02/01/17 23:08
当時13歳のリアル厨房だった俺は世界が自分中心に回っていると勘違いしてた。
自分には何でもできる、未来には無限の可能性があると本気で信じていた。
周りの事など考えず、将来の事も全く考えていなかった。
だけど7年前のあの日にすべてが変わった。
倒れた柱に挟まれ、頭から血を流しながら動かなくなっている父親。
潰れた家から必死に助けを求めてくる声。
200mほど離れた場所で煙を吐きながら燃えさかる巨大な炎。
俺は足を骨折した母親を背負い、突然の出来事に呆然としている弟を連れて必死に避難所まで走った。
俺自身も肋骨にヒビが入り、割れたガラスで9針縫う傷を腕に負っていたが、
あまりに現実離れした光景に頭が麻痺してしまったのか全く痛みは感じなかった。
避難所に向かう途中の事はよく覚えていない。
ただ「夢ならさめてくれ」と思ったことを覚えている。