-690


まとめサイトを作ってくださる神は降臨されませんか?

697:マロン名無しさん
03/09/01 18:53
>出会い
『足に引っ掛けよう作戦』をするまでもなく、毎朝繰り返されてる光景だったりしてw

>まとめ
「誰が書いたか」よりも
『1話』ごとにまとめてもらった方が良いかな…と思う


698:ぶどうヶ丘怪奇譚 美術室の幽霊
03/09/01 19:29
やせ細った月と貧弱な光を発する星。そんな夜空が職員室の窓から見える。
「職員室に侵入成功っと…。」
その部屋にいきなり人影が現れた。
アクトン・ベイビーの能力で一時的に透明になっていた静と平良である。
「よっしゃ、今のうちに美術室の鍵を貰っていくぞ!」
「アンタが仕切るなッ!」
軽口を叩きあいながら必死で壁に掛かった鍵の束を捜索していく。
が。
「美術室の鍵が無い…ッ。」
ない。何故か、美術室の鍵が無い。
ご丁寧に美術準備室の鍵もなくなっている。
(恐らくその理由は、美術準備室が美術室と扉一枚を隔ててあるためだろうと推測される。)
「どうするんだ? ま、俺としちゃあこのまま夜の学校でデートってのも悪グハッ!」
平良の顎にアクトン・ベイビーのアッパーが決まった。
そのパンチの切れ筋、ディモールト・ベネ(非常に良しッ!)。
「しっかし参ったわね~…鍵が無きゃ美術室に入れないじゃない。」
「何も照れ隠しに殴らなくてもいいじゃねぇか…素直じゃねぇなァ。」
「ん~、待てよ~? ここに鍵が無いってことはつまりぃ…。
 既に誰かがココに来て、美術室へ行ったってことになるのかしら?」
「って、俺の話無視ですか?」
「そうよね! これだけ学校に人がいるんだもの。
 あたし以外にも美術室の幽霊を調べようって人の、一人や二人や五人や十人ッ!
 いたっておかしくないッ! むしろそれが普通! 世界のあるべき姿ッ!」
「(また無視かよッ!)…フツーかぁ~?」
「普通なのッ! あたしが普通と思えば普通!!
 なによぉ~今日のあたしったら冴えてるわッ!
 テストの時もコレくらい冴えてたら良いのにってくらいに冴えてる!
 よし、遅れを取り戻すわよーッ!」

「へぇ…それは良かった。」

699:ぶどうヶ丘怪奇譚 美術室の幽霊
03/09/01 19:31
「―うあッ?!」
「誰だっ!?」

彼はそこに居た。自分の存在を主張しないように、空気に溶け込んでいた。

「き、吉良吉則…。」
「ご名答。」
その笑顔は憎らしくもさわやかだった。
「なんでアンタがここにいるの?」
「静かに…ここの騒ぎが聞こえていたらしい。
 警備員が近くまで来ているんだ。君たちの質問には後で答える。」
警備員という単語を聞いて、静はぐっと言葉を詰まらせた。
「(なぁ静。)」
隣にいる静にしか聞こえないようにボソボソと平良が尋ねた。
「(こいつ一体何者なんだ?)」
「(スタンド使い…らしいけど、よく分かんないのよ。)」
「(よく分からない? なんだそりゃ。)」
「(スタンドを使っている所をまだ見たことが無いから。だから『らしい』なの。)」
「(なるほどな…。それで警戒してるのか。)」
「(とは言っても向こうもあたしたちの能力に気付いているとは思えないけどね。)」

静は、自分のスタンド能力が既に吉則にバレているとは露ほどにも思っていない。
しかしそれは仕方がない。吉則のアイアン・メイデンの能力発動により、時は巻き戻されたままだからだ。
従って、静は―いや、由紀子も聶歌も―ついこの前起こった小競り合いのことを覚えては居ない。
分かっているのは、この吉良吉則にはスタンド能力があるらしいというコトだけだ。

一方、吉則の方は彼女らの能力を断片的ながら知っている。
静は物体を透明にする能力。
聶歌の能力は自分の『一部』を犠牲にすることで、他人の『同じ部分』を向上させることができる。
由紀子の能力はどうやら戦闘向きではないが、こちらの動向がわかる能力であること。

700:ぶどうヶ丘怪奇譚 美術室の幽霊
03/09/01 19:32
ここまで分かっていて何故に彼女と接触を試みたか。
答えは単純。より詳しくスタンドのデータを得る為だ。

静は何時間、何十分まで透明化できるのか。どのくらいの大きさまで完全に透明化できるのか。
聶歌の能力はどこまでを自分の一部と認定するのか。
いや、それ以前に由紀子のスタンドについては憶測で言っているだけで本当は違う能力ではないのか。
そういった疑問が頭をよぎる度に、
『今、自分は人生に大いなる禍根を残そうとしているのではないのか』と思えてくるのだ。
だからこそ、ここにいる。彼にとって平穏な人生を生きる為の最大の努力をしているに過ぎないのだ。
そして、調べるチャンスがめぐってきた。今日の昼休みのやり取りを偶然聞いていたのだ。
三人一緒に現れたらどうしようかと思案していたが、運命は自分に跪いた。
たった一人でこの夜の学校に―邪魔者が来ない確率が高いこの場所に現れる。
非常に都合が良かった。

