とある男子の7年間の恋愛キロクat YUME
とある男子の7年間の恋愛キロク - 暇つぶし2ch350:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/20 02:40:18 0
頭は半分寝てたのでメールが届いてすぐ、内容を確かめたのだが
ハッキリを覚えられなく、その夜は返事をすることなく寝てしまった。

翌朝、急いでメールを再確認してみると、内容はこんな感じだった。

「こんばんわ。メリークリスマスだね。
 今時間大丈夫?ちょっと話したいことがあるんだ。」

冬休み初日の朝から涙目になってる自分。
メールが届いたとき、ちゃんと応対していれば・・・
宮崎とたくさんメールができたのかと思うとやるせない気持ちになった。

まだ朝が早かったが宮崎にするメールをした。

「昨日はごめんね。寝ちゃってた。
 話したいことって?今からなら大丈夫だよ!」

相手が好きな異性とはいえ朝からメールするのはちょっと萎えるが
それでも宮崎と話がしたかった。

1時間ほど経ってから返事が来た。

「朝弱いのに起こすなよぉー。話ね、もういいや。
 なんかこっちから言っといてごめんね」

俺は「いいよいいよ、全然大丈夫!」と返事をしたが
全く大丈夫ではなかった。

351:七男 ◇RaOe7CTARw
09/12/20 02:42:19 0
なんか警察が地獄いき決定こういうのにかかわらない代議士のほうが多分いじめ代議士だからやめさせるべきは
こっちなんだよマジでこういう考え語って通用するでしょ?息気持ち悪いし体調も最悪だしねいつまでも私だけ
に責任擦り付けてそういう手法はなあいてがね通用しないんだよマジで百姓がそこまでな低次元になるひつ世湯
ないから一人の百姓画そこまで低次元になる必要がないでしょまじでそこまで自身の生活を引くめられる必要ない
同情されなくてももう忘れるこれをかわいそうこいつらがな別に味方じゃなかったんだよこういうことをわかって
ないから腐ってるな本当に電磁波のだからそれでいいんだよ馬路で今こいつに味方するにんげんなある時期から私
に味方しに来たこの辺が味方じゃないんだよおかねだけなwこれほらますこみのほうがかっこいいな
この私のまえにくるないそうでんじはのだからこれ名辞職すべき全部同情になってる うそつかなくても同情になら
ないんだよこいつら最悪だなこういうひょうかがたあしいんだおyどこまで国民いじめてるんだよ付きまとってる連中
がけっきょくいいたいのはそういう話は該当しないこういうのが正しいんだよいくらこの女が違うといっても該当し
ないこういうのが正しいんだよでしょこいつら最悪だなこういう評価が世間的にただしいだからいつまで返事してんだよ
そういう話はないううそだからこいつらな警察が地獄息とかなこういうこといいだすむきにかためるこいつらないじめ
政治家なんだよ馬路でこいつら最悪だな条件dがね絶対条件が最悪だな言って言われるのが正しいからはっきり私のほうが忘
れるときも邪魔しないこういうの条件で同情が決まるから何打尾3や11のやってること通常生活からしたらな最低だ
ねこういう評価多分正しいと思うんだよだからそのさいはあ電磁波が通用しないようにもうなこういう政治家がないじめ
政治家って言われるゆえんだろ?マジで


352:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/20 02:42:50 0
朝っぱらから声を抑えて泣いてるところを母に見つかり、激しく心配された。

それからというもの
冬休み中は宮崎とほとんどメールすることもなく
唯一したことといえば
元旦の「あけおめメール」だけだった。

宮崎からは年賀状がきた。
冬休み前に住所を交換してたので来るのが当たり前なんだが
かなり嬉しかった。

俺は中1の頃から毎年、今でも年賀状はオール手書きなので
宮崎に出す年賀状は特に気合を入れてイラストとメッセージを書いた。

ケインにも年賀状を送ったのだが、すごく適当なものにしといた。
たぶんめちゃくちゃリアルな巻きグソとか描いてたと思う。

相変わらずゆったりとした毎日を過ごし冬休みも終盤に近づいてきた頃
俺は急いで宿題を片付け始めた。
とはいうものの冬休みに出される課題の量などたかが知れてて
すぐに終わってしまうよな量だった。

353:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/20 02:45:33 0
冬休みが明け、3学期が始まった。
新学期の朝はあまり良い気分では無かった。
学校に行く事を楽しめなくなってたから。
ヒロミ達に何されるかわからない、オドオドしながらすごす学校生活はとても苦しかった。
クラスにケインも宮崎もいないとなると、普段の支えとなるものは
わずかに俺の周りに残る男子だけだった。

しかしそんな俺に転機が訪れた。

新学期1日目
朝に学校全体で大掃除があったのだが
その大掃除中にヒロミが俺に謝ってきた。

なんでも冬休み中に柴咲の浮気が発覚し別れたんだとか。
そこでやっと柴咲の性格の悪さに気付いて、急に俺に対し申し訳なくなったとのこと。
俺はヒロミに対してざまwwwといってやりたかったが
今まで自分事を嫌ってた人が仲良くしてくれるということで嬉しくなってしまい
「こっちこそごめん」とかワケのわからないことを言ってた。

とにかくそれを聞いてから 更に柴咲がキライになった。
それからというもの、ヒロミの周りの男子とも仲良くなり
毎日のように柴咲の愚痴を語り合ってた。

しかしいくら復縁したからといって
俺も少し警戒してたのと、保険ということで
ヒロミとそこまで親密な関係になろうとは思わなかった。
ほんのちょっと距離を置いて、付かず離れずの関係を保つつもりだった。

354:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/20 02:49:10 0
故に、俺が柴咲を脱がしたことなどは一切ヒロミ達には言わなかった。
それより柴咲本人がヒロミに何も言ってなかったことのほうが不思議だったけど。

その日 家に帰ってからすぐにケインに今日のことを報告すると
「良かったな、がんばれよ」と言ってくれた。

短く、クールな彼の言葉に 俺は心を打たれた。

----------
今日の更新分はここまでです。なんか改行規制かかってるので30行くらいが限界・・・かな?

>>346を読んでいただいて
今日のような更新方法と過去の更新方法どちらが読みやすいか言っていただけると嬉しいです。
できるだけ読んでいただいてる方の希望に沿うようにします。

>>347そう言っていただけると嬉しいです;ω;
それではおやすみなさい!

355:夢見る名無しさん
09/12/20 02:52:44 0
携帯の人に聞きな
PCはどうにでもなる
おやすみ!


356:夢見る名無しさん
09/12/20 07:09:40 O
もしもしだが、何の問題もありますん。

357:夢見る名無しさん
09/12/20 23:42:39 O

七男がやりやす方でいいよ

358:夢見る名無しさん
09/12/21 00:31:09 0
上に同じ

359:夢見る名無しさん
09/12/21 00:41:05 O
もしもしだけど、にちゃんブラウザ入れてるから
省略されましたってならないよ
なので長文でおけ

360:夢見る名無しさん
09/12/21 01:04:50 0
3つ上に同じ

361:夢見る名無しさん
09/12/21 03:17:39 O
更新乙
やっと追いついたぜ

しかし若い子らは過激だのぅ

362:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/21 22:40:41 0
>>355-360
返答ありがとうございます。ではやりやすいようにやりたいと思います。
1レスにつき、長文で書くとレス数も削減できるので・・・。

>>361 あ の 頃 は 若 か っ た 。

以後、毎回次回更新日を書きたいと思います。自分を追い込む意味でも。
というワケで 次回更新→12月22日23時頃

363:夢見る名無しさん
09/12/21 22:46:25 0
キターーと思ったら、番宣だよ TT


364:夢見る名無しさん
09/12/21 22:47:17 O
今日はないのか?

365:夢見る名無しさん
09/12/22 01:22:48 O
今日の夜かー楽しみ


366:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:23:03 0
迫る日帰り旅行に、もう不安も何もなかった。
初めは不運に感じてた「ヒロミと同じ班」という現実を
今なら快く受け入れることができる。
俺の心は躍ってた。

旅行前日の放課後
ヒロミがおやつの買出しに一緒に行かないか、と誘ってきたので
一緒に近くのスーパーまで行く事にした。

学校側で決められた「500円以内」なんてルールを
俺達は守るはずもなく
好き放題お菓子を買っていた。

お菓子を買いながら、俺はあることを思い出した。

「そういえば宮崎ってハイチュウが好きだったような気がする。」

俺はハイチュウが置いてある場所に行き、全種類のハイチュウを一つずつ買った。
確か4種類くらいだったかな。その時に買ったのは。

俺は明日の旅行にばっちり備え、寝た。
特別活動の前日ということで宮崎から何か一言メールくらいあるかな、と期待したが
案の定何もなかった。

367:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:27:14 0
日帰り浅草旅行当日。
2年生と先生達は学校の最寄駅に集合し、そこから全員で上野駅まで移動。
そこから班別で各自浅草に向かう。

ケインと影薄男と俺と女子3人
俺らの班は全員揃った。
先生のチェックを受け、上野駅を出発する。

女子3人はちょうど同じ電車の車両に乗り合わせた他の班の女子と
きゃっきゃ騒いでいる。一般の人もいるんだから静かにしなさい。

ヒロミも他の班の男子と喋ってる。
禁止されているが、ゲームを持ってきたらしく
男子達はゲームをして遊んでいた。

影薄男は車窓から景色をボーっと眺めてる。

俺は電車の中で
どうすれば宮崎にハイチュウを渡せるかを考えてた。

まず宮崎の班を探さなければならない。
浅草を巡るといっても範囲は限られているので
普通に歩いていればばったり宮崎と会える確立は高いが
運だけに懸けるというのは個人的に頂けなかった。

368:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:31:34 0
上野から浅草までは割りと近く
酔うかと心配してたが、全く酔うことはなかった。

だがゲームをしていたヒロミ達はかなり酔っているようで
電車を降りるなり、「休憩」と言って近くのベンチに座ってしまった。

他の班の男子は酔っているにも関わらず先に行ってしまった。強いやつらだ。

というわけで取り残されたのは俺たち6人。
女子は「仕方ないなー」と言いながら
これまた禁止されてるはずの携帯を取り出し弄りはじめた。

すると、女子達が話し始めた。

「あっ、●●ちゃんが次の電車で来るって!」
「ほんとに?じゃあ次の電車きたら●●ちゃんたちと合流できるねー」
「そしたら●●ちゃん達と一緒に浅草向かおうか」
「そうだね。ヒロミ、次の電車が来る頃にはもう行けそう?5分後なんだけど」

勝手に話を進めて行く女子。
しかし俺自身早く浅草に行って宮崎を探し出したかったので女子の意見には賛成だった。

少し怪訝そうな顔をしたあと、ヒロミは答えた。

「わかった。」

369:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:33:59 0
「よし、じゃあ決定!」
女子の一人が大声で叫ぶ。
誰もいない、地下鉄のホームに響く女子の声。

女子3人は自動販売機のほうでわいわい騒いでる。
ヒロミはベンチに横たわっている。
影薄男は自分の右手と左手でエンドレスじゃんけんをして遊んでいる。
そんな班員を見て俺は「悪くないな」と少しカッコつけて言った。厨二乙。

するとヒロミがガバッと起き上がり
「なんか言った?」と俺に聞く。
俺は慌てて「いや、何も」と言った。
運良くヒロミには聞かれてなかったらしく、ヒロミは「ふぅん」と言ってまた横になった。



370:ジョジョ覇王 ◆.GOJOJO5Vo
09/12/22 23:36:48 0
そういえばヒロミって今何やってんだろうな

371:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:37:02 0
電車が来た。
どうやらこの電車に乗ってる生徒は1班だけじゃなかったようだ。
いくつもの班の人が俺たちの次の電車に乗ってきた。

トビラが開き、同級生達が騒ぎながらホームへ降りてくる。

女子が寝ているヒロミに飛び掛り、起こしに掛かる。
ヒロミはまだ気分悪そうにしてたが嫌々立ち上がった。

電車から降りてきた生徒達の中には
地図を広げ、目的地への行き方を調べている人もいれば
のんきにジュースを買ってる人もいる。

そんな人達を眺めていたとき
ヒロミから「行くぞー」と声がかかったので振り向いてみると

階段の手前にヒロミがいて
その少し手前には

宮崎がいた。

372:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:42:12 0
>>370どっかで生きてると思います。


俺はきっと情けない顔をしていたと思う。
すごく驚いていたし。

宮崎は俺に気付いてくれた。
俺を見ながら少し微笑んでくれた。
俺も微笑み返した。

ヒロミが「どうした?」と聞いてきたので
「先にいってて。ちょっとジュース買ってくる」と言ってヒロミを先に行かせようとしたが

「なんだ。俺も買うわ」といってヒロミも一緒に自動販売機に来てしまった。
結局、俺は買いたくもない水をペットボトル一本買うハメになった。

ヒロミが何を買おうか迷っている間に、宮崎は階段を上って行ってしまった。

せっかくのチャンスを失ってしまった。
これからもう会えなかったらどうしようと思うと切なくなった。

それからしばらく元気が出なかった。

373:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:45:39 0
浅草といえば雷門。
初めてみたソレは予想以上に大きく、みんな圧倒されていた。

班員全員で記念写真を撮り、門をくぐって仲店をまわる。
女子達は店を一店一店まわって
品物を手に取り、はしゃぎ、写真を撮ったりしているので
時間がかかるったりゃありゃしない。

