10/03/22 03:03:16 0
●鳩山首相はダブル選挙を考えている その3
-沈みゆく泥船政権を放置し続ける理由-
次に、「民主党政権が抱えている矛盾」「鳩山首相が抱えている矛盾」の解消がある。
「民主党政権が抱えている矛盾」とは、参議院での数不足による、政策遂行能力の欠損である。
国民の中に、「なぜ政権交代したのに、国民新党や社民党に引き摺り回れるのか」と感じる向きは多い。
この両党は体質的に、55年体制下での、自民党(小泉政権前)と社会党であり、時代遅れもいいところである。
「この2党から一日も早く開放されたい」というのは全民主党議員、また多くの国民の「本音」であろう。
「鳩山首相が抱えている矛盾」とは、彼の政策遂行方式と、国民の鳩山内閣に対する期待に大きなズレが生じていることである。
この4年間で毎年総理大臣が変わっているように、国民は現状や将来への不安と焦燥感を持ち、結果を早く求める傾向にある。
それに対して鳩山首相は、時間を掛けることによって、徐々に、この国のかたちを変えようとしている。
このギャップは、鳩山首相が「選挙」から開放されない限り、解けないであろう。
また、マニフェストにかなりの部分に「無理」が生じてきており、「修正」するにはもってこいのタイミングである。
以上のことから、鳩山首相は、「小沢辞職」「普天間サプライズ」「支持率自然回復」など、
民主党が参議院選挙単体で過半数を取れると判断した場合は、そのままの体制で臨むだろうが、
逆風が収まらない場合、「ダブル選挙」を利用して、権限強化を狙うのではないかとみている。