しかし、予想外のアクシデントが起こった。彼女が、一人ではなかったのだ。

吉則は予想外の事態にあせりながらも、ふと思う。
(ジョースターと行動を一緒にしていることから考えてこの平良もスタンド使いである可能性が高い。
 と、いうコトはこの男ともいずれは戦う事になるのか? これも運命の一端というわけか?
 『人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う』…か。ふん、忌々しい。)
しかし、だからといってここで戦うわけにはいかない。
姿の見えない人間や能力の不明な人間と戦う愚は避ける。
ならば、取る行動は一つだ。
今だけだ…今だけ君たちの協力者になってやるよ。

「どうやら警備員は向こうへ行ったみたいだな。さぁ、美術室に行くんだろう?
 急がないとまた警備員が戻ってくるぞ。」

あっけに取られたような静と平良の表情を見ながら、
二人に気取られぬように残酷な笑みを浮かべてそう言った。

To Be Continued…

701:ドミノ工場です
03/09/01 19:35
と言う訳で、何故か絡んできた吉良吉則!
ひょんなことで吉則のしっぽを捕まえるのか大柳賢!
夫婦漫才してる場合じゃないぞ、静・ジョースターに平良清!
これより目指すは美術室ッ!
美術室で幽霊とファイトクラブさながらの熱い戦いが展開されるのかッ?!
                                          …それはないな。

などと次回予告風に言ってみるテスト。

えーと、今まとめサイト作ってます。
自分用にちまちまと作ってたヤツなんで不備やらがあるかもしれませんし、
このスレの500までしかうpしてませんが、
それでもよければとりあえずドゾー( ・ω・)ノ□
URLリンク(www.geocities.co.jp)

702:ジェスタ
03/09/01 20:03
オ…オォォォォォォォォォォオォォォォォォォォォォッ!!!!!
>701
ありがとう、ありがとう
しかしッ!!!
あと、10分早くうpしてくれれば…(涙

703:ジェスタ
03/09/01 20:08
>695
とりあえず私のは
>>479,>>488-489
>>496-497,>>508-512
>>541
>>607,>>622-624
>>643
>>678,>>686-688

>ドミノ工場です
『ぶどうヶ丘怪奇譚 美術室の幽霊』は氏が続けるのかね?
それと私が書いた部分は適当に編集してくれてかまわんので…

704:ジェスタ
03/09/01 20:13
んで、一話毎
>>17
>>65
>>116-119
>>159-160
>>185
>>232
>>266-267
>>281
>>302,>>307
>>312-314
>>341
>>373-376
>>383-384
>>432-434


705:ジェスタ
03/09/01 20:17
>>454-455
>>479,>>488-489,>>492-497,>>508-512
>>518-520,>>548
>>554-555
>>583-586
>>598-599
>>637,>>691-693
>>642
>>643

706:ジェスタ
03/09/01 20:22
>>564,>>576,>>590-591 ,>>607,>>611-614 ,>>622,>>626-632,>>623-624
*631→>>651,>>641,>>645
>>666,>>679-683,>>689-690
>>674-676 ,>>678, >>686-688

て、とこか…小ネタも入れると結構あるな

707:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/01 20:35
>>701
ディ・モールト! 最高です

一つ要望があるのですが
俺のを載せる場合は>>683>>690の最後に
To Be Continued…をいれてくださると嬉しいです


>>ジェスタ氏
乙ー

708:マロン名無しさん
03/09/01 20:52
微妙に設定が違うが、ここにも静ネタがあったりする
スレリンク(csaloon板:128-134番)

709:ジェスタ
03/09/01 21:17
↑見てきて無責任ネタ(要放置)
「静~、静~、あれ?人違い?」
「あ…あのぅ、もしかして私と双子みたいに似ている人を知っているんですか?」

関係ないけどもう一つ(要放置)
第709話
「あ、仗助お義兄ちゃんと微妙に仲良しの私立探偵の噴上さん」
「お~ッ、静ちゃんッ!!赤ん坊見なかったか?赤ん坊?
 俺の子供なんだけどよ~ッ、生まれたとたんスタンド出してかっとんでちまったんだ」

710:マロン名無しさん
03/09/01 21:19
>708
実は>11 で既出


711:マロン名無しさん
03/09/01 21:31
いいなーw噴上Jr.
時速60kmのハイウェイスターでも追い付けないぶっ飛びスタンドを生まれた瞬間からw
どんな能力だろ


712:マロン名無しさん
03/09/01 21:48
>>711
ラディカル・グッド・スピード
あるいはハイパー・グッド・スピード

713:ジェスタ
03/09/01 22:11
い~や違うねッ!!
『ボーン・トゥ・ラン』ッ!!これだッ!!