一番向こうに行くまでに日が暮れてしまうんじゃないか、と思うくらいだった。

影薄男は途中で買ったひょっとこのお面を顔に装備し
ヒロミはずっとゲームをいじりながら
なんとか一番奥までたどり着くことができた。

賽銭を投げ入れ、お願い事をし
引き返そうという時に影薄男が言った。

「あそこ、行きたい」

374:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:49:03 0
「あそこ、行きたい」

そう言いながら影薄男が指を指したのは
巻き上がる煙を自分の顔や体に擦り付け、健康を祈るアレだった。
アレ。名前がわからない・・・。

女子も賛成し、俺たちは煙の出るそこに向かった。
みんなでわーわーいいながら煙を手で自分の方に手繰り寄せる。
ヒロミがすごい勢いで煙を仰いでいたので、俺も負けじと煙を操った。

最終的には俺とヒロミがお互いに煙を掛け合う形になっていた。
周囲の人はだいぶ迷惑だっただろう。

すると俺の後ろで咳き込んでいる女の子がいた。
あー煙かったかな?と思い、謝ろうと後ろを向くと

そこにいたのは宮崎だった。

宮崎は「けむいよー」と言いながら俺の背中をぱんぱん叩く。

俺が調子に乗って「ごめんね。可愛いよ。」と言うと
宮崎は下を向いて「可愛くないもん」と小さい声で反論した。

375:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:51:27 0

俺が「何々?聞こえなーい」と言うと
宮崎が顔を上げて何か言おうとしたので
俺は煙を思いっきり宮崎の顔にかけてやった。

「うっ!」と言いながら顔を手で覆う宮崎を見てちょっとかわいそうになり
「ごめんね」と謝ると、すぐに「いいよ。」と言ってきた。なんて出来た子なんだ。

宮崎はもう少し煙と戯れたいとのことだったので
俺は宮崎と別れ、ヒロミ達班員を引き連れ、雷門に引き返した。


俺が宮崎にハイチュウを渡し忘れたことに気が付いたのは
雷門に着いてからのことだった。

376:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/22 23:53:07 0
今日の更新分はここまでです。
ペース早めろチキン野郎!というような要望がない限りは
このペースでやっていきたいと思います。

次回更新→12月24日 23時頃

377:夢見る名無しさん
09/12/22 23:56:42 0
おつー!

378:夢見る名無しさん
09/12/23 00:07:38 0
乙!次回も待ってる!!

379:夢見る名無しさん
09/12/23 00:24:09 O
ペース早めろチキン野郎!

380:夢見る名無しさん
09/12/23 01:00:48 O
やっと追い付いた!!
続きは明日かぁ(TωT)

381:夢見る名無しさん
09/12/23 03:45:31 0
更新乙です。
次回更新も楽しみに待ってますー

382:夢見る名無しさん
09/12/24 00:29:31 O
七男~??

383:夢見る名無しさん
09/12/24 00:41:26 O
24日の23時ってことは七男も独り身か・・と言ってる俺は受験組

384:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 22:11:04 0
>>378>>381ありがとうございます><
>>379あ・・・あんた一人のためだけには動かないんだからね!2,3人同じ意見の人がいたらペース早めるけど・・・
>>380今日ですぞ!
>>382はい!なんでしょう!
>>383うっさい勉強しろちくしょう・・・

もう少しお待ちを

385:夢見る名無しさん
09/12/24 23:04:31 O
щ(・ω・`щ) 七男カモォォンス

386:夢見る名無しさん
09/12/24 23:16:44 0
ペース早めろイケメン野郎

387:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:23:34 0
>>385やぁ。少し遅れてしまいました。ごめんなさい。
>>386イケ・・・メン・・・だと・・・?惑わされないぞ!あと1人同じ意見の人がいたら、の話だ
-更新再開します-

俺たちの班は順調に雷門に着く。

今回の日帰り浅草旅行は
実は2部構成となっていて
午前・午後を使い、クラス毎に浅草雷門と上野動物園を回るというものになっている。
1学年6組あるうちの学校では
1~3組が午前中に浅草、午後に上野。
4~6組が午後に上野、午前中に浅草という順でまわるようになっている。

俺は前半浅草組。もちろん宮崎も。

雷門に戻ってきてすぐ、女子が
「じゃあ上野駅に向かおー!」
と言い出したので、俺は咄嗟に
「もうちょっとここで休まない?」と言ってしまった。

女子はほんの数秒カタまって
「よし、上野行こー!」と言って歩き出してしまった。

俺はため息をつきながら仕方なく女子の後について行った。

388:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:25:07 0
俺が本気で休憩をとりたいと思ってるとでも思ったのか
影薄男がいらぬ心配をしてきた。

影「疲れた?」
俺「いや大丈夫。」
影「アメあるけど食べる?」
俺「いや大丈夫。」
影「そういえばあんぱんもあるよ」
俺「いや大丈夫。」
ヒロミ「七男冷たいなー」
俺「しぇいこらっ!」

こんな俺らのやりとりをみて女子達がクスクス笑ってた。悪い気はしない。

浅草駅に着き、女子達が確認する。

女「ヒロミー、1番線でいいんだよね?」
ヒロミ「うんうん。こっから電車一本で行けっからね」
女「もうゲームやんなよ!www」

ヒロミが「うるせぇ!」とか言いながらニヤニヤしてるのを見てて
俺はイライラしてた。リア充氏ね☆

ヒロミがあまりにも自信満々に「ここだ!」と言ってたので
俺は安心して何も確認せずに電車を待っていた。

389:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:29:21 0
浅草駅のホームで待っているとすぐに電車が来た。
ここは本数が多くて便利である。
ホームに着いてから電車が到着した今まで
どうも他の班が見当たらない。

女「他の班いないねー。先に行ったのかな?まだ来てないのかな?」

時間的に少し俺たちは早かった。
が、1クラス6班、3クラスで18班もあるので
どの班とも遭遇しないというのはおかしすぎる。

しかし女子達は早く動物園に行きたかったのか、そそくさと電車に乗ってしまう。
ヒロミも影薄男もノリノリだったので俺も止めることなく一緒に電車に乗った。

それが間違いだった。

浅草を出発し、初めに着いた駅。

蔵前・・・?

おかしい。
上野方面なら、一番初めに「田原町」という駅に着くはず。

俺「ねぇ、これ何線?」

390:夢見る名無しさん
09/12/24 23:34:40 0
ヒロミ「旅行のしおりには1番線に乗れば行けるって書いてあるから大丈夫だよ」
俺「そうじゃなくって!」
ヒロミ「だってこれ東京メトロでしょ?」

こいつは東京メトロという路線が一本しか無いと思ってるんだな。
旅行前日に下調べをしておいてよかった。

俺「上野に行くには、確か銀座線とかいうのに乗らなきゃいけないはずなんだけど・・・」
ヒロミ「あぁ、これ浅草線って書いてあるね。でもそんな変わんないよ!」
俺「変わるわ!」

というわけでそのまま浅草線に乗って人形町駅まで行って、そこから日比谷線で上野に行きました。

女「てか、よくわかったね!地図係、七男のほうがいいんじゃない?」
ヒロミ「そうだなー。班長兼地図係な、七男。」

女子が余計なことを言ったせいでなぜか俺が地図係を任されてしまった。
女子のいる前で「嫌だ!」とか駄々こねたくなかったのであっさり受け入れた。

俺「とりあえず時間に余裕はあったし、動物園行こ・・・」

浅草から上野まで、5分もあれば行けたところを
俺達は20分以上かかってしまい、大幅なロスとなった。
この間に宮崎たちの班が電車に乗り、先に動物園に行ってしまったという可能性も考えられるので
俺はまたテンションがガタ落ちした。

391:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:35:25 0
いつまでも悔やんでいても仕方ないので、先に行ってしまったであろう宮崎を探すためにも
早歩きで園内をまわるつもりだった。

動物園の入口に着く。
入場券を買おうとしている影薄男を必死に止めているヒロミをよそに
女子達がわいわい走って入場口に行く。

今回は特別なので
入場口の係員に「●●中です」と言って生徒手帳を見せれば、そのまま通してもらえる。

俺も女子を追い入場する。
影薄男とヒロミも遅れて入ってきた。

あれだけ威勢よく園内に突進していった女子だが
動物園に入った瞬間
「あ、ごめーんちょっとトイレ」
と言って3人揃ってトイレに行きやがった。

ヒロミが「あ、俺も~」とか言いながら女子トイレに入ろうとして
女子に引っぱたかれてニヤニヤしてる様子を見ると
これまたうらやましく思う。
あんなふうに女の子に引っぱたかれたい。

392:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:40:28 0
女子って男子に比べてトイレが近いというかガマンができないというか
まぁ生理現象だし仕方ないんだけど。

そしてなにより時間が長い。
入ってから出てくるまでの時間がとてつもなく長い。

あとで女子にそのことについて聞くと
「女子は男子と違って脱ぐのが面倒だったり・・・、色々あんの!」と
顔を真っ赤にして言ってたので、何か言えない女の子の事情でもあるのかなと当時の俺は解釈してた。

あまりの女子のトイレの長さにイライラを募らせてたが
そんなイライラもすっ飛ぶようなものを見てしまった。


次々と入口から入園してくる学生達の中に

宮崎を見つけた。


ちょうど腹が減ってきたお昼時の出来事だった。

393:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/24 23:42:48 0
なぜか>>390だけ名無しになってますが、私です。七男の投稿です。

今日の投稿分はここまでです。
いつも見てくださってる方のレスに励まされてます。本当にありがとうございます・・・。
過去を思い出しながら、なるべくリアルに綴る。やっていて楽しいです。

次回更新→12月26日23時頃
それではおやすみなさい><

394:夢見る名無しさん
09/12/25 00:02:43 O
おつかれ~
楽しみに待ってます!

395:夢見る名無しさん
09/12/25 00:19:22 0
乙!楽しみにしてるよ!

396:夢見る名無しさん
09/12/25 01:06:48 O
お疲れさん!
たのしみ

397:夢見る名無しさん
09/12/25 04:30:31 0
更新乙です!
焦らず七男のペースでいいですよー。

398:夢見る名無しさん
09/12/26 23:27:23 0
さて

399:夢見る名無しさん
09/12/26 23:36:22 0
まだか?

400:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/26 23:39:21 0
>>394>>395>396>>397>>398少し遅くなってしまいました。まぁ23時台ということで多めに見てやってください。
更新再開します。
-------------------------------
まだ宮崎はこちらに気付いてない。

俺の班員はみんな早く動物を見に行きたいようで
園内マップも見ずにただ真っ直ぐ走る。
俺は影薄男を引き止め「5人で先に行ってて。俺はあとから行くよ」と言っておいた。
影薄男は鼻息を荒くしながら「うん!」とうなずき、走っていってしまった。

これで俺は班員と別れ、独り。
自由である。

入場口近くのトイレのかげに隠れ、宮崎達の班を観察する。
宮崎がほんの少しだけ 10mだけでも班員と離れてくれれば
そのときに駆け寄って話すことができる。
だけど今のままじゃ、宮崎の周りの班員が邪魔でそばに寄れない。

宮崎とその班員達は男女ともに仲が良いようで
常に宮崎は女子とも男子とも楽しそうに話してる。

笑った口からのぞく八重歯が可愛いんだけど、それさえもこちらからだと確認できない。
でも笑ってると思われる宮崎を見てるだけで幸せだった。

401:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/26 23:43:17 0
>>399お待たせしました;ω;
-----------------------------
トイレの横で真昼間に中学生がコソコソしてるのだから
ただの不審者にしか見えないだろうけど
そんなのどうでもよかった。俺には宮崎しか見えてない。

たまに宮崎がこちらを向いたりするので
バレないように身を隠すのが大変だった。

宮崎たちの班が割りと遠くに行ってしまったので
俺も距離を保ちつつ、じりじりとストーキング。一歩間違えれば犯罪。

すると宮崎たちの班が何もないところで止まった。
どうやらマップを広げて次にいく場所を決めているようだった。

みんなで相談しているときも宮崎はニコニコしてて幸せそうだった。
そんな宮崎のキャラが、男子達から人気のある理由なんだろうが
それが俺にとっては良くもあり悪くもあった。

宮崎の班が女子と男子3人ずつに別れた。
どうやらここからは男子と女子が別行動をする、という結論になったらしい。
宮崎の周りにいる人間が減ったのでちょっと嬉しかったが
やはり女子だけになるとテンションが一段と上がるらしく
すごい勢いで動物園の奥のほうに走っていった。

402:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/26 23:47:31 0
俺も距離を置きながら走って追っていったが
いくらなんでもリュックを背負った学ランの子供が一人で動物園を走ってたら
一般のお客さんにもだが、なにより同級生に怪しまれるだろう。
しかしそんなの問題ではなかった。
意外と彼女達は早く、怪しまれないようにこちらもちょいちょい止まりながら追っていたので
見失わないか心配だった。

彼女達の足が止まる。
「あつーい」といいながら、まわりに合わせて短くしたスカートをぱさぱさとやる宮崎を見てちょっと興奮した。

かなり走っただろう。俺自身も疲れていた。
どうやら彼女達の目的地はここ。着いたようだ。

ここは上野動物園のだいぶ奥(だったハズ・・・)の
実際にウサギなどにエサをあげられるコーナーだ。
女子が嬉しそうに中に入っていくのをみて俺も急いで後を追った。

中は意外と広いようだ。
たくさんのお客さんが来ている。動物もウサギだけじゃない。これは楽しめそうだ。
俺は宮崎と二人っきりになれた時になんの話をしようか、など繰り返し脳内シュミレーションしてた。

