03/06/21 05:02
「露伴オジサマー。ちょっぴりでも早く私の女子高生姿を見て欲しくて学校終わったらすぐに来ちゃった」
編集が来たか、まだ原稿はできていないが残りたったの三枚だ、十分もあればできる。少しの間お茶でも飲んで待ってもらおう。
そう思いながらドアを開けた露伴を待っていたのは制服姿の静だった。
「どうかな、私の制服姿。これでもう露伴オジサマと付き合っても大丈夫なぐらい大人になったわ」
「馬鹿なことを言っているんじゃない。とりあえず中に入りたまえ」
ウキウキした様子の静とは対照的に露伴は静かに言った。
そして、家の中にいれて応接間に連れて行き紅茶をだした。
露伴はなぜかこの自分に好意を抱いている少女がなぜか苦手だった。
昔、勝負に勝つ為にこの少女を利用し、あげくに行方不明にしてしまったということに負い目を感じているのかもしれない。
そんな露伴の気持ちも知らずに静は露伴に擦り寄ってきて腕を掴んだ。
「ねぇ、オジサマ。まだ私の制服の感想を聞いてないわ」
言われて露伴は改めて静の来ているぶどうヶ丘高校の制服を観察した。