714:マロン名無しさん
03/09/01 22:12
しばらく見ない間にずいぶんスレが活気づいたな

このDIOが生まれた頃は馬車しか走っていなかった

715:ドミノ工場です
03/09/01 23:22
聶歌と学園祭とボス・ドッピオのSSうp完了ーヽ(´ー`)ノ

>>ジェスタ氏
まとめ乙です。カレードゾー( ・ω・)ノ●
スッゲェ助かりました。ありがとうございます。
幽霊話はオチはあるのに途中が書けないというトラップに陥ってます。
とりあえず自分でガンガッテ書いてみます。

で、あと10分早くうp…… 正直スマソカッタ。

>611 ◆YMXGRjSTq6氏
了解しました。
次の更新時に入れておきます。

716:マロン名無しさん
03/09/02 00:14
>>ドミノ工場

激しく乙

717:ジェスタ
03/09/02 01:28
第717話 『走る為に生まれてきた』

夏休みが始まって二日目、静・ジョースターはお気に入りの『ピンクダークの少年』(イタリア語版初版第一刷)を読んでいた
早朝と云うには遅いが、杜王町が昔武家の避暑地だったと云うだけありクーラなしでも涼しい
リビングのドアが開き義兄の東方仗助が入ってくる
「おっ、静、まだ真昼間だぜ、学校はどうした?」
ソファから身を起こし振り返る静
「ふふっ、お義兄ちゃん何言ってるの?もう昨日から夏休みよ
 夜勤明けお疲れ様、紅茶でも入れる?」
「夏休みぃ~、あ~そんなこと言ってたな、そうかもう夏休みか
 じゃぁもう暇なのか…よしっ、どうだ『トラサルディー』行くか?バシッと一番高いもん食いにッ!!」
「えぇ~、ホントに~?やっぱレストランは食べに行くところよねッ
 お義兄ちゃんだ~い好きッ!!」

718:ジェスタ
03/09/02 01:32
車の窓を全開にして信号待ちをする仗助と静
「お義兄ちゃんてさ~よくこんな車みつけたよね、向こうでも全然走ってないよこんなの」
少しでも涼を求めようと車外に身を乗り出す静
「ねぇ?なんかもっとこうクーラが欲しいって言うか、ガタガタしないって言うか
 いや、こういうのも『渋くていいなッ』とは思うけどやっぱり…きゃっ」
周りの車が動いていないにもかかわらず仗助は車を発進させた
念のため信号を見たがやはり『赤』だ
「どうしたのお義兄ちゃん、まだ信号赤なのに…」
見ると仗助はどうも『キレ』ているようだった
その視線の先に見えるのは…
「静~お前も見たよなぁ~あの単車っ!!この俺の目の前で信号無視なんかしていきやがったぜぇ~
 おまけに歩行者轢きかけてよぉ~絶対ぇにっ!!ゆるさねぇっ!!!」
この時の静には「『トラサルディー』…」とつぶやくのが精一杯だった

719:ジェスタ
03/09/02 01:39
車の窓を全開にして信号待ちをする仗助と静
「お義兄ちゃんてさ~よくこんな車みつけたよね、向こうでも全然走ってないよこんなの」
少しでも涼を求めようと車外に身を乗り出す静
「ねぇ?なんかもっとこうクーラが欲しいって言うか、ガタガタしないって言うか
 いや、こういうのも『渋くていいなッ』とは思うけどやっぱり…きゃっ」
周りの車が動いていないにもかかわらず仗助は車を発進させた
念のため信号を見たがやはり『赤』だ
「どうしたのお義兄ちゃん、まだ信号赤なのに…」
見ると仗助はどうも『キレ』ているようだった
その視線の先に見えるのは…
「静~お前も見たよなぁ~あの単車っ!!この俺の目の前で信号無視なんかしていきやがったぜぇ~
 おまけに歩行者轢きかけてよぉ~絶対ぇにっ!!ゆるさねぇっ!!!」
この時の静には「『トラサルディー』…」とつぶやくのが精一杯だった

720:ジェスタ
03/09/02 01:49
「手前ぇッ!オラッ!そこの単車ァ!止まれって言ってんだろうがぁ!!」
運転席の窓から顔を出して叫ぶ仗助を見ながら静は最早無事家に帰れることを祈るしかなかった
(あぁ、全知全能の主、大いなる父よ、もうタダ飯たかろうとか、 友人と売り言葉に買い言葉でけんかしたりとか
 日本には教会がないから毎週毎週お祈りに行かなくてもいいやなんて思ったりしませんッ!!
 どうか、どうか無傷とは言わないから無事におうちに帰してください)
胸元のロザリオを握り締めると…無情にも車は大きくカーブする
(氏の予感…)
瞬間ッ!!
激しいGで前に投げ出されるかと思った
(止まった?)
と思うが早いかドアが開きそして閉まる音が聞こえた
静もそれに習い車外に出る
「噴上裕也~ッ?」
仗助の声がする方を見る
「じょっ仗助ッ!!赤ん坊見なかったか?赤ん坊?
 俺の子供なんだけどよ~ッ、生まれたとたんスタンド出してかっとんでちまったんだ」
どうやら信号無視の犯人は仗助お義兄ちゃんの知り合いだったらしい
赤ん坊?スタンド?何を言っているのだろうこの人は?
裕也が静に気づいた
「仗助、ちょ~ッと若過ぎやしねぇか?」
「『クレイジィ・ダイヤモンド』ッ!!」