俺も続けて入り口からはいろうとしたとき
中から走ってこちらに向かってくる女子がいた。

こちらに近づいてくるにつれ、はっきり見えてくる彼女が
宮崎だとわかるまでに時間はかからなかった。

403:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/26 23:52:17 0
宮「あっ、七男くん!」
俺「お・・・おう・・・」

宮崎が息を切らせながら走ってくる。
この勢いで俺に抱きついてくれるかな?とよからぬことを考えてしまったが
案の定宮崎は俺の手前で止まり大きく息をしてる

はぁ・・・はぁ・・・と言いながら呼吸をしてるのでちょっとエロかった。

俺「どうしたの?今入ったばかりなのに」
宮「え?なんで知ってるの?」

ここでどっしゃり冷や汗をかく俺。
あー、えーっとー、とか言いながら必死に言い訳を探してる俺
すんごくダサかったと思う。

宮「七男くんが ずっとついてきてるの 知ってたんだよー」
俺「え?」
宮「動物園入ったときからだよねー確か」

顔真っ赤になった。
もう宮崎になんていったらいいのかわからなくなった。

宮「あ、そうそう。でね、うちここの匂いだめなんだー」

404:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/26 23:54:54 0
宮「あ、そうそう。でね、うちここの匂いだめなんだー」
俺「ここの匂いって 動物の匂い?」
宮「そうなんだけど・・・動物ごとに匂いあるじゃん?」
俺「うん」
宮「このコーナーみたいな、うさぎとかヤギの匂いがダメなんだ。」
俺「そうだったんだ」
宮「牛さんとかなら大丈夫なんだけど・・・」

牛さん・・・だと・・・?
可愛いなおい。

立ち話もなんだから、と言って近くのベンチに座ろうと提案する俺。
しかし宮崎は「だめ!」といって近くのお土産やさんの裏に俺を引っ張っていき、
そこのちょっとした段差に腰掛けるように言った。

宮崎「ここなら誰もこないから」

---------------------------------------
今日の更新分はここまでです。
こんなものにお付き合いいただいてる皆さんにほんと感謝します。
書き込みはしませんが、予告日以外の日もちょこちょここのスレ見てるので
何かメッセージ等ありましたらいつでも受けてますし、答えられます。

では、おやすみなさい。
次回更新→12月28日(月) 23時頃

405:夢見る名無しさん
09/12/27 00:12:47 0
wktkがとまらん!

406:夢見る名無しさん
09/12/27 00:13:36 0
乙!次待ってる!

407:夢見る名無しさん
09/12/27 00:15:05 0
次期待

408:夢見る名無しさん
09/12/27 00:18:04 O
いつもいいとこで終わるなぁ~

409:夢見る名無しさん
09/12/27 00:25:49 0
またいいところでw
次回まってますー
乙です!

410:夢見る名無しさん
09/12/27 08:42:22 O
おいチキン!!!!www
続きが気になって気になってしょーがねぇだろ!!

411:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/27 12:13:14 0
>>410
以前苦情があって以来、なるべく続きが気にならないところで区切るようにはしてるのですが・・・
申し訳ないです・・・。

でも変なところで区切ると今度は「ここで終わり?」とか言われちゃいそうで('A`;)
ちなみに1日の更新で約100行づつ更新してます。


412:夢見る名無しさん
09/12/28 00:57:37 O
つか、いちいちうるせぇよ!
づつきくらわせるぞ?
キモオタめ。七男もさぁ
まぁそんなに気を遣うなよwwwww
ってか誰もよんでねぇしwwww
ルーラ
ぜんぜん面白くねぇしなwwww

413:夢見る名無しさん
09/12/28 23:19:48 0
俺は読んでる

414:夢見る名無しさん
09/12/28 23:44:06 0
縦読み、ずれてるぞー

415:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 00:17:13 0
>>412最初縦読みに気付かずビビッてしもうた。
>>413ありがとうございます・・・
>>414アナタノオカゲデタテヨミトキヅキマシタ

もう少し 時間ください><すいません

416:夢見る名無しさん
09/12/29 00:37:39 0
ではwktkしながら少し待ってます

417:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 01:24:07 0
>>416遅くなってしまってすいません。
お待ちしてくださってる皆さんには申し訳ないです。では投稿再開します。
----------------------------------
宮崎がその段に腰を下ろす。
それはほんの20cmほどの高さしかなく
座ってみるとまるで体操座りのような感じになる。

俺がもじもじしてると
可愛く足を折りたたんで座っている宮崎が
自分の横の空いてるスペースを手でぽんぽんと叩き
「早く早く!」と急かした。

きっと宮崎に対してはなんの効果もないだろうけど
クールキャラを装って静かに隣に座った。

座ったときは二人の距離はかなり離れていたが
俺は勇気を振り絞って宮崎にくっつくほど近くまで寄った。

宮「うわぁっ!」
俺「なに?」
宮「近い・・・です・・・。」
俺「離れてほしい?」
宮「・・・大丈夫。」

うほあ。
まさかの一発OKでした。

418:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 01:26:09 0
まさかの一発OKでした。
拒否されるかと思っていたのに。

すごくイイ匂いがする。
この宮崎の、今まで嗅いだことのない、ふわふわした匂いが好きだ。

しばらく沈黙が続いた。
何か話さなければ、と思い話題を探ってると
ハイチュウのことを思い出した。

俺「ねぇ」
宮「なーに」
俺「俺ハイチュウ持ってきたんだ。宮崎好きだよね?食べる?」
宮「何味?」
俺「確かイチゴとグレープと・・・」

俺はバックの中をあさりながらありったけのハイチュウを自分のヒザの上に出す。

宮「うわーいっぱい買ったんだね」

宮崎がニコニコしてくれたのでつられて俺もニヤニヤしてしまった。

419:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 01:41:03 0
宮「確か500円までだよね?w」
俺「しーらない☆」

この時だけは俺は宮崎の彼氏気取り。サーセン。

俺「どれ食べるー?」
宮崎「あのねぇー」

宮崎がすっごい甘えたような口調でニコニコしながらこう言った。

宮「うちもハイチュウたーっくさん持ってきたのー」
俺「え?」

宮崎自身がハイチュウを持ってくるだなんて考えもしなかった。
だけどハイチュウが大好きな宮崎がハイチュウを持ってきても不思議ではない。
俺は少々バカだった。たとえ超バカでも少々バカってことにしておいてくれ。

宮崎「ごめんねー。ほら、みんな持ってる。ww」
俺「ほんとだ・・・なんかごめん・・・」
宮「いいのいいのw。 じゃあこれ、食べさせてあげるぅー」
俺「あ、その味なら俺も持ってるし、いいよ」
宮「そーじゃなくてー あーんして」

俺のちんこの角度が10度ばかし上がった。
新婚の夫婦ですか。もう俺は有頂天だった。

420:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 01:44:09 0
俺「宮崎が食べさせてくれるの?」
宮「そういったじゃーん。」
俺「ほんとに?」

宮崎は「もっちろーん」と言って鼻歌を歌いながらハイチュウの包みを開ける。
裸になったハイチュウを、唇に触れないようにそっと自分の歯で挟む宮崎。
え?まさか今あなたが甘噛みしてるそのハイチュウをボクにくれるんですか?
宮崎は空いた両手で丁寧にハイチュウの包み紙を小さく折ってカバンのポケットにしまう。
こういう几帳面というか、ポイ捨てしたりしないマナーの良さとかも宮崎の魅力の一つだと思う。

包み紙をしまい終えた宮崎が歯ではさんでいたハイチュウをつまむ。

宮「あー。軽く噛んだつもりだったのに・・・。歯型ついちゃった。・・・これでもいい?」
俺「うん。」

どうも宮崎さん。大歓迎です。

宮「ほら、歯で噛んでただけだし、舌にも唇にもついてないからw」
俺「むしろ舌と唇についててくれたほうが嬉しいです。」
宮「なんか言った?」
俺「いえ別に。」
宮「そっか。はい、あーん」
俺「 (くぱぁ) 」

俺は宮崎の指を噛んでしまわないよう、慎重に上下の歯でハイチュウをキャッチした。

421:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 01:46:04 0
宮崎がハイチュウからそっと手を離す。
俺がハイチュウを口に含み、もぐもぐしてるのをみて
宮崎は「よくできましたー」といってニコニコしてくる。
可愛すぎて抱きしめたくなった。誰もいないし大丈夫じゃね?まぁでも抑えたよ。

俺「ねぇ。」
宮「ん?」
俺「これって間接キスになるの?」
宮「なってたらどうするの?」

ニコニコしながら聞いてくる。なんですかその質問。どう答えればいいんですか。

俺「いや・・・嬉しいっていうか・・・」
宮「え!?」

なんか宮崎がマジでびっくりしてたのでさすがに引かれたかなーと思ったら

「なんだぁ。良かったぁ」と、宮崎。
続けて宮崎が言う。

「じゃあ 今度は七男がうちに食べさせてー」
---------------------------------------------------
今日はここまでです・・・。更新頻度を早くしたせいで一回の更新量が少なくなってしまってますが
できるかぎり量も増やしたいと思ってます。それではお休みなさい。
次回更新→年内に、あと一回!

422:夢見る名無しさん
09/12/29 01:49:23 0
乙!次もwktkっすw

423:夢見る名無しさん
09/12/29 01:50:46 0
おつ!
なんか勃ってきたwww

424:夢見る名無しさん
09/12/29 14:35:14 O
だから!!
七男!!続きが気になる!!

でも七男のペースでいいよ。

でも気になるっ!!

でも七男には七男のペースってもんが…!!


でも…
でもでも…
でもデモDEMO………



あ~
ジレンマ。


いつも楽しみにしてるよ!!

425:夢見る名無しさん
09/12/29 21:06:27 0
更新は明日それとも明後日どっち?
できれば教えてほしかったりする

426:七男 ◆RaOe7CTARw
09/12/29 22:16:13 0
>>424のんびり待ってやって下さい・・・。

>>425
31日の夜に更新予定でしたが
23時頃になると年越しということもありかなりサーバー混みそうで
うまくカキコできないかもです・・・。
なにがともあれ
31日の23時かそれよりちょっと早いくらいを予定してます☆

427:夢見る名無しさん
09/12/31 22:47:39 0
今夜だな・・・

428:夢見る名無しさん
10/01/01 00:36:10 0
・・・。

429:夢見る名無しさん
10/01/01 02:59:57 0
・・・・・。

430:夢見る名無しさん
10/01/01 03:02:33 0
・・・・・・・。

431:夢見る名無しさん
10/01/01 03:11:27 0
まぁ・・・なんだ・・・

432:夢見る名無しさん
10/01/01 06:39:16 O
えっ!!!!
まだ書いてないの?

433:夢見る名無しさん
10/01/01 11:29:28 O
これからは予告無しで気まぐれで書けば?
そしたらみんな期待しないで待つよ。

434:夢見る名無しさん
10/01/06 17:19:38 0
飽きたw

435:夢見る名無しさん
10/01/07 03:35:44 O
同意w

436:夢見る名無しさん
10/01/07 03:43:27 0
規制だろ?
待ってやれよ

437:夢見る名無しさん
10/01/07 23:49:19 0
俺は、待ってるぜよ。

438:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:05:32 0
お久しぶりです。>>436さんの言うとおり、一時的に規制を食らっていましたが
期限を破ったことの言い訳にはなりません。年始が忙しかったので書き込むヒマがありませんでいした。
もう見てくれてる人はいないし、いいかな?と思いましたが>>437さんのような方が一人でもいるのであれば
自分で始めたことは最後まで責任持って完結させるつもりです。
今日からまた更新していきます。

今日まで見てくださっている方
本当にありがとうございます。

439:夢見る名無しさん
10/01/08 23:19:37 O
再開ktkr
楽しみにまってる!

440:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:24:40 0
俺「食べさせるって・・・?」
宮「あーん、ってしてよぉ」
俺「俺が?」
宮「うん。」

最初、その辺に友達が隠れてて、俺にドッキリでもしかけているのかと思った。
いろんな考えを巡らせ、疑ってばかりいたが、宮崎の「ねぇ!」という声で我に返った。

俺「え?」
宮「はいちゅう食べたいんだけど。」

見詰め合う俺たち。こんなとこ知り合いに見られたらたまったもんじゃない。
一番たまったもんじゃないのは宮崎だろうけど。

とりあえず俺は急いでハイチュウを一粒取り出し銀紙を剥ぐ。
何味がいいですか?と気を利かせて聞くことも出来ず必死に。

しっかし銀紙を剥いだと思ったのに、カケラがハイチュウにくっついてて
だけど爪の短い俺は思うようにそれがとれずあたふたしてしまった。
非常に格好悪い。

宮崎が「もう。」と言いながらほっぺたを膨らまして俺からハイチュウを奪い取る。

441:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:30:23 0
今まで気にしてなかった宮崎の長すぎず、キレイな爪が一瞬で銀紙のカケラを取り払う。

そんな小さな紙でさえも、宮崎は手にとって数秒ボーっと見つめた後
サッとバッグのポケットにしまった。

宮「はい。」
俺「あ・・・。」

すっげぇダセェ自分。
ハイチュウを渡され、固まってる俺。
宮崎が、口を閉じた状態だと常に出来ている可愛いえくぼのあたりを人差し指で指し、
トントンと軽く叩いて、俺の手元のハイチュウを口のほうに促す。

俺はそーっと宮崎の口元に自分の手を持っていく。
宮崎が少し笑いながら目を閉じ、口を控えめに開く。
宮崎の歯はとても綺麗で整っている。

俺は宮崎が目を瞑っていることをいい事に
宮崎の口内を覗き込む。
向かって右奥にある小さな八重歯
こんなに近くで見るのは初めてだったので、つい見入ってしまった。

唇もすっごい綺麗だ・・・ぷるんぷるんしよる・・・とか考えていると
なにやら天の声が。

天「あなたは何をしてるんですか。」

442:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:33:52 0
【間が空いて、*マーク以降より書き方が少し変わってます。どちらのほうが読みやすいでしょうか・・・】

その声は宮崎にそっくりだった。

俺「私は」
天「 あ な た は 何 を し て る ん で す か 。 」

その声は宮崎だった。

俺「すいません。」
宮「はやくたべたいー」

急かす宮崎をエスコートせねば、と俺は声をかけた。
「じゃあ口を開いて。」
宮崎は目を瞑ることなく、ただ口をまた控えめに開いた。
「はい、あーん」
「あーん」
俺の時と同様、宮崎は俺に気を使ってくれてるのか唇が俺の指につかないように
歯でハイチュウをキャッチした。俺はハイチュウからそっと手を離す。
「ふふっ、形が変わっちゃってるよぉ」
宮崎にそんなことを言われたので俺は照れた。
きっと緊張してたのですこし潰してしまったのだろう。
でも俺は宮崎にハイチュウをこんなカタチで食べさせることができて嬉しかった。
クラスの、いや学年のアイドルと言っても過言ではない宮崎と二人きりで話せるなんて。


443:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:40:03 0

男女分け隔てなく仲良くする宮崎の社交性故、男子が「俺のことを好きなんじゃないか」と
勘違いさせてしまうのも珍しいことではなく
その男子の中には俺も含まれていた。
だけど今、改めて自信がついた。
俺はこの学年の男子の中では一番宮崎と仲がいいだろう。

「七男くんがモタモタしてるから遅くなっちゃったじゃーん!」
「えっ?」

自分なりにおしゃれをしたが空回りしただけで終わった赤い腕時計を見ると
俺たちが二人きりになってからもう30分が経とうとしていた。

「じゃあそろそろ行こ?」
「あ、あぁ・・・そうだな」

もうすぐ別れる、ということになってから
なぜか名残惜しくなって、つい無茶なことをしてしまうのは
俺の子供の頃からの悪いクセで今も残っている。

「なぁ宮崎」
「なに?」
「俺もっと宮崎と仲良くなりたいんだ。」

444:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:42:40 0
この言葉を笑顔で言うべきか、真剣な顔でしっかり言うべきか迷ったが
俺は真剣に言った。

「もっと仲良くなりたいんだ。」
「ちょっと待って。」
「え?」
「七男くんにとって うちはなんなの?」


宮崎から投げかけられた意外な質問。
答えに詰まっていると宮崎が続けた。

「うちは七男くんのこと親友だと思ってた。迷惑だったらごめんね。
 だから七男くんがもっと仲良くなりたい、なんて言ってくるから・・・親友以上に仲の良い友達ってわかんないし・・・」

俺は呆気にとられていた。口を半開きにして。

「もう!そんな顔しないでよ!恥ずかしいじゃん!」
「俺も宮崎のこと親友だと思ってるよ」
「・・・ほんとに?」

思い返せば、今まで女子と「親友」という仲まで発展したことがないので
あまり宮崎が親友ということに実感がわかなかった。
だからもしかしたら俺の言葉は嘘かもしれない。微塵にも親友だなんて思ってないのかもしれない。
親友の定義さえわからない。だけど俺は宮崎にそういった。

445:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:46:43 0
「親友だよ。」
「・・・ありがとう。」
「でね、」

俺の突然の振りに驚いてる宮崎。
俺が「うーん・・・」と次の言葉を考えてるときに宮崎が時計を確認してたのを俺は見逃さなかった。
時間が無い。言いたいことだけ言って早く終わらせないと、宮崎に迷惑をかけてしまう。

「どうしたの?七男くん」

待たされることに耐えかねたのか宮崎のほうから用件を尋ねてきた。俺が答える。

「宮崎のこと、下の名前で呼んでいい?」
「は・・・?」

は?というよりは、はぁ・・・という感じに近かった。
しばらくうつむいて考えた後、宮崎が答える。

「断る理由が見つかりませんでした・・・」

なぜか敬語になってる宮崎。
え?それってOKってこと?喜んでいいの?
とりあえず確かめるために俺は宮崎を下の名前で呼んでみる。
ここでは宮崎あおい似ということで宮崎になってるため、下の名前を「あおい」とする。

「あおいは嫌じゃないの?」

446:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:48:52 0
立ててたヒザの上で腕を組み、そこに顔をうずめてしまった宮崎。どうしようもない。
すると何か宮崎が言ってるのが聞こえる。しかしよく聞き取れない。
俺が「何?」と聞き返すと、少しだけボリュームが大きくなった宮崎の声が戻ってきた。
が、まだ聞こえない。もう一度聞き返すと宮崎は顔をバッと上げ
俺の二の腕あたりをバシバシと叩きながら
「まだ、OKだなんて、言って、ないで、しょ!」
耳が真っ赤になってるよ、と宮崎に言うと「うるさい!」と言って俺の肩を思いっきり叩き、立ち上がった。
「うち、もう行くからっ。」
あらら、怒らせちゃったかな?と少し反省した。謝ろうと思い俺も立つ。
立った俺を口を尖らせながら睨み付ける宮崎は
俺に「下の名前で呼んでもいいけど、メールか二人きりの時だけだからね!」とだけ言い放ち、どこかに行ってしまった。

俺が売店の裏から出ると
動物園に入って早々別行動をしてしまっていた俺の班員がそこにはいた。
ヒロミに軽いチョップを食らったあと、売店で買い物に長時間付き合わされた。
普段なら面倒になって途中で抜けているところだが、今日は悪く思わなかった。
それだけ宮崎の影響力が強いというか。特別な存在、というか。


夕方になると上野駅の入り口は俺の中学校の生徒でいっぱいだった。
学級委員が生徒の人数を数える。
先生達がうるさい生徒を注意する。
校長が話を始めるが、俺の耳にはなにも入っちゃいない。
先生が話をしている途中、前のほうにいる宮崎がこちらをチラッと見てきた。
俺と目が合ったと思ったらすぐに逸らしてしまい、また前に向きなおした。

整列する何百の生徒の中で、宮崎だけが輝いていた。

447:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/08 23:51:50 0
今日の更新分はここまでです。
読んでくださってる方、いつもレスしてくれる方には感謝感激雨あられです。
本当にありがとうございます・・・。

次回更新→01/12 23時頃

448:夢見る名無しさん
10/01/09 00:00:44 0
のんびりやってきゃいい

449:夢見る名無しさん
10/01/09 05:25:48 0
とりあえず乙。
規制ならレス代行スレでお願いする方法もあったけどね。

450:夢見る名無しさん
10/01/09 18:34:02 0
楽しみにしてるよ

451:夢見る名無しさん
10/01/09 23:10:35 0
楽しみにしてるぜよ

452:夢見る名無しさん
10/01/11 00:22:58 0
楽しみにしてないぜよ

453:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/12 23:59:22 0
日帰り浅草・上野旅行が終わっても
まだその余韻に浸っている生徒は授業内容も耳に入らないほどのほほんとしてるらしく
気が抜けたことから起こる、学級内での不祥事も相次いだ。
とはいっても自分の学校は周辺の中学に比べ平和なほうだったと思う。
隣の学校のように週に1回窓ガラスが割れたり、校内暴力があったりなどということは一切ない。
一番印象に残ってる出来事といえば
3組のお調子者が消火器を破裂させたことぐらいだ。
2階の廊下が一面真っ白になった。霧でも出てるんじゃないかと思うくらいに。

3学期の中盤
旅行の2週間後には
文化祭というものがあった。
正直、1年生のときにみた文化祭はあまり記憶に残ってない。
ただ、先輩達がものすごく盛り上がっているのをみて
「すごーい。」と思ってただけだ。

しかし今年の文化祭は違う。
やはり一番盛り上がってたのは3年生だが、俺たちもかなり盛り上がっていた。
部活などで一番お世話になってる学年の先輩達が
ステージにあがって歌い、踊り、演奏をしている。
生徒会企画というものも今年はやけに面白かった。

454:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:01:01 0
来年の文化祭の主導権は俺たちに与えられる。
教師曰く、毎年3年生は先生達から何を言われるまでもなく
自分達から率先して企画し、文化祭を盛り上げるのだという。

俺は文化祭のステージにあがりたかった。
あがって宮崎にカッコイイところを見せたかった。

やれることといったらバンド演奏くらい。
俺はさっそくバンドメンバーを集めることにした。

自分は小さい頃からドラムをやっていた。
なのであとはベースとギターだけで十分。
当時そこまで知識の無かった俺はただベースとギターのできるヤツを集めようとしていた。

脳内検索にまず引っかかったのはケイン。彼はギターが上手いと評判である。
早速誘ってみると「俺も同じことを考えてた」と即刻OK。
次はベース、と探そうとしてると

「なぁ七男」

ケインが声をかけてきた。

「何?」
「お前、ただベースやってる人を誘おうとしてるんじゃないよな?」

455:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:04:13 0
「お前、ただベースやってる人を誘おうとしてるんじゃないよな?」
「そのつもりだったけど・・・」
「あほか!」

文化祭が終わり、放課後片づけをしてる生徒会の人達が
ケインの怒鳴り声にこちらを振り返った。
ケインは声のトーンを落として続けた。

「あのな、ベースやギターを持ってるヤツなんてその辺にごろごろいるんだよ。
 だけどそういうヤツらの大半は、ただカッコつけたくて持ってるだけで
 ろくに練習しなかったり実力が無かったりするんだ。」
「うむ。」
「良いベース持ってて、実力もある最高のヤツがいるんだ。そいつを誘おう」
「あてがあるのか。」
「おう。」

よく考えてみればそうだった。
ドラムやキーボードをやっている、という人は少ないが
いわゆるDQNと呼ばれている部類に属する人達はほとんど
安いベースやギターを所持してそのことを異様に自慢してくる。

帰りの支度をした俺らは急いで学校を飛び出して、ケインの進めるベーシストのもとへ向かった。

456:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:12:13 0
「ところでそいつは誰なんだ?」
「あぁ。5組ののっぽだ。」

彼は背が高いのでここではのっぽとする。もちろんのっぽはニックネームでもなんでもない。
のっぽはイケメンで無口でクール。
こうもバンドメンバーにイケメンが集まると俺が目立たない・・・なんて考えてしまっていた。
既に俺の中ではのっぽはバンドメンバーだ。

彼の家に着く。
息を切らせながらチャイムを押すケイン。
のっぽの家は大きい一軒家。のっぽには兄がいて
あとで聞いた話だとのっぽの持ってるベースは全て兄のおさがりらしい。

インターホン越しに誰かと話をしてるケイン。
このなれなれしさはきっとのっぽ本人だろう。
俺はというとそこまでのっぽと話したことがなかったので少し引き気味だった。
まぁのっぽがイケメンすぎて近づけなかったということもあるのだが。

玄関のドアが開き、相変わらずスラッとしたスタイルののっぽが出てくる。ジャージ姿だ。

「寒い。」

のっぽが言う。


457:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:16:16 0
「寒いのはわかった。なら単刀直入に言うよ。俺らと一緒にバンドやろうぜ!」

ケインが威勢よく言う。
俺が軽く会釈をする。のっぽは会釈を返してくれた。

「いいよ。 でもベースしかできない。」
「ベースを探してたんだよ!」
「二人は。」
「俺はリードギター。こいつはドラム。ほら、七男だよ。バスケ部の。」
「そっか。ギターもう一人。」
「わかってるって。明日までに探しとくからさ!」
「じゃあ。」

のっぽとケインの会話を聞いているとどうも気が抜ける。癒される。
ボーッとしてるとのっぽが家の中に入っていってしまった。

「これでOKだな。あとはもう一人ギターを・・・」

そこで俺は単純な質問をぶつけてみた。

「ギターって二人も必要なの?」

その質問を繰り出した後、ケインからバンドというものについて2時間程熱弁食らった。

458:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:20:27 0
翌日。
放課後、俺のもとにケインがある男子生徒を一人引っ張ってきた。

「こいつ、ギターやるって!こいつならまじめに練習してくれそうだし!」

そう言い放つケインに「まだやるとは言ってないです!」と必死に抵抗するも
力ずくでケインに取り押さえられているのは
後輩の1年生、タツヤだ。
小4の頃から、親の影響でギターを弄っているらしく、その噂を聞きつけたケインが無理やり引っ張ってきたのである。

「ギター、できるの?」
「コードぐらいなら・・・」

俺の問いに控えめに返事をするタツヤ。

「よし、これで4人揃った!来年の文化祭まで、猛特訓だ!まずは曲決めだな!」

相変わらず威勢のいいやつだ。いつからこんなんになった・・・。

とりあえず「カタチ」だけはこうして、俺たちのバンドはできあがった。
Dr.七男 Gt.ケイン Bs.のっぽ Gt.タツヤ。

そしてそれ以降特に何も無いまま
2年3学期も終わり春休みに入った。
来年はいよいよ学校の最上級生なるわけだが
もちろん俺に実感など無かった。

459:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/13 00:21:37 0
今日の更新はココマデです。
見ていただいてありがとうございます。
次回更新→01/15(土) 23時頃
おやすみなさい!

