09/08/21 22:26:28 2/JvvS8b0
Golden age14「天使(エンジェル)」
切原「ナックルサーブ! このサーブ、どこにはねるか・・・」
柳「俺にはわかる」
切原「そこォ! スキあり!!」
柳「錯覚だ」
審判「5-0、柳」
外野「つ、強え柳! 赤目切原を全く寄せ付けねえ!」
柳生「柳君の頭の中には我々立海メンバーのデータは全て入ってますからね。ダブルスを組んだこともある切原君ならなおのことでしょう」
切原「ク、クソォ!!」コートに這いつくばる切原。
柳「どうしたワカメ、そんなものか?」
切原「!」
ジャッカル「お、おい・・・」
外野「く、来るぞ、悪魔化!!」
しかし切原変化せず。
切原「できねえ・・・」
切原「これまで散々世話になった先輩を傷つけて勝つようなテニス、俺にはできねえ」
ジャッカル「赤也・・・」
柳「そうか・・・」にっこり微笑む柳。次の瞬間、柳のショットが切原のコートに決まる。
柳「ならばお前はいつまでもそこにいろ。俺は上に行かせてもらう」
マッチポイント。防戦一方の切原。
切原「クソ、ココで終わんのかよ、結局3人の奇才(バケモン)に一度も勝つことなく、終わっちまうっていうのかよ!!」
柳「(しょせんそこまでか、赤也)これで決める!」柳、鎌いたちを放つ。
次の瞬間、切原のコートからまばゆい光が放たれ、フワフワした球が返球され。柳の背後にポトリと落ちる。
切原「柳センパイ。アナタのおかげです」
桃城「あ、あのオーラの形は・・・」
切原「アナタのおかげで、ボクはさらなる高みに近づくことができました」背中に羽のようなオーラをつけ、穏やかな表情で話す切原。
不二「天使・・・?」
★ まさかの天使化・・・!
Golden age15「天使のような悪魔の笑顔」
切原「エンジェル・フェザー(天使の羽)!」
切原が放つフワフワした球を、柳は必死で打ち返そうとするが、何故かボールはラケットを避けていく。
審判「6-7」
外野「す、凄え天使切原! ついに逆に王手をかけたぞ!!」
切原「柳センパイ、これで決めさせてもらいます・・・エンジェル・フェザー(天使の羽)!」
切原、エンジェル・フェザーを放つ。
柳「(く、この球は無理に打ち返そうとしても駄目だ。空中を舞う鳥の羽を掴むように、優しく包み込んで・・・送り返す!)柳風!」
柳、エンジェル・フェザーの返球に成功。
柳「(どうだ!)」柳が切原のコートに目を向けると、悪魔化した切原がネットまで迫っていた。突然のことに驚愕して、硬直する柳。柳「(う、動けん・・・)」
切原「あれ? あるじゃん隙」柳の顔面にショットを叩き込む切原。自らの顔にも、ピ、ピと返り血を浴びる。
審判「6-8、ウォンバイ切原・・・」
柳生「ま、まさか天使になったように見せかけていたのは、柳君の隙を作り出す為・・・?」
外野「な、何~! それじゃあ勝つ為に、本当は悪魔のクセに天使になったフリをしてたっていうのかよ!!」
鳳「しかもわざわざガラ空きの顔面に叩き込んで?」
桃城「まさに悪魔・・・」
顔面についた返り血をペロリと舐める悪魔切原。
切原「まずは一人目・・・!」
この試合に無関係の描写・試合は都合により省かせていただきました。