ウオッ!!すまん鬱だ…
しかも『ラヴ』コメにはなりそうもないことに今更気付いて更に鬱…逝ってくる

721:マロン名無しさん
03/09/02 04:23
噴上ジュニアのスタンド能力は「他人の成長する『スピード』を追跡する」。
要するに、ターゲットと同じ年齢になる能力!
でも中身は乳児だからターゲットにセクハラを働く。
これでラブコメ化・完了。

722:ジェスタ
03/09/02 08:36
>>ドミノ工場

ジョジョの奇妙な冒険
 ~スタンド使いは惹かれあう(仮)~
 ~萌え尽きるほどヒート(次点)~

設定
 スタンドが出るとしても異次元に吸い込んだりとか物騒な能力ではない
 静が16歳だとして、1999+16=2015年

静 ジョースター
  スタンド名『アクトン・ベイビィ』
  静のイメージは某サイトの物と同じなのか?
  中学の卒業式から始まり、ぶどうヶ丘高校入学と共に7部スタート
  静は自分の本当の両親を探しに杜王町に帰ってきた
  男性のタイプは露伴おじさま
  『ピンクダークの少年』を愛読している(漫画コレクタのジョセフの影響でマンガ好き)
  バイト先はレストラン「トラサルディー」(トニオの料理喰えばお肌つるつるだから)
  赤ん坊の頃、水の中に落ちてなかなか助けてもらえなかった事がトラウマになりまったく泳げない
  日傘が必需品
  仗助お義兄ちゃん家に下宿
  球技が得意
  部活動はしていない

723:ジェスタ
03/09/02 08:40
登場人物(オリジナル)
 吉良 吉則 (静のクラスメイト、吉良吉影の甥、足フェチ)
        アイアン・メイデン
黒尾 鴉子 (静の先輩、頭がいい、他人の色恋ごとに首を突っ込みその仲を取り持つことを生きがいとする)
        キューピッド・アンド・サイケ
 汐華 聶歌 (転校生)
        デュエル・オブ・ジェスタ・アンド・タイラント
 首藤 繭美 (容姿、性格共に控え目で地味だが、実は爆乳)
        非スタンド使い
 辻  マヤ (辻彩の妹、姉の後を継いでエステシンデレラを建て直す、メイクの腕は姉譲り)
        スノー・ホワイト
 平良 清  (転校生、野球部員、早くもプロが目をつけている)
        ボール・パーク
 広瀬 由紀子(康一・由花子夫妻のの養子(?)、静の友達、静と仲がよい)
        トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー
 噴上 Jr. (噴上裕也の子供、名前はまだない)
        ボーン・トゥ・ラン
 『老人』  (謎の老人、何かの組織の長らしい、世界制服征服実行中?)
        オール・エイジス
 『彼』   (『老人』の部下)
        コンプリケイテッド・ゲーム
 静パパ   (ぶどうヶ丘高校の理事長?)

724:ジェスタ
03/09/02 08:46
登場人物(オリジナル)
 大柳 賢  (ぶどうヶ丘高校の教師、サッカー部顧問、静がスタンド使いだということを知っている)
        ボーイ・Ⅱ・マン、ボーイ・Ⅱ・サン(仮)、ボーイ・Ⅱ・クラフト・ワーク(仮)
 音石 明  (インディーズではあるものの杜王町のライブハウスで人気沸騰中)
        レッド・ホット・チリ・ペッパ
 川尻 早人 (ぶどうヶ丘高校の教師、写真部顧問、女子生徒の憧れの的、静がスタンド使いだということは知らない)
        非スタンド使い
 岸辺 露伴 (漫画家)
        ヘブンズ・ドアー
 東方 仗助 (警察官?バイク屋?医者?)
        クレイジー・ダイヤモンド
 東方 朋子 (教頭?国語教師?)
        非スタンド使い
 広瀬 康一 (スピードワゴン財団杜王支部・超自然部門長官?出版社に就職、露伴の担当?)
        エコーズ
 広瀬 由花子(PTA会長)
        ラブ・デラックス
 噴上 裕也 (私立探偵、警官である仗助とは商売上時に対立し時に利用しあう微妙な間柄)
        ハイウェイ・スター

725:ジェスタ
03/09/02 08:52
登場スタンド
 アイアン・メイデン
    本体:吉良 吉則
    能力:スタンドパワーをストックしておく、ストックを開放することで時を自分の意思で数秒から数十分逆行させる
       時の逆行には何者も逆らえない(本体も『Ⅰ・M』すら)、ただし、本体の記憶だけは逆行しない
       破壊力:A、スピード:B、持続力:D、精密動作性:B、成長性A
 キューピッド・アンド・サイケ
    能力:無数の点を操る群体型のスタンド
       無数の『点』を集めて『線』を作ったり『線』を集めて『面』を作ったり『面』を集めて人型のスタンドにしたり出来る
 デュエル・オブ・ジェスタ・アンド・タイラント
    本体:汐華 聶歌
    能力:1:自分が損していることの80%程度を相手に得させる
       2:自分が自ら損することの60%程度を相手に得させる
       破壊力:C、スピード:A、持続力:B、精密動作性:A、成長性:C
 スノー・ホワイト
    本体:辻 マヤ
    能力:シンデレラとほぼ同じ能力,ただし、試練と引き換えに効果を永続させることができる
 ボール・パーク
    本体:平良 清
    能力:形を指定して物体を引き寄せる能力,引き寄せるパワーは、形の正確さに比例する
 トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー
    本体:広瀬 由紀子
    能力:髪の毛を植え付けた相手の感情を知る
       破壊力:-、スピード:B、持続力:A、精密動作性:C、成長性:B 
 オール・エイジス
    本体:『老人』
    能力:目を閉じさせる,そしてその目を閉じてしまった人間が次に目を開けた時、最初に見た人間に強制的に 惚 れ て し ま う
 コンプリケイテッド・ゲーム
    本体:『彼』
    能力:必要に応じて職人の方が適当に使って下さい

726:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 17:26
>>725
 キューピッド・アンド・サイケ
    破壊力:C  スピード:B  射程距離:B
    持続力:A  精密動作性:D  成長性:A

スノー・ホワイト
    破壊力:-  スピード:B  射程距離:C
    持続力:A  精密動作性:A  成長性:C

ボール・パーク
    破壊力:A~E  スピード:B  射程距離:B
    持続力:C  精密動作性:C  成長性:B
 
オール・エイジス
    破壊力:A  スピード:B  射程距離:C
    持続力:B  精密動作性:E  成長性:A
 
 ボーン・トゥ・ラン
    本体:墳上純也(ジュニアのもじり)
能力:ただひたすら『速い』スタンド
    破壊力:E  スピード:A  射程距離:E
    持続力:A  精密動作性:E  成長性:A


能力値はこんな感じでどうですか?
墳上Jr.の名前も考えてみたけど

727:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 17:28
>>726
訂正
墳→噴
素で間違えた…

728:マロン名無しさん
03/09/02 20:00
静「…そうよ、…そう、ぶどうヶ丘総合病院の分娩室…からもう移動したかも知れないけど。
  そこに聶歌連れて行って、さっき言った通り、 噴上さんの奥さんに『平常心』譲渡させて。
  それからマニッシュ先生にも声かけて。奥さんが眠りさえすれば、後はおさえててもらえるから。
  それと由紀子、あんたのお父さんは?…大阪に出張中!?
  もう、肝心な時に!音石さんもツアーで大阪に行ってるって言うし、
  一体大阪に何があるって言うのよ!!…関係ないって?分かってるわよ!
  それじゃ、頼んだわよ」
静が携帯を切るのと同時に
仗助「おい静、お前の学校についたぞ。こんな所で何をするんだ」
静「いた!大柳先生ーっ、平良ーっ、こっちよ!」
二人が駆け寄って来る
平良「うわ、本当に凄い車だな」
静「早く乗って!兄さん、すぐ噴上さんを追いかけるの!」
仗助「ああ、だがなぜ回り道してまで、この二人を?」
大柳「それは、この車のままでは間に合わないからです。
   仗助さん、モンスターカーでのカーチェイス、自信ありますか?
   無ければ僕が運転代わりますが」
仗助「?」
静「先生、早く!」
大柳「分かった、いくぞ!『ボーイ・II・マン・ホイール・オブ・フォーチュン』ッ!!」


729:マロン名無しさん
03/09/02 20:02
静「『赤ん坊』は障害物を器用に避けながら、西に向かって時速250km程で飛行中!
  現在噴上さんが単車で追跡中だそうよ」
平良「お、あれがその噴上さんじゃないのか?
   という事は…あそこに飛んでるのが『赤ん坊』だな。よし、俺の出番だ!
   『ボール・パーク』!引き寄せて速度を落とせ!」
目に見えて速度が落ちる『赤ん坊』。と、噴上の体からスタンドが飛ぶ。
仗助「よしッ、『ハイウェイ・スター』がとらえた!もう大丈夫か」
平良「それにしても、『赤ん坊』のくせに凄いちから……が増した!?ウオォッ!」
静「ああっ、『ハイウェイ・スター』を振り切っちゃった!」
仗助「どういう事だ!ヤツが『赤ん坊』のスタンドパワーを吸収したはずじゃないのか!?」
大柳「…もしかしたら、あの『赤ん坊』の能力は『高速飛行』などではなく、
   『勝手に飛んで行く本体を、「減速」させる』じゃないだろうか?
   つまり、力を奪えば逆効果……」
静「そんな、それじゃあどうやって…」


もちろん考えてませんwラブコメにも、したくてもしようが無いしw


730:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 21:27
>>729
そこで「D・J・T」ですよ
Jrのスタンドパワーを上げるのです
その場合、聶歌のスタンドパワーも減ってしまうのだろうか?

731:ジェスタ
03/09/02 21:44
>726
乙ッ!!

>729
本体はどうやって『勝手に飛んでいる』んだ?秒速70メートル(!)で
んで、『ボーン・トゥ・ラン』は、『ハイウェイ・スター』みたいに人の養分を吸い取る
『ハイウェイ・スター』と違って(スタンドが)直接触れる必要はなく、
多くの人から少しずつ吸収する
或いは吸収するのは養分じゃなくて『速さ』とかね
もうアレやね、ラブじゃなくていっそ静の母性を書こう…書けるかな…書いて下さい

732:マロン名無しさん
03/09/02 22:19
次スレは、スレタイにラブコメ抜きってことで、どうよ?