460:夢見る名無しさん
10/01/14 14:09:37 0
今北産業

461:夢見る名無しさん
10/01/14 23:10:06 0


・・・明日は推薦の試験だorz

462:夢見る名無しさん
10/01/14 23:26:39 O
1月15日は土曜じゃないよ!

463:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/14 23:29:45 0
>>460はじめまして!
>>462申し訳ないです。
訂正・・・
01/16(土) 23時頃 です。
>>461ぜひ推薦試験のほうを優先してください・・・

464:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:23:35 0
これまでの中学校生活2年間
俺はほとんど遊んですごしていた。
成績も学年でちょうど真ん中の辺り。良いわけでも悪いわけでもない。
高校受験というものを何も知らなかった新3年生の俺は
授業初日から先生達による「受験」責めにあい、ぼろぼろになった。

それから毎日のように教師に急かされ、遊ぶヒマなどとてもじゃないけど無かった。

それは宮崎も、ケインも同じようだ。
部活も今年の夏で引退。それなりに頑張っていただけあって、少し悲しかった。

つい2ヶ月ほど前の話なのだが
その時は驚くほどバレンタインデーやホワイトデーについて少しも騒ぎがおこらなかった。
よっぽど仲の良い幼馴染とかで無い限り、男女でのチョコ交換は行われなかったようだ。
それは単に面倒だからなのか、それとも・・・。

俺は春休みに一度宮崎と会っている。
なぜかと言われれば、一番適切な答えは宮崎のきまぐれなんだろうが
そんな気まぐれでさえ、俺を勘違いさせてしまうような、
それでも宮崎はただヒマつぶしの道具として俺を使ってるだけなんだろう。

しかし宮崎が他の男子ともこうして会っているのかと思えばそうではなく
そう思うとまた俺は何か勘違いをしている。その繰り返しだった。

465:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:25:15 0
宮崎に呼び出されたのは春休みはじめのほうで
「うちにきて」
とだけ言われていた。
平日だったので親がいないのか?俺が家にあがってもいいのか?と心躍らせていたが
いざ家に行ってみると宮崎は家の前で待っていた。

「おぉ、時間ぴったりだぁ」
と、宮崎は相変わらずのふわふわ声でゆったりと喋りながら自転車を押す。
「じゃあ学校の近くのスーパー行こ」
そう宮崎に言われたとき、俺は初めて
あぁ、家にあげてくれるわけじゃないんだな
とテンションがガタ落ちしたが、今日の俺にとってはデートのようなこの日に
宮崎を失望させてはいけないと思って俺は必死に振舞った。

「でもさ、俺と一緒にいるところ見られてまずくないの?」

学校や校外行事などでも
俺と二人きりで話したりするときは決まって人目のつかない場所に移動して話してた。
それは宮崎自身が男性関係の噂を立てられたくないと考えてるからに違いなかったが。

俺の問いに宮崎は「開き直った!」と短く返事したあと、少し時間をあけてつけくわえた。

「仲良しなお友達と一緒に遊んで何が悪いの?ってことだよ。」

466:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:28:21 0

あぁ、これで人目をはばからず宮崎と話したりできるぞ、と嬉しい反面
自分は宮崎にとって「友達」にすぎないんだという切なさがこみ上げてきた。
どうしても悔しくて、俺は口にしてしまった。

「友達、かぁー。」

俺の一言に宮崎は驚いて
「友達って言っても、男子の中で普通に話せるのは七男くんくらいだから・・・
 ちょっと特別っていうか・・・」

「ふむふむ」と相槌を打っていたが、それ以降宮崎は黙ってしまった。
うつむいてる宮崎を見てるといじめたくなってきた。

「ありがとね、あおい」
「こら!」
「だって今二人っきりじゃん」
「そうだけど・・・」

俺に下の名前で呼ばれることがまだ恥ずかしいらしく
ほっぺをふくらませて軽く俺を睨んだ後
「ふんっ」と言って早足で行ってしまった。
俺もあとから追う。スーパーはもうすぐそこに迫っていた。

467:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:30:54 0
スーパーについた。
割と大きいスーパーが俺の通う学校のすぐ近くにあり
スーパーのフードコートは生徒達の溜り場にもなっていた。
そんなスーパーの3階 洋服売り場
ここが宮崎の目的地らしい。
3階に着いた途端、恐ろしいスピードで洋服売り場に向かい、選別を始める。

「あー!これかわいいー!」とか騒いだりするのかと思えばそうではなく
静かに一着一着眺めて回るだけだった。

ふと宮崎がつぶやく。
「なんか恥ずかしい。」

なんで?と聞くべきか、恥ずかしいことなんてないじゃん!と言うべきか迷っていると

「黙らないでよ・・・もう・・・」
と、ちょっとアブナいムードになったので
俺はとっさにすぐ近くにかかっていたピンクのフリフリミニスカートを手に取り、腰にあてがった。
そして宮崎のほうを向き

「これ、似合うかなー?」
と言うと宮崎は「ばっかじゃないの。」と言った。

468:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:33:08 0
俺と宮崎はお互いに手に取ってた服を元の場所に戻す。

宮崎が固まる。
俺も隣で固まる。

「ふふっ・・・」
宮崎の鼻笑いをキッカケに
しばらく二人で爆笑してた。

「これだから七男くんといると楽しいんだよー」
宮崎が笑いながらそんなことを言ったような気がしたが、俺は気に留めなかった。

それから宮崎は俺に「どう?似合うかな?」と微笑みながら何着も服を見せてきた。
結局宮崎は確か服を2着ほど買って、スーパーの一階に降りた。

予想通り、フードコートには休日ということもあり人が多く
同じ学校の後輩なんかも何人かいた。

空いている席を見つけ、座る。
俺が宮崎に「宮崎って紫と白好きだよね」というと「そんなことないよ」となぜか否定してきた。
と、いうのも宮崎の私服には白や紫を基調としたものが多いように思えたからだ。
宮崎が「うちには何色が似合う?」と聞いてくるもんだから
俺は「黒。宮崎は腹黒いから黒。真っ黒。」と答えると
宮崎が「あー、バレたー?」と言うのに続いて、また二人で笑っていた。

469:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:35:11 0
こういうノリの良さと、くだらないことでも笑い合える異性ってのは
そうそういないんじゃないかと思うし
こんな宮崎と、何か事情があってお付き合いすることになったとしても
自分ごときが果たしてこの人と釣り合うのか、なんて考えて自己嫌悪に陥ることもよくあった。

俺たち二人だけの漫才はとどまることを知らない。
「あおい、なんか食べる?」
「七男くんは?」
「うち、太るからいいやー。」俺はなぜかオカマ口調で話した。
「何その喋り方w じゃあうち、クレープ買ってくるから!」
「あいよ」

傍から見ればただのバカップルのようだし
俺もそう勘違いされることに抵抗は無い。
ただ宮崎がどう考えてるのかはわからない。なぞに包まれた人、ってカンジだ。

あぁ、俺も一緒にクレープを買いに行けばよかった、と後悔した。
しかし荷物もあるし、それを見張らなくてはならないのでどっちにしろ一緒に買いにいくことは不可能なワケだが。

「案外すいてたよー」
といいながら席に着く宮崎の両手には一つずつクレープが握られていた。

「さぁ七男くん。イチゴ生クリームとチョコバナナどっちがいい?」

470:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:36:39 0
俺は根っからのチョコバナナ派なので

「俺はチョコバナナで」と言うと

「じゃあうちがチョコバナナね!七男がイチゴー」といって左手に持ってるクレープを差し出してきた。

やれやれと思いながら、しかしクレープを買ってきてくれた宮崎の優しさに心を打たれ
とりあえず代金を払ってクレープを受け取った。

俺がありがとね、と言うのも聞かず
「いっただきまーす!」と元気よくクレープをほおばる宮崎を見てるとなんだかのほほんとしてくる。
汚くない、お上品な食べ方で、そんなところも宮崎の魅力の一つだった。

さて俺も頂くか、とクレープにかじりつこうとすると
中に入ってる果物が見えたのだが
イチゴらしきものは一つもはいっていない。
チョコと絡み合ってるバナナがたくさん入ってる。

宮崎が食べてるほうのクレープは確実にチョコバナナだ。バナナが見える。
ということは・・・?

「おぉ、気付いたかね七男くん。ほんとは、さっき買ってきたクレープ二つともチョコバナナなんだー。」
「え?」
「七男くんがチョコバナナ好きなことぐらい知ってるよー」

471:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/16 23:39:02 0
俺は泣きそうになりながら
ただありがとう、ありがとうと言ってクレープを食べた。
目の前で「美味しー。」と言ってる宮崎を抱きしめたくなったが
場所が場所だけにちとキツい。

ここが公園だったり
家だったりしたら・・・

宮崎を目の前にして彼女を巻き込んだ妄想をするのは失礼にあたると思い
俺はクレープを食べることに集中した。
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今日の更新はココマデです。毎度見てくださってる方ありがとうございます。
過去を振り返ると黒いことばかりで少々恥ずかしいですが、面白いものです。

次回更新→01月20日(水)

472:夢見る名無しさん
10/01/17 19:13:43 0
更新待ってまーす

473:夢見る名無しさん
10/01/18 01:33:55 0
更新乙
次も期待してま~す

474:夢見る名無しさん
10/01/18 23:40:01 0
おっつ~
待ってるぜよ  

475:夢見る名無しさん
10/01/19 04:28:40 0
更新乙です。
次回待ってますー

476:夢見る名無しさん
10/01/19 16:48:35 0
とある女も応援してますわ。
スレリンク(yume板)

477:夢見る名無しさん
10/01/21 00:11:32 0
待ってるよ~!

478:シベリアよりのお手紙@七男
10/01/21 02:15:00 0
シベリア郵便局スレ代行さんに依頼しました。七男です。
規制のため書き込めません・・・。解除され次第すぐ更新します。
申し訳ないです。

479:夢見る名無しさん
10/01/21 03:01:01 0
寒いw

480:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:07:33 0
更新再開します

481:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:09:08 0
「まだ規制中だろうな・・・」と思って書き込んだら書き込めた・・・嬉しい・・・。
まだ見てくださってる方はいるのでしょうか。とりあえず投下します。
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春休みのつかの間の出来事にしばらく浸りながら
1,2週間はあっという間に過ぎた。
高校というものを意識してきたことで
中学校卒業まであと1年を切ったのだし
今からでも遅くない、宮崎と付き合いたいという気持ちは増していった。

3年生ともなると
先輩がいなくなった開放感から気が緩み
とんでもないことをしてしまったりして
後にそれが黒歴史になるということは言うまでもない。

そして3年生に進級して早々
1学期中盤に修学旅行がある。
学業を修めるという意味では
卒業間近に実施するべきだと思うのだが
周辺の学校と日程が重ならないようにすると
どうしても「順番」というものが生まれてしまうんだからしかたない。

しかし俺の同級生達はみんな乗り気じゃなかったようだ。

482:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:17:14 0
修学旅行に向けて学年集会やプリント配布がされるたびに
まわりの生徒はため息をつく。

正直自分は楽しみだった。

なぜなら
俺は宮崎と同じクラスになったからだ。

修学旅行の話はさておき
新しいクラスとなり
各クラスでは委員会決めが行われることになった。

「来週の月曜日に委員会決めるから考えとくように」

金曜日の帰り際に、そう生徒達に伝える俺らの担任は
この学校に一番長く勤めている男性教師。
経験豊富で生徒とも仲が良いことで有名。

先生の言葉を聞いてざわつく生徒をよそに
日直が帰りの挨拶をする。
するとざわついた雰囲気はそのまま、生徒達は帰路につく。

その日の夜。
宮崎からメールが届いた。

483:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:22:18 0
宮崎からメールが届いた。

「七男君 入る委員会決めた?」

委員会は、全員が絶対にはいらなくてはいけないというわけではない。
半分くらいの生徒は委員会に入らなくて済む。
俺は委員会になど入る気は全く無かった。
何かと責任を負わされる3年生になってまで
いちいち面倒なことをやるつもりはなかった。

「まだ決めてないかな」

俺はそう返事した。
するとすぐに返事が返ってきた。

「図書委員、一緒にやらない?」

大歓迎です宮崎様。
高ぶる気持ちを抑えて慎重に返事を返した。

「いいよ。」

慎重に返事を返した結果がこれです。
送信したあと、ちょっと冷たかったかなと反省した。

484:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:28:21 0
しかし人間と言うものはこうも一瞬で変われるものなんだなと感じた。
ついさっきまで委員会をただの面倒事として除け者にしていたのだが
宮崎に誘われたことにより一瞬にして委員会に入ってやる気になった。

「じゃあ、来週の月曜日。図書委員会希望のときにちゃんと手挙げてねー!」

委員会決めは立候補制だったので
俺と宮崎はこう打ち合わせして一緒に委員会をやることになった。
もう色々嬉しくって、この土日は眠れなかった。

委員会はどれも男女1人ずつ
二人一組なので
俺と宮崎が同じ委員会になっても何もおかしいことはなかった。
しかし二人の男女が同時に同じ委員会を希望するとなると
まぁ少なからず何人かの生徒は俺たちが裏で打ち合わせしてたことに気付くだろう。
しかし気付かれても構わない。宮崎がどう思うかは別として、俺は宮崎と仲良しだということをまわりのヤツらに自慢してやりたかった。

月曜日。
いつも以上にテンションの高い朝を迎えた。
学校に着いてから俺は周りの男子に挨拶をした。
普段挨拶なんてしない俺なんかに挨拶をされた男子達は
何か怪奇現象を目の当たりにしたかのような目でこちらを見てきた。

485:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:32:52 0
委員会を決める時間は1時間目。
道徳の時間を削って決めるようだ。

1時間目が始まる。俺はニヤニヤしていたと思う。

「道徳の時間にやりたいことがあるから、委員会決めは極力スムーズにやるように。
 あとは学級委員に任せる。」

そういって教室の隅のイスに腰掛ける担任。
過去2年間の委員会決めの様子からして
とてもじゃないが、先生の言う「この時間にやりたいこと」はできないだろう。
1時間をフルに使ってやっと決まるようなのが委員会だ。
もっとも
誰も希望しない委員会が残ってしまい、それに誰が入るかで
話し合いがゴタゴタするのが原因なのだが。

学級委員だけは事前に決めてあった。
それらしく見える女子とクラスのリーダー的存在の男子がこのクラスの学級委員だ。
うむ、悪い気はしない。

「じゃあまず給食委員からぁー」

ふわふわした声で話す学級委員の女の子の声を聞いてるとなんだか眠くなってしまう。
しかし図書委員会を立候補するタイミングを逃すわけにはいかないので
進行する委員会決めをしっかり見て、聞いていた。

486:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:40:19 0
暫くすると、ついにやってきた。

「じゃあ次ー。図書委員会ー。」

「はい!」

元気よく手をあげる宮崎。
少し離れたところで無言で手をあげる俺。
ここまで順調に進んでいる委員会決めに安心したのか
ぐっすり寝てしまっている担任。

・・・それともう一人。
手をあげている女子が一人。

「!?」

口には出さなかった俺は驚いた。
学級委員が言う。

「男子は七男くんで決定でいいですねー?
 女子は二人希望者がいるのでジャンケンにでもしましょうー。」

そうだな、話し合うよりジャンケンのほうがよっぽどいい。
ってちょっとまった!
宮崎以外の女子が立候補するなんて聞いてないぞ!

