10/02/21 08:01:56 JJTgWNAk
2009年 冬 マーケット判断の大きなポイント、新築ビルの稼働率に注意が必要。
弊社発行の『オフィスマーケットレポート』によると、2009年9月期の広島市の平均空室率は、対前期(同年6月期)比0.2ポイント上昇の13.1%となった。ゾーン別で見ると「広島駅北」で空室率が低下し、「広島駅南」では上昇。「広島駅北」が、対前期比-0.8ポイントとなる一方で「広島駅南」が2.4ポイントの上昇と、明暗がはっきりと分かれた。駅北ではコスト削減に伴う中心部からの転入増加が、駅南では大型退去がその要因といえよう。
今年に入り、広島市の空室率は3月期に一時11.6%と低下したものの、6月期は12.9%と上昇、9月期も継続して上昇した。新規ビルが空室を抱え竣工したことや、テナントの館内減床、郊外への移転や広島からの撤退と、多くのマイナス需要が表面化している。11月末には「広島ビジネスタワー」も竣工し、現在の状況が続くようであれば、最悪であった2005年3月期の空室率13.6%を上回る可能性も考えられる。