>>731
静の母性心の底からキボンヌ

733:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 23:27
ぶどうヶ丘高校には、奇妙な人物が数多くいる。鴉子も、もちろんその中の一人だった。
彼女は今、踝まで隠れた長いスカートをはき、マスクをして、釘バットを手にしている。
その服装はまさに、昔懐かしいスケ番のそれであった。
(変装は完璧! 後は静が来るのを待つだけね)
鴉子はほくそえんだ。
今回の作戦は、題して『不良に絡まれた所を助けてくれた彼にメロメロ作戦』(長いなぁ)!
そのため、鴉子は持てる知識の限りを尽くし、不良ファッション? に身を包んでいるのであった。時代錯誤も甚だしい。

「ねぇ、静。あの黒尾先輩には気をつけなさいね……」
由紀子は気の毒そうに言った。
「あの先輩、あなたとか聶歌君のことをいろいろ調べてるらしいわよ」
「ただの噂でしょ!」
静は、一言のもとに否定した。
彼女にとって、鴉子は憧れの存在である。そんな話など、信じるわけもなかった。
「あなたが信じたくない気持ちはわかるわ。でもね、この前先輩の家に行ったでしょ?
その時に、私聞かれたのよ。静と聶歌君は付き合ってるのか、って」
由紀子は、頭の弱い子を優しく諭すように言った。その態度に、静もさすがにムッとした。
「だから何だっての!? もったいぶってないで、とっとと結論を言いなさいよ!」
「だからね、静。先輩はきっと―」

734:マロン名無しさん
03/09/02 23:33
バカバカしい。
静は荒々しく、教室のドアを閉めた。
言うに事欠いてあんなこと―信じる方がどうかしてるわ!
静は怒りながら、化学実験室に向かった。次の時間は、移動教室なのだ。
歩き出そうとした時、後ろから声を掛けられた。
「おう、お嬢ちゃん。ちょーいと待ちなァ!」
振り向くと、何やらコスプレをした女性が立っていた。
その顔には、見覚えがある。
「黒尾先輩? 何してるんです?」
「黒尾? 誰よ、それ? 私は、通りすがりの名も無きスケ番。
黒尾なんていう美人は知らないわ」
そう言って、そのスケ番はおもむろに静の胸倉を掴む。
表情を歪め(怖い顔のつもりらしい)、語気を荒げた。
「おうおう、姉ちゃん。金出しなァ! 出さないと、痛い目に合うぜェ!?」

(さぁて、これで後は汐華君が通りかかればオッケー!)
聶歌も次は移動教室で、この廊下を通る事は事前に調査済みだ。
そのあたりの準備に、抜かりは無かった。
(汐華君の一撃で、私は倒されて、静は彼といいムード!
 そのまま、愛の告白! そしてゴール・インッ!!
 いいわ……! 凄くイイ……!! これぞ『愛の天使』の醍醐味よね!)
彼女は、すっかり自分の妄想に陶酔しきっていた。

735:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 23:34
一方、そんな鴉子の様子を見て、静は顔を引きつらせていた。
由紀子の言った言葉が、脳裏をよぎる。
(まさか…まさか、そんな……!)
「……そうだったんですね」
静は呟いた。
「えっ? なんか言った?」
「先輩、私の胸を掴んでうっとりするなんて……信じてたのに……」
「????」
鴉子は、よく事情が飲み込めていない。
「先輩……私、先輩のこと好きだし、別に先輩の趣味を否定するわけじゃないけど……
私はやっぱり、男の子の方がイイんです! ごめんなさい!!」
静は鴉子の腕を振り払うと、ものすごい勢いで走り去っていってしまった。

数秒後、悲痛な叫びが校舎全体に響き渡った。
「ちょっとォォーーー! なんか勘違いしてないーーーー!?」

To Be Continued…

736:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 23:39
つかれた……

コメディはつかれる。っていうか、コメディになってないよ
バトルをもっと混ぜるべきか?

737:ドミノ工場です
03/09/02 23:45
吉良吉則関連のSSうp終了。
長編と短編の二つにカテゴリをわけてみたりなんたり。

しかし、こうして改めて見直すと物凄い大作だということに今更ながらに気付き、正直驚愕。
皆さん、ホンットーに乙カレーですたッ!

>>ジェスタ氏と611 ◆YMXGRjSTq6氏
激しく乙です。
なんかもうホントに色々していただいてすみません(;´Д`)
『登場人物の設定とかどーやって纏めよー』とダラダラ悩んでたところです。
是非使わせていただきます。

>736
勘違い静になんかワロタ

738:611 ◆YMXGRjSTq6
03/09/02 23:58
>>737
乙ー
SSの途中が組みなおされてるのに感動
グッジョブ!!