487:夢見る名無しさん
10/01/25 23:42:42 0
更新がんば!ちゃんと見てるよーww

488:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:43:58 0
宮崎も明らかにたじろいでいるようだった。そりゃそうだ・・・。

もし宮崎でないほうの女子がジャンケンに勝ち
一緒に図書委員会をやることになんてなったら
俺はどうしたらいいのかわからない。

教室の後ろのほうでジャンケンを始める宮崎ともう一人の女子。
それを待たずに次の委員会へと進行していく学級委員。

頼む、宮崎。勝ってくれ。

489:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:48:33 0

・・・
俺は嫌な汗をかいている。
寒い。変な緊張感だ。

ジャンケンが終わったらしい。
二人は席に戻る。
・・・と思いきや、宮崎でないほうのもう一人の女子だけは黒板のほうに向かう。
宮崎の表情は冴えない。
こちらを向いて、口パクで「ごめんね」と言っているように見えた。
俺は察した。

もう一人の女子と学級委員の女子が話している。
学級委員が告げる。

「先ほどの図書委員の女子は、柴咲さんに決まりましたー。」

彼女がこちらに向かってくる。
俺の机の横で止まった。

柴咲は見覚えのある、あの悪魔的な笑顔で
「よろしくね、七男くん。」
と言ってきた。

俺は何も言葉を返せなかった。

490:七男 ◆RaOe7CTARw
10/01/25 23:51:18 0
>>487ありがとうございます><

何日も間が空いてしまいましたが
まだ見てくださってる方が一人でもいたことに驚きました。
本当にありがとうございます。
もしよろしければこれからも宜しくお願いします。

次回更新→01月31日(日)

491:夢見る名無しさん
10/01/26 17:39:48 0
いっきに読んだ。
やばい、はまったw
本を出せばいい。

492:夢見る名無しさん
10/01/26 20:50:08 0
のんびりやっていけばいいよ

493:ま
10/01/27 17:43:31 O
更新待ってます

494:夢見る名無しさん
10/01/28 00:49:28 i
まってたよー。
更新乙です。
次回も待ってます。

495:夢見る名無しさん
10/01/28 12:09:12 O
以前縦読み書いて一文字ずれてその上規制食らってた者だが、ずっとROMってたが今日復活した!

よし引き続きがんがれ!

496:夢見る名無しさん
10/01/28 18:03:14 O
昨日ここ見つけて、一気読みしたよ。
気長に待ってるから、続き書いてね♪

497:夢見る名無しさん
10/01/30 00:29:09 O
更新まってますわ

498:夢見る名無しさん
10/01/31 19:27:10 O
あと4時間切ったなぁ
カモン七男

499:夢見る名無しさん
10/01/31 22:26:03 0
やっと追い付いたぜ

ここまで一気に読んだが4回ほどおっきしてしまった

こんな俺どうよ??

500:夢見る名無しさん
10/01/31 22:27:23 O
500

501:七男@レス代行さん
10/01/31 23:33:18 0
>>491
ありがとうございます><でも本を出すだなんてとんでもないです。文章力のカケラもございませんので・・・。
>>492>>493
そう言っていただけると嬉しいです。
>>494>>497>>498
お待たせしました><
>>495
私を一瞬だけ勘違いの渦に巻き込んだ、あの縦読みの方ですね!お久しぶりです。
まだ読み続けて下さってて嬉しいです。
>>496>>499
初めまして!新年度が始まる一歩手前、3月中には完結すると思います。
高校編は割りと内容が薄くなってしまっているので・・・濡れ場は多いですが。笑
自身、300回はおっきしてるので大丈夫です。
>>500お・・・おめでとうございま・・・す・・・。

アク禁により、スレ代行様経由で更新再開します。

502:七男@レス代行さん
10/01/31 23:37:14 0
次の日。
俺は学校を休んだ。
今思えば、相当自分勝手な行為だが
それほど俺はショックだったのだ。

しかも無断欠席だ。
朝、自分が家を出て近くのアパートに隠れて
しばらくして両親が仕事に行くところを見送り
こっそり家に帰宅したというわけだ。

たった30分ほどの外出を終え、家に着き
ふと我に返ると学校を休んだことをすごく後悔した。

その日は自室でのんびりして1日が終わった。
無断欠席だったので家に電話とかかかってくるんじゃないかとビクビクしてたが
何も連絡は無かったようだ。

503:七男@レス代行さん
10/01/31 23:40:43 0
翌日。
また俺は同じ戦法を使い学校を休んだ。
やはり朝のうちは学校に行きたくないという思いで胸がいっぱいなのだが
昼ご飯となるポテチを頬張っている頃に、我に返り、後悔した。

案の定、ちょうどお昼休みの時間にあたる頃に電話が鳴った。
だいたい予想はついていたが、いざ電話がかかってくると話す内容が思いつかない。
どう説明しようか。マニュアルでも落ちてないのか。

「学校から電話がきた」ということによって
まず始めに浮かんだのは柴咲の顔。
思い出すとイライラして、やりきれない気持ちになった。

そうこうしているうちに電話が切れてしまった。
しかし間を空けることなくもう一度電話が鳴った。
俺はすぐに受話器をとった。

504:七男@レス代行さん
10/01/31 23:44:08 0
「はい。もしもし。」
電話は担任からだった。
いつもの優しそうな話し方とは少し違かった。
俺には怒っているように聞こえた。

「どうした、学校は」
「休んでます」
「わかってる。休むなら連絡をするべきだと思うんだけどなぁ。」
「すいません。」
「調子悪いのか?」
「色々あって。」

俺は、次に先生が「色々って何だ?」と聞き返してくるのを期待してそう言った。
ただの構ってチャンになっていた。
しかし意外にも先生は俺の期待を大きく裏切ってくれた。

505:七男@レス代行さん
10/01/31 23:47:33 0
「そうか。休むときは連絡して、できればちゃんと学校に来いよ。」

俺の出したサイレンを
先生がわざと無視しているように思え、俺はとんでもないことを言ってしまった。

「もう、学校には行きません。」

自分がなんで急にこんなことを言ったのかわからない。
中学3年になってまでこんなわがままばかり言ってるのは
自分くらいだったんじゃないかと思う。

「どうしたんだ急に。」
「学校に行きたくないんです。」
「・・・もしかしていじめられてるのか?」

506:七男@レス代行さん
10/01/31 23:55:09 0
先生が不登校といじめを結び付けているのにまた腹が立ち
言わないハズだった正直な理由を包み隠さず話してしまった。

「お前・・・委員会のことがそんなに心残りなのか」
「はい。宮崎さんと同じ委員会に入るって約束してたんです」

俺は泣きそうになった。
こんなことを話してる自分の虚しさ、弱さに。

「あのなぁ、七男」

先生は呆れているようだった。

「厳しいことを言うようだが、そんなんじゃ将来何もできないぞ。
 こんな俺に言わせて見れば些細なことでヘコんでるようじゃ成長できないぞ。
 弱いままじゃダメなんだよ、強くなるんだよ。」

507:夢見る名無しさん
10/01/31 23:57:15 0
まってましたぜ


508:七男@レス代行さん
10/01/31 23:59:41 0
俺は返事ができなかった。
先生の話す言葉一つ一つが胸に突き刺さった。

「じゃあ、先生は学校で待ってるからな。」

そう言って先生は一方的に電話を切った。
この二日間、学校を休んでいた事は両親には運よくバレなかった。
まぁバレたとしてもどうってことはなかったのだが
ただ理由を説明するのが恥ずかしいというのはあった。

次の日。
俺は学校に登校した。
何人か心配してきてくれた人がいたが、ただの風邪だと言ってごまかした。
先生に何か言われるんじゃないかと思ったが特に何もなかった。
ただ、朝のホームルームの時に俺をチラと見て、それだけだった。

509:七男@レス代行さん
10/02/01 00:04:10 0
その日の下校前に
先生から生徒達にこう伝えられた。

「明日の放課後、委員会があるから
 委員会に所属してるやつらはきちんと出るんだぞー」

「きちんと出るんだぞ」
その言葉が俺に向けられているような気がして
俺はうつむいてしまった。

明日は金曜日。
週末はテンションが上がるハズなのだが
明日は最悪な金曜日になりそうだ。


510:夢見る名無しさん
10/02/01 00:04:35 0
がんばれ

511:七男@レス代行さん
10/02/01 00:07:40 0
俺が絶望に浸っていると
携帯に1件のメールが届いた。

「七男くん。話したいことがあるんだ。明日の放課後、会って話せない?」

宮崎からメールが来るだけでも嬉しいのに
会って話したいと言われてしまったらもう俺の興奮はおさまらない。
どんな話なんだろう。相談かな?
とにかく宮崎のおかげでついさっきまで抱いていた絶望感などブラジルのほうまで吹っ飛んでしまった。

明日と言わず、今すぐ話を聞きたい!と思って
「今から電話する?」
と、メールをしてみたが
「ううん。会って話したいの。」
とことごとく断られた。

512:七男@レス代行さん
10/02/01 00:09:25 0
しかし中学3年生の男女2人が会って
ただ話すだけで終わるはずが無い、と俺は考えてた。
これは何かエロゲ的な展開でもあるのでは?と想像を膨らませ
その夜は何度も宮崎を想い、抜いていた。

翌日。
授業内容など耳に入るはずもなく、俺はただ斜め前に座る宮崎の後姿を見て
アレを勃たせてばかりいた。ごめんね、宮崎。

放課後になり委員会活動場所に集まる。
この後、幸せなことが待ってるとはいえ、柴咲が隣にいる状態で真剣に活動できるわけがない。
心臓の鼓動が早まる。柴咲に聞こえてるんじゃないかと思うくらい、俺の胸の中で心臓がのた打ち回った。

513:七男@レス代行さん
10/02/01 00:12:06 0
どれくらい経っただろうか。

運が良かったのか、今回の委員会活動中、柴咲とは一言も口を利かなかった。
というよりあちらから何も話しかけてこなかった、と言った方が正しいだろう。
担当の先生の「解散。」という言葉が聞こえた瞬間、俺は教室を飛び出し、帰路についた。


近くの公園に着くと
ベンチにはポツンと一人、宮崎が座っていた。

小さい公園なのだが、宮崎しかいないことによって少し広く見えた。

「ごめんね待たせちゃって。」

514:七男@レス代行さん
10/02/01 00:15:17 0
「大丈夫。こっちこそいきなり会いたいなんて言っちゃってごめん」
「大丈夫だよ。」

この後しばらく沈黙が続いた。
何か話さないと、と思ったが宮崎が今にも泣き出しそうな顔をしてたので言葉が詰まってしまった。

宮崎はそっと話し出した。

「うち、七男くんを、心から、信頼してるから。」
「うん。」
「誰にも、言わないでね。絶対に。」
「うん。」

途切れ途切れで話す宮崎に
俺は「うん」と答えることしかできなかった。
つくづく自分の男としての小ささを思い知らされた。

515:七男@レス代行さん
10/02/01 00:19:05 0
宮崎は続けた。

「うちね、」
「・・・」
「中学2年生の時に、ケイン君に」
「・・・」

「処女を奪われてるの。」


嘘だと 言ってほしかった。

516:夢見る名無しさん
10/02/01 00:23:40 0
ええええええええええええええええええええええええ

ちょケイン\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

517:七男@レス代行さん
10/02/01 00:26:22 0
今日の更新はここまでです。
このスレと私はいつもレスしてくださる皆さんや、レス代行を快く引き受けてくださる方など
様々な人によって支えられてます。

