03/08/25 04:24
「違う!こんなことしてる場合じゃないのよ。
あーでもいまさら勉強しても……!
そうだ!露伴オジサマに頭がよくなるって書き込んでもらえばいいのよ!」
ぱちんと手を叩くと急いで携帯の電話帳から岸辺露伴を探し出す。
コールボタンを押そうとしたその時あることに気付いて指が止まる。
「だめだわ。そんなことしたら露伴オジサマにバカだと思われる」
「露伴オジサマ私に頭がよくなるって書きこんで欲しいの」
「なんだって?そんなことをこの僕がしないといけないんだ。
いいかい僕は君より長く生きているから教えてあげるが。
一番難しいことは人に勝つことじゃあない、自分に勝つことだ。
そしてこの岸部露伴が一番愚かだと思うことは自分に勝つ努力をしないことだ。
君のような娘とは付き合っていられないな!」
想像してみて恐ろしい結果になった静は頭をぶるぶると振った。
「そんな静は頭の弱い子です、なんて言うようなことをしたらきっと軽蔑されるわ。
そんなことはできないわ。やっぱりまじめに勉強するしかないのかしら」
あきらめたのか再び教科書を手にしノートを開く。
「あーあ、スタンドなんかあっても何の役にも立たないわね。
テストで良い点取れるスタンドとかないもんかしら……ん?
スタンド……そうよっ!私のアクトンベイビーで……」
to be continued 590~