739:マロン名無しさん
03/09/03 06:07
>>736
だからバトルはいらないんだってば

740:マロン名無しさん
03/09/03 18:01
ラブコメにならないので(=重要な話じゃないので)あっさり決着させます。スイマセン


静「何やってるのよ!とにかく追いかけるのよ!!」
静だけは必死に叫んでいるが、皆の心はほとんど諦めが支配していた。
『赤ん坊』はますます速度を上げ、もはやモンスターカーでもとても追い付けない。
みるみる小さくなっていき、見えなくなるかと思われたその時!
丁度『赤ん坊』の横にあった電線が輝いたかと思うと、『赤ん坊』を飲み込んだ!
そして驚く静達のそばの電線から、その輝きが降りて来た。
レッド・ホット・チリ・ペッパー「フッフッフッ、救世主登~場~♪」

由紀子「私の『トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』は
    髪の毛を植え付けた相手の感情を知る能力だけど、いざって時には逆に
    特定の髪の毛を植え付けた相手に救助信号を送る事も出来るのよ。
    万が一の時のためにって、父さんと母さんに無理矢理植え付けさせられてたんだけど、
    まさか本当に使う時が来るとは思わなかったわ。しかも自分以外のために」
レッチリ「で、連絡を受けた康一くんが、同じ大阪にいた俺を捜し出したという訳さ。
     文字通り電光石火で動ける俺には、杜王町と大阪の距離なんて問題にもならんからね。
     おっと!そろそろライブの時間なんで失礼するよ。
     なんせ俺のスタンドがギターに宿ってないと、どうにも良い音が出せないもんでな」
バシュッ!病室のコンセントへ消えるレッチリ
マニッシュ「もう大丈夫ですよ。母子ともに健康です。
      お母さんの方はさっきからですが、今は坊やも一緒に、楽しい夢を見ていますよ」


741:マロン名無しさん
03/09/03 18:04
噴上「…以前関わった事件の中に、スタンド使いが相手だったものがあってな、
   俺が一人で解決した…いや、解決したと思っていたから別に誰にも言わなかったんだが
   実はその時、今の家内が攻撃を喰らってたんだ。
   『他の物体に触れていなければ、重力や慣性力の影響が遮断される』
   状態なんて、大した事無いと思ってたんだがな。服一枚着てれば防げるしな。
   それがよりによって、こんな事になろうとはな……」
回想
医師「おめでとうございます。元気な男の子ですよ。…おおっと!」
父親である噴上の目の前で、とりあげたばかりの『赤ん坊』を、手を滑べらせ落としそうになる。
もちろん本当に落とす事など絶対に無いという自信があるからこそ、この医師が時々やる
いたずらであった。実は噴上の方もこの医師の評判で知っていたので、別に焦らなかった。
だがこの時ばかりは違っていた。医師の手が空を切る。
医師「!?」
噴上「なんだとッ!?」
医師の手をすり抜け、噴上や看護師達の間をすり抜けて、分娩室の扉から抜け出る。
飛び去るわが子の姿に、噴上が見た物は
噴上「ス、スタンドッッ!!」


742:マロン名無しさん
03/09/03 18:05
噴上「一度『ハイウェイ・スター』で捕まえかけた時、感じたんだ。
   こいつは、わが子ながらとてつもなく強大なスタンドパワーを持っているってな。
   それこそ話に聞いていた『DIO』にも匹敵するんじゃないかと思えてしまうくらい
   …いや、親バカじゃねーぞ?
   こいつは…その力で、自分にかけられた攻撃から身を守る能力を
   胎内で必死ではぐくんできたんだろうな…」
大柳「なるほど。『地球の自転』から取り残されてるとしたら、このあたりの緯度なら
   時速約1300kmで西に飛ぶように見えるはず。つまり差し引き
   『時速1000km程度で無重力空間内を飛ぶ能力』だったわけか」

静「私ね…小さい時からおじいちゃんによく聞かされてたんだ。
  私が透明になるたびに、おじいちゃんや仗助兄さんがどれだけ苦労して助けてくれたかって。
  だからもし、またスタンド能力を暴走させた赤ちゃんがいたら、今度は
  私がその子を命がけで助けてあげようって、ずっと思ってたの。
  母性だなんて、そんな立派な物じゃないわ。
  でも…この子は凄いよ。私なんて、暴走してかえって逆に見つけられなくして
  結局本当の親とは離ればなれになっちゃったのに、
  この子はちゃんと、一生懸命お父さんに向かって飛んでたんだから……」


743:マロン名無しさん
03/09/03 18:05
露伴「とりあえず『親の許可が無いとスタンド能力を使えない』と書いておいたから
   目覚めてまたすぐぶっ飛ぶという事は無いだろう」
噴上「ありがとう!皆本当にありがとう!!恩に着るぜ。仗助も…あれ?仗助がいない?」
静「兄さんなら、追跡の時に巻ぞえで事故った人や物を、治しに行ったわ。
  それが終わったら、署に行って始末書書きですって。
  元々夜勤明けで、私を連れて『トラサルディー』で食事のはずだったのに、大変よね」
噴上「そうか、そいつは悪い事しちまったな。
   よし、奴や康一、音石への礼はまた改めてするとして、
   とりあえず皆への礼は『トラサルディー』で、俺のおごりで食べ放題ってのはどうだ?」
皆「おおーーーーっ、やったー!」
静「あ、噴上さんに兄さんから伝言があるのよ」
噴上「何て?」
静「『俺達のはスタンドで一時的に強化した車だから良いが、お前の単車は
   あのスピードは違法改造じゃないのか。後で署まで来い!』って」
噴上「うへぇっ、勘弁してくれよ」
ワッハッハッハッハ……