こうして続けていられるのもみなさんのお陰です。本当に嬉しいです・・・。
これからもよろしくお願いします。

次回更新→02月06日(土)

518:夢見る名無しさん
10/02/01 00:28:14 0
おつかれ

楽しみにしてるよ


519:ま
10/02/01 00:28:23 O
待ってるから!
いつもちゃんと見てるからね

520:夢見る名無しさん
10/02/03 23:11:53 0
待ちきれない・・・
早く続きをーー

521:夢見る名無しさん
10/02/06 00:20:19 0
はやくー

522:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 11:05:36 0
再開します。
------------------------
「本当に?」
「うん。本当。・・・もう消えちゃいたい。」

なんと言葉をかけたらいいのか分からず
またしばらく沈黙を作ってしまった。

「でも中2の時は、あおいはケインと付き合ってなかったよね・・・?」
「うん。だから相談したの。このこと。」
「・・・無理やりされたってこと?」
「うん・・・。」

それから宮崎は全部話してくれた。
中2の夏、突然会いたいといわれケインの家に行ったら
家にあがって早々押し倒されたんだとか。

付き合ってたときは優しかったケインに
今自分が何をされようとしてるのか把握できないまま
無理やり服を脱がされ、挿入されたらしく
ゴムらしきものはつけてたらしいものの、怖くて声が出なかったらしい。

「それからうち、男の人が怖くなっちゃって」
「俺は男だけど・・・」
「七男くんは別。平気。」

523:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 11:12:20 0
男恐怖症とでもいうのか
なっても仕方ないだろう。
しかし自分だけは違う、自分は平気と宮崎が言ってくれた。

今しかチャンスが無いと思った。

正直、俺の好きな宮崎という人を無理に犯したケインを殴ってやりたかったが
それ以上にうらやましかった。
男の欲望というものは怖いもので
悲しむ宮崎に同情するどころか、そんな宮崎を俺も無理やり犯してやりたいという気持ちまで芽生えた。

「あおい。」
「何?」
「俺は他の男子とは違う、特別なんだよね?」
「まぁ・・・ちょっと言い方変だけどね。」

このまま宮崎を丸め込んで
自分の地位を宮崎の上につければ、宮崎は俺の思い通りになる。

「例えばだけど、俺とならどこまでできる?」
「できるって・・・何を・・・?」
「あおいならよくわかってるハズ。」
「・・・。」

524:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 11:15:03 0
そうだ、この調子だ。
しかし嫌われてしまってはもともこもないので慎重に話を進めていく。
押しすぎず、引きすぎず。

「例えば、何をするの・・・?」
「キスとか。」
「ダメだよ!そんな・・・」
「まわりの人もしてるしさ、俺達もそろそろいいんじゃないの?」
「・・・」

よくこんな意味のわからない謳い文句で宮崎を抑えることができたな、と今も思う。
もしくはこのときから宮崎は俺のことが好きだったんじゃないかと思う。

「キスするときは、お互いに目ぇ瞑るんだからね・・・っ」と恥ずかしそうに言いながら目を閉じる宮崎の唇に
俺はそっと自分の唇を重ねた。

ベンチに2人並んで座っているのでこのままずっとキスしていると首が痛い。
俺は一旦唇を離して宮崎の両腕を掴み、立たせた。

そのまま宮崎の前に回りこむ。
半歩ほど、若干後ろに引いた宮崎の肩を抱いて引き寄せ
さっきよりもやや強引に、再び唇を重ねた。

525:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 11:44:42 0
夢や妄想ではなんども宮崎とキスをしたことがあるが
やっぱり生は違うなぁ、と改めて感じた。
やわらかい唇の感触。

ディープキスってどうやるんだろう。

過去に全く経験がなかったのでやり方は全くわからなかったが
とりあえず舌を突っ込むということだけは知っていたので俺は宮崎の口内に舌を伸ばした。

「んっ」

宮崎が一瞬声を漏らしたかと思えばすぐに口を閉じてしまった。
歯によってガードされてしまってはどうしようもない。

また一旦唇を離し、宮崎に言う。

「あおい。」

少し強めの口調で言ってみた。
効果は抜群。
再び唇を重ねたときには、しっかりと口をあけて俺の舌の侵入を許してくれた。

宮崎はたった今、俺の手中に堕ちた。そう感じた。

526:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 11:48:44 0
俺はたまらなくなって立ったまま宮崎の胸を右手で鷲掴みにした。
さすがに宮崎も驚いたのか、急いで唇を離して「ちょっと!」と抵抗した。

辺りはもう暗くなってきていた。

「いいじゃんー」と言いながら俺は宮崎の体を半回転させ
ちょうど俺が宮崎の後ろから抱きつくような形にした。
俺は両手にすっぽりと収まる宮崎の胸の感触を味わった。
程よい弾力、本当にこの感触はたまらない。

しばらくは「ちょっとー」とか「ねぇ、終わりにしよ?」とか言ってた宮崎だが
諦めたのか、少し経つと何も言わなくなった。

宮崎は体操着。薄着である。
ブラの形とか普通に手に伝わってきてます。

俺は我慢ならなくなり
宮崎のズボンの中に右手を突っ込んだ。
すると宮崎はすごい勢いで腰を引いて首を横にぶんぶん振った。

俺は構わずズボンの中を片手で探索した。
パンツに触れたようだが予想とは違う感触、素材。
ちょうど女性器にあたる部分にも触れたが、予想とは違うごつごつした
骨に皮をかぶせただけ、という感じだった。

527:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 12:01:13 0
よくイケない漫画やノベルにある「ぷにぷに」や「びらびら」などから連想されるものとは全く違った。

そしてここで童貞のスキルが遺憾なく発揮された。
想像してた秘所、その想像が裏切られたとわかった瞬間
一瞬にして萎えてしまい、賢者タイムにはいった。

俺は何をしてるんだろう。 こんな夕暮れの公園で。
人が通るかもしれないのに。 こんな汚いところに手突っ込んで。
宮崎怒ってるんじゃないかな。 ケンカになる?まぁ仕方ないか。
これ、右手とか臭くなってないだろうな? 

「ごめん」と言って俺は宮崎の体から離れる。
宮崎にバレないようにそっと右手の匂いを嗅いでみたが
案の定、宮崎のイイ匂いが濃くこびり付いていただけだった。
むしろ嬉しくなった。また性欲が湧いてきた。
しかしここからまた無理にいやらしい展開にもっていくわけにもいかず
その日はとくに何も無く、別れた。

帰ってから
やり場の無かった性欲を、一人妄想によって爆発させ

その後宮崎に一通のメールを送った。

528:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 12:06:49 0
俺は宮崎に一通のメールを送った。

「明日会える?」

きっと宮崎は警戒してるだろう。
自分が信頼を置いていた男子にまで、こんなことをされたんじゃ
もう会いたくなくなるのも当然だと思ってた。

返事が来た。

「いいよ。お昼過ぎからなら大丈夫だけど。」

やっぱり宮崎だ。こいつは宮崎なのだ。
天然で、可愛くて、優しくて
お調子者で、みんなに好かれていて
俺は宮崎のことが好きで。大好きで。俺は宮崎の事をわかったつもりでいた。

「じゃあ13時に俺の家に。」
「わかった。七男くんの家久しぶりだから、なんだか楽しみ(*^ ^*)」

さすがに家に誘ったら断るだろうと思ってたが
宮崎はそれどころか喜んで家に来ることを承諾した。

この時、俺の中にまたドス黒い欲の塊が生まれた。

529:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 12:10:55 0
俺の中に生まれたドス黒い欲の塊
明日にでも、これを爆発させてやろう。

翌日の朝
俺は急いで近くの薬局に向かう。
探すのに手間取ったが、見つけた瞬間すぐにその商品を手に取りレジにむかった。
会計を済ませ、店を出ると
店の入り口脇に小さな自動販売機があった。

「なんだ、コンドームの自動販売機なんてあったんだ。わざわざ店で買うことなかったな。」

俺はそんなことを言いながらため息をつき
急いで家に戻った。

宮崎が来る時間まで
あと2時間。しっかりシュミレートしておこう。

530:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 12:13:20 0
今日の更新はここまでです。
いつもレス下さる方、ありがとうございます><

更新ペースあげます。
2,3日おきに投下したいと思ってます。
宜しくお願いします。

531:夢見る名無しさん
10/02/06 13:54:13 0
おつ!

これって創作?

532:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/06 14:44:35 0
>>531
>>238にも書きましたが、創作ではありません。あしからず・・・。

533:夢見る名無しさん
10/02/06 19:32:24 0
続きが楽しみすぎで困るww

534:夢見る名無しさん
10/02/06 23:44:53 0
推薦・・・受かった。
受験終わった。
これからは、ゆっくり読める。
応援してるぜよ

535:夢見る名無しさん
10/02/07 00:40:03 0
>>534
おめーー!!
俺も高校受験来月あるから頑張るわ

536:夢見る名無しさん
10/02/09 00:41:21 0
age

537:夢見る名無しさん
10/02/09 16:40:34 0
更新乙です。
次回も楽しみに待ってますー。


538:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:13:59 0
>>533お待たせしました!
>>534おめでとうございますっ!これからも頑張ってくださいー><
>>535中学生の方でしょうか・・・?年齢層が意外に低くて驚きました!
>>537ありがとうございます。更新再開します。

539:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:16:33 0
今、隣には宮崎がいる。
柴咲を家にあげたときと同じ
俺と宮崎の間には拳3つほどのスペースが空いていて
二人して俺のベットに腰掛けている。
宮崎はさっきから俺の部屋をぐるぐると見回している。
よくも飽きないものだ。

家にあげてから5分か10分は経っただろう。
俺達は「おじゃまします」「どうぞ」以外の言葉を交わしてない。

気まずすぎる雰囲気。どうにかせねば。

宮崎が口を開く。

「ねぇ。」

「ん?」

宮崎から不意打ちを食らった俺は、つい声が裏返ってしまった。
それを聞いた宮崎がクスクス笑っている。
しかしその微笑みもすぐに消え去り、宮崎が続けた。

「昨日のうちとのキスってさぁ・・・ 七男くん、ファーストだったの?」

540:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:21:25 0
恥ずかしいのか、宮崎の発する言葉がだんだん小さくなっていっていく。
最後の「だったの?」なんて聞こえるか聞こえないかくらいの声量になっていた。

さて、なんて答えたらいいのだろうか。
男遊びが過ぎていることで有名な柴咲と一度でも付き合ったことがある、だなんて言ったら
きっと宮崎は俺のことを軽蔑するだろう。でも嘘をつくわけには・・・


「うん。初めてだったよ。」

俺は嘘をついた。

「初めてがうちなんかで良かったの?」
「うん。」
「だってうちなんかとしたって・・・」
「大丈夫だよ。」
「・・・。」

嘘だ。宮崎、俺は昨日のキスが始めてじゃない。
だから「初めてがうちなんかで良かったの?」って質問にも
なんの抵抗も無く「うん」と答えられた。

いや、仮に本当にファーストキスが宮崎とだったとしても
俺は一向に構わない。むしろ大歓迎だ。

いや しかし俺は嘘をついている。

541:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:25:23 0
やはり耐えられない・・・。
耐えられない。

「いや、」

俺の言葉に反応し、宮崎がこっちを向く。
可愛い仔リスみたいな顔だ。

どうか次の俺の言葉によって
その可愛い顔が、悲しみだとか、怒りだとかで歪みませんように・・・。

「昨日のキスは初めてじゃない。」

「えっ?」

宮崎は驚いてるようだった。
宮崎の顔を見てみる。怒ってはなさそうだ。ただ、驚いている。

「でもさっき・・・」

「うん。俺さっき嘘ついた。」

「うん・・・。」

542:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:30:37 0
宮崎はどうしたらいいのかわからないようだった。
俺は自分の襟足をいじる。
緊張したり、焦ったりするといつもこうする。
先生に怒られているときも、親に核心を迫られているときも、俺は襟足をいじってる。

「俺は去年、柴咲とキスしてる。」

「柴咲って・・・うちのクラスの?」

「うん。」

「うそ・・・。」

宮崎は自分の膝を引き寄せ、立てて
そこに顔をうずめてしまった。

どこかで見たことある光景だ。

だけどあの時とは違う。あの時は恥ずかしがってたんだ。

今は泣いている。
声を押し殺して、宮崎が泣いている。

なぜだかわからないが、俺はこのタイミングでこう言った。

543:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:36:35 0
「あおい、付き合ってほしい。」

宮崎は泣き止んだ。
しかし顔をあげない。

鼻を2,3回啜ってようやく顔を上げる。

「からかってる?」

かすれた声で、精一杯喋っているようだった。

「からかってなんかない。」

「本気なの?」

「本気だよ。」

俺は宮崎を抱きしめた。
宮崎が耳元で「ばかっ」って言ってくるもんだから
それからというものの、俺は勃起したTNTNを隠すのが大変だった。

そのまま宮崎の上に覆いかぶさるように押し倒す。
ゆっくりと、丁寧に。乱暴はいけない。

544:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:41:48 0
仰向けになって、片手で口元を押さえている宮崎。
宮崎にまたがるようにして、宮崎の顔を上から覗き込む俺。

「何その手。キスが嫌なんだ。」

「ち、ちがくてっ! これは・・・ただ・・・」

「ただ?」

「びっくりしちゃって・・・。」

てっきり本当にキスを拒否されているのかと思った。
でも拒否されても不思議ではない。
俺達はまだただの「友達」なんだから。

「告白の返事はいつくれるのー?」

返事はすぐにもらいたかったが、今回ばかりは宮崎に嫌われたくないがために慎重になっていた。

「返事ならもう決まってるけど・・・」

「え?」

545:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:46:29 0
宮崎の意外すぎる言葉に、ぽかーんとしてしまう俺。情けない。

「返事はOKだよ。 異議はありますかぁー?」

いつものふんわりした喋り方に戻った。良かった。
いつもの宮崎だ。俺はひとまず安心した。
しかし申し訳ないけど、欲を抑えることができないので早速イかせていただきます。

俺は半ば乱暴に宮崎にキスをする。

かなり長い間口付けをしてた。
「うーーーん」と宮崎が呻いたので口を離すと
「長い!呼吸できない!死ぬ!」と言いながら肩をぱしぱし叩いてきた。

俺は何も言わず宮崎のシャツを脱がしにかかる。
宮崎はシャツの裾を掴んで「恥ずかしい・・・」と抵抗しているが、そんなのお構いなしだ。
シャツをめくると真っ白なブラジャーがあらわれた。

宮崎の呼吸に合わせて、無駄な肉のついていないお腹や胸が上下する。
非常にセクシーだ。
これを言うのが何度目か分からないが、俺は裸体よりも下着姿に興奮する。

546:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:52:33 0
ブラの上から宮崎の胸の感触を堪能する。
Cカップほどだろうか。両手にすっぽり収まる大きさ。うーん、ベスト。
興奮しすぎてたまに強く揉んでしまうことがある。
すると、宮崎様から「痛ッ」と苦情がくる。
それにしてもほんとうに柔らかい。中学3年生の胸はこんなにも柔らかいのか。

俺はズルズルと下にずれていく。
二人でもぞもぞしていたせいか、ズボンが少しずれてパンツのゴムの部分が見えている。

赤。

「へぇー。赤いパンツ穿いてるんだー」

「言わないでっ!しかも全部赤なわけじゃないしっ!」

「そっかー。じゃあ確認しよーっと」

そう言って俺は一気に宮崎のズボンをおろす。
「あっ!」といってズボンを押さえようとするも、さすがに男子の力には勝てないのだろう。
簡単に脱がすことができた。

「もう・・・いやぁ・・・」

547:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/09 23:55:35 0
そんなこと言いながら両手で顔を隠している宮崎。
確かに全部が赤いわけではなかった。
ゴムの部分、縁だけが赤いラインになっていて
他は真っ白。純白のパンツだ。

俺はズルズルとまた宮崎の上半身のほうまでのぼり、宮崎が見てないのをいいことに一気にブラをずらした。

「ちょっ!」と宮崎が驚いて両手を顔から離した時には
俺はもう宮崎の胸にしゃぶりついていた。
本当に「しゃぶりつく」という表現が一番しっくりくるような
なんのテクニックも持たないガキの、必死の「攻め」。

調子に乗った俺はそのまま右手を下ろし、宮崎のパンツの中に手を突っ込む。
直後に宮崎は伸ばしていた足をたたんで、ヒザを立てた。
反射的なメス特有の行動なのだろうか。

俺は何も知らない。
攻めるべき場所も、方法も。
俺は無我夢中で指を一本
宮崎の「ソコ」に無理やり突っ込み、出したり抜いたりを繰り返した。
ヌチャっとしている。これは濡れているのか?何もわからない。
AVでよく女性が大きな喘ぎ声を出しているのを思い出して
どうか宮崎も喘がないものかと試行錯誤を繰り返した。
指の角度を変えたり、弄る場所を変えたり、かき回したり。
最終的にたどり着いたところが「高速ピストン」。
ただむやみに、挿した1本の指を高速で出し抜きしてみた。

548:夢見る名無しさん
10/02/10 00:15:37 0
止まった…だと!?

549:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:33:35 0
結局その日は宮崎の喘ぎ声一つ聞くことができなかった。

反省点を探しながら、俺は宮崎の服を整える。

「いい。」と言って宮崎は俺の手を振り払い自分で服を着始める。

少しムッとした顔で服を着ている彼女の横で
何もできないでいる彼氏。
ほんとうに情けない。なにをやっても冴えない。俺はダメだ。
自己嫌悪に陥る。

「あれは、濡れていたのか?」

どうしても気になったので聞いてしまった。
どこまでも最低な男である。

宮崎は沈黙している。

「そっかー。気持ちよかったんだな。」

また俺はとんでもないことを言ってしまった。
言った直後に後悔した。
強がった結果の卑劣な言葉。
とてもこんな状況でかけるべき言葉ではないはず。
絶対に気持ちよくなんかないはずなのに。

550:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:39:27 0
「うん。気持ちよかったよ。」

一瞬、え?本当に?と思ってしまったが
これは違う。今の宮崎の言葉に、感情は全くこもってない。
・・・宮崎は俺を喜ばそうとしているのか?

「すごく気持ちよかったよ。」

気持ちよくなんかないはずだ。
無理してるのか?俺が無理させているのか?
そうだ。俺が言わせてしまってるんだ。

「七男くん、すーっごい上手だし。」

思ってもないことを言わないでくれ。
それ以上、言わないでくれ。
宮崎、お前も苦しいはずだろう。

「驚いちゃった。本当に気持ち良いし・・・。」

もう十分だよ、宮崎・・・。
わかったよ・・・。

「うち七男くんのことますます好きになっちゃったなー」

551:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:45:56 0
宮崎・・・。
もう大丈夫だから・・・。

「これから七男くんと・・・」

「もういいよ!」

つい大声を出してしまった。

「だって七男くんが・・・」

「いいんだ。もういいんだ。あおい、ごめん。」

「・・・。」

しばしの沈黙。いつものことだ。もう慣れた。宮崎はどう思ってるかわからないが。

「・・・でよね。」

「え?」

宮崎が何か言ったような気がしたが、うまく聞き取れなかった。

「・・・らないでよね。」

552:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:49:26 0
「・・・え?」

「ケインくんの二の舞にならないでよね!」

そうだ。
つい昨日知らされた事実。
それを聞いた瞬間、ケインに殺意まで湧いた俺だが
今の自分がしてることはケインと大して変わらない。
宮崎に、また同じ想いをさせてしまっていたのか。

「うち、帰るね。」

「ごめん。」

「怒ってないよ。七男くんのことは本当に好き。うちらは付き合ってるんだから。
 これからもずっと。だけど今はちょっと一人になりたくって」

そういって宮崎は俺の家を出て帰宅した。
それからケインを責める気にもならず
かと言ってバンドを続けるにはあまりにも複雑な思いが交差しすぎていて辛いので
バンドは解散することにした。

なにも無い、平和な毎日が過ごしたかった。

553:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:52:50 0


学校生活において
上半期委員会でとくに柴咲との出来事も無く無事に委員会を終えることができた。
受験が近づいてきたせいか、柴咲も頭を丸めたのか
最近は男がらみの噂を耳にすることは無くなった。

宮崎との仲も良好で
ケンカもなく、月に1度お出かけしたりなど
あれから宮崎のカラダを貪るようなことも一切しなかった。
まぁキス中にどさくさにまぎてれおっぱいタッチなんてことはしょっちゅうあったけれども。

この物語において、何か重要そうな伏線を引いておいた「修学旅行」も
特に大きな出来事もなく穏和に終えることができた。

ケインたちと出場する予定だった文化祭は、やはり当日になるとバンド解散したことを後悔したが
ハンパな気持ちで舞台に立つよりはマシだと自分に言い聞かせていた。


そして時は過ぎ
中学校生活最大にして最重要行事が迫っていた。


──卒業式である。

554:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/10 00:55:30 0
今日の更新はここまでです。
先日は久しぶりに関東にも雪が降り
大はしゃぎして外で遊んでたら風邪をひきました。
みなさんも風邪にはご注意ください。
試験など大事なことが控えてる方は特に・・・。

それではまた次回!!

555:夢見る名無しさん
10/02/10 01:04:43 0
とうとう卒業か…更新待ってます

556:夢見る名無しさん
10/02/10 19:49:32 0
なんか終わりが近づいてくると悲しいなぁ・・・
乙です。更新待ってますー

557:夢見る名無しさん
10/02/11 22:38:09 0
wktk

558:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 02:14:38 0
普段粋がっている男子も
チャラチャラした生意気な女子も
卒業式のリハーサルこそ不真面目に受けていたわけだが
当日になると笑ってしまうほど真面目に式に出ていた。

卒業証書をしっかりと両手で受け取り
一歩一歩踏みしめながらゆっくりと階段を下りる。
中には卒業証書を受け取ったときにはもうボロ泣きしてしまっていて
校長先生をあたふたさせてしまうような生徒もいるくらいだった。

俺はというと
ここに書いていないところでもそこそこ中学校生活をエンジョイしていただけあり
式中はずっと声を押し殺しながら泣いていた。
まぁ泣き虫のヘタレ男が
卒業式で泣くなというほうが無理な話であるわけで。

559:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 02:15:40 0
さて
全員が証書を受け取り終わり
泣くばかりでろくに歌えてない校歌を歌い終わり
3年生は一旦退場となる。

体育館を出た3年生は、各教室に戻り担任から最後の指導を受ける。
指導と言っても、少しお話をするだけなのだが。

うちのクラスの担任は
前にも書いたように割とキャリアのある先生だったので
どんな感動的なお言葉を下さるのかと期待していたが
そんな俺の浅はかな期待の大きく上を行ったことを先生はやり始めた。

俺達生徒全員に
一人一人メッセージを送り始めた。
もちろんこのクラスの生徒にだけだが
それでも30人を超す生徒に一人づつメッセージを、だなんて
改めて担任を見直した瞬間だった。

先生はあまりにもサラッと
生徒達にメッセージを送っていくので
それが妙に悲しくて、今まで泣いていなかった生徒も次々に泣きだした。


560:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 02:17:01 0
先生は俺に
「お前はひまわりだ。先生はひまわり好きだぞ。」と言ってくれた。
その時は全く意味がわからなかったが、今になってなんとなくわかってきたような気がする。
ただ先生に会釈をして返すことしかできなかった自分を悔やんでいる。

各クラスとも、担任からの最後の指導が終わったようで、
ずらずらと廊下に出てくる3年生。泣き声しかしない。

順番に下駄箱から外に出る。
泣きじゃくる卒業生達を迎えてくれたのは
在校生と卒業生の親達。
俺達3年生のために
下駄箱から校門までの花道をつくってくれていた。
まぁ毎年恒例のことなんだが
去年までの自分は、道の両脇に立って「卒業おめっとさん」と声をかける側だった。
今年は声をかけられる側だ。

なんて気持ち良いんだろう。

寝たり食ったりする時、オナニーの時などとは違う
本当の気持ちよさだ。

561:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 02:18:05 0
校門を出てすぐに帰路につく生徒は少なく
ほとんどの生徒が在校生や同級生との写真撮影会に花を咲かす。

俺もその辺の男友達とパシャリパシャリと撮っていたわけだが
突然後ろから声をかけられた。

「七男先輩・・・」

声をかけてきた子は
一つ下の後輩、名前や顔はしっていたが話した事は無い、小さくて可愛い女の子だった。
少し声の高い、目がくりくりした、いわゆる「癒し系」たる女の子だ。
こんな子に声をかけられたんだ。悪い気はしない。

「どうしたの?」

「あのー・・・」

もじもじしてなかなか次の言葉が言い出せないようだった。
彼女の後ろの方では、彼女の友達らしき女子は2,3人こちらを見てクスクス笑っている。
この子は俺に告白でもするのか?いやぁ、まさかな。

「先輩、第2ボタンください!」

562:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 15:12:04 0
ほう。聞いたことがあるぞ。
第2ボタンをもらった女の子は、くれた男の子と結ばれるんだっけか。
と、いうことはこれってまさか・・・

「俺のボタン?きみがほしいの?」

「はい。私、ほしいんです。」

ktkr!
俺はニヤニヤしたくなる衝動を抑えつつ

「大切にしてねー」

といってボタンを渡した。
第2ボタン。
本来なら彼女である宮崎にあげるべきなのだが
今まで宮崎から第2ボタンについて何も言われなかったので
有頂天になってた俺は簡単に後輩にあげてしまった。

ものすごく嬉しそうにしながら
ボタンをにぎって友達のところに戻っていく彼女は
本当に可愛かった。恋人にしようとかの可愛いとは少し違ったけれど。

この光景をみていた同級生に少し冷やかされながら
俺はまた写真撮影会に勤しんだ。

563:七男 ◆RaOe7CTARw
10/02/15 15:15:31 0
ふとまわりを見回すと
少し離れた場所にいる宮崎と目があった。
宮崎は自分の右手に持っているデジカメをぷらぷらさせながら
あごで俺を呼んでいる。

書かなかったが、3年生になってから今までの間で
宮崎の性格が徐々に
今となってはガラリと変わってしまっていた。
いわゆるツンデレというやつだ。
こんなに出来すぎた話はないのだが
しばらく会えない日が続き、俺が謝ってばかりいると
宮崎はなぜかツンツンするようになり
同時にデレることも多くなってきていた。

宮崎の元に行くと
宮崎は「写真、撮る?」と一言。
ここまでまわりには内緒で付き合ってきたのに
今一緒に写真を撮ったらバレてしまうんじゃないか、と宮崎に問うと
「撮りたいんだからいいじゃん。もう秘密とかいいよ」
と言ってあまり人のいない場所に俺を引っ張っていき
宮崎はノリノリでシャッターを切った。


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