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543 名前:名無しさん名無しさん[sage] 投稿日:2010/04/29(木) 22:50:26
-原作者とも仲良くされていますね。
新房:原作者もアニメ制作に関わるひとりと考えているので、一緒に企画を
立ててもらうことが多いですね。彼らが必要である一番の理由は、原作ファン
が見たいアニメを作るためです。作り手が見たいアニメを作っても、意味が
ない。たとえば原作が5万部売れているとしたら、まずはその5万人に見て
もらえることを作ることが大前提。そのうえで新規層を取り込む方法を作品
に盛り込んでいく。それができないならそもそもアニメを作る意味がないと
思いますね。
-「新房演出」という言葉もあるように、監督は作品を好き勝手に作っている
と思っている方もいるようですが。
新房:そう見えてもかまわないと思います。極端な話、僕とシャフトの名前
で作品が好意的に評価されるに越したことはありませんから。
ただ、「夏のあらし!」はちょっと反省しています。1期を終えたあとでもっと
キャラクターに寄せたほうがいいと思い、2期ではオリジナル要素を増やしたりと
いろんな試みをしているんです。ただ、受けるだろうと思って劇中曲に使用した
昭和歌謡曲でメーカーもスタッフも遊びすぎてしまった。
でも僕としてはあの劇中曲を入れたアルバムを、もっとみんな聴いてくれても
いいと思うんですけどね。
-お話を聞いていると、監督はご自身が作るものを「作品」以前に「商品」
として考えているのでしょうか?
新房:まず「作品」ですね。ですが「作品」と「商品」はイコールだと
思いますよ。商業的に作っている以上、イコールでなければならないでしょう。
スタッフに対しては、作画スタッフには言いませんが、演出さんには受ける
作品を作る責任、覚悟で取り組んでいって欲しいと思っています。