ラブコメどころか、大昔のチープなホームドラマみたいなオチにしてしまいました。スミマセン


744:マロン名無しさん
03/09/03 20:12
何か忘れてるような気が…ーと思ってたら
「To Be Continued…」つけるの忘れてました


745:ジェスタ
03/09/03 20:30
第717話 『走る為に生まれてきた』
>>717-720
>>728-729
>>740-743

大団円サンクス!
チープなホームドラマみたいなオチ?イヤ、betterだがbestだッ!!

746:マロン名無しさん
03/09/03 23:40
ブラボー!ブラボー!

747:マロン名無しさん
03/09/04 21:44
妙な夢を見た。

我々の妄想の産物に過ぎないはずのこのスレの内容が
最近はゲーセンでもあまり見かけなくなった『3部ゲー』のような
格闘ゲームになっていた。

画面上からいなくなったり、見えない何かを投げつけたりする静(攻略ライター泣かせ)。
技が発動すると、相手は「隙も大きい強攻撃」自分は「素早い弱攻撃」(あるいはその逆)
しか使えなくなる聶歌(地味で、ドクロートにしか使えない)。
ラウンドが始まってから途中までの攻撃や、場合によっては前ラウンドの結果まで
無かった事に出来る吉良吉則(プレーヤーにとっては喉から手が出る程欲しい技だが、
所詮ボスキャラ)。
相手に強制的に間合いを詰めさせたり、普通の飛び道具とは逆に相手の後ろの
画面外から物をぶつけたりする平良清(一応、バットで殴る)。
変幻自在、多彩でトリッキーな攻撃を仕掛ける黒尾先輩。
ジョジョマニアが泣いて喜ぶ色々なマイナースタンドを操る大柳賢。

……鬱。


748:マロン名無しさん
03/09/04 22:20
やりてぇ

749:ジェスタ
03/09/04 22:36
静・ジョースターの超必殺技
 『スタンド大暴走』
  超必ゲージがたまると勝手に発動
  ゲージがなくなるまで画面全体が真っ白になる

750:マロン名無しさん
03/09/04 23:09
大柳賢の超必殺技
『じゃんけん』
三回じゃんけんして(派手なエフェクト付)勝ったら相手はスタンドを出せなくなる

751:ジェスタ
03/09/04 23:28
>ドミノ工場
スマン、書いちまった

『ぶどうヶ丘怪奇譚 美術室の幽霊』
大柳賢が『開かずの地下室』に『ボーイ・Ⅱ・クラフト・ワーク』で『罠』を仕掛け終わって屋上へ向かっている途中数人の足音が聞こえた
足音を忍ばせて追いかけるとどうも職員室から出て上に向かっているようだ
彼等は鍵を使って美術準備室へ入っていく
「美術室?どんな噂があったけ?」
さてどうするべきか…
単に怪談を調べに来ただけならほうっておいてもよさそうではあるが、、やはり一抹の不安は残る


752:ジェスタ
03/09/04 23:34
「ねぇ、あんたは何か知ってる?『美術室の幽霊』について」
美術室を見回しながら静が聞く
「いや、全然知らねぇと云うよりそんな話は今回始めて知った」
清がデッサン用の裸婦像を撫で回しながら答える
「大体そんなことは先輩や先生に聞いたほうがいいんじゃないのか?」
吉則は興味がないのだろうか椅子に座ってミネラルウォータに口をつける
それを聞いて静かは腰に手を置き怒った様に言った
「ちょっと、やる気あるの?私達はね、美術室の幽霊を調べに来たのよ?
 何でもいいわ、幽霊と関係なくてもいいから何か噂とか聞いたことはないの?」
「平良君、さっき『そんな話は今回始めて知った』と、言ったな?
 『そんな』とはどういう意味だ?」
吉則がそう聞いたが、清は言い回しが気に入らないのか口を開かない
「どうなの?平良」
静に促されて口を開く清
「いや、俺が転校して来てすぐさぁ野球部で合宿があったんだよ
 それで怪談の話になってさ、『七不思議』も話題に出たんだよ」
(注:野球部合宿→夏、『ぶどうの杜』七不思議特集号→秋とでもしといてくれ)
「そこで聞いた話は…あ~『血塗れのトイレ』!!『屋上から飛び降りる少女』!!『体育館の亡霊』!!
 え~『音楽室で鳴るピアノ』!!それと…なんだったっけなぁ~
 オォッ!!『プールに引き込む手』ェ!!それに『血の出る水道』ッ!!これで全部だ」
指折り数えながら必死で思い出した清…に静かのツッコミが入る
「ちょっとぉ~何言ってるの?まだ六つしかないじゃないッ!」
それを吉則と清が同時に諭した
「だから『そんな話は今回始めて知った』なんだろ?」


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch