09/08/02 22:13:46
988 :通常の名無しさんの3倍:2009/07/23(木) 22:07:40 ID:???
ガンダムエース 2009年8月号より
富野
僕が本当の意味でガンダムについて改心したのはターンエーなんですよ。
ターンエーで他人の作ったガンダムまでも全部包括して、
なおかつ新しい物語を作っていけるかという命題を自分に投下したとき、
まさに作劇をあれだけ広げてくれていたおかげで、それを作ることが出来た。
50代も後半になって、ああいう作り方ができるのなら自分のことも許せるし、
それこそガンダムの富野としての一応の幕引きも出来たなと納得できたのがターンエーという作品です。
ただ問題は、ターンエーはヒットしなかった。だから僕はターンエーについて今のように語る場を与えられなかったんですね。
ヒットしない限り作家は作品の説明をしてはいけないんです。
安彦
当然僕はターンエーを見ていません。ぶっ飛んだデザインで、月を掘ったらいろいろモビルスーツが出てくる・・・
大変な設定だな、これはついていけないやってパスしちゃった。その後福井君と対談することになって、
彼がノベライズしたターンエーを読んだら、すごく面白かったんですよ。
さすが、福井君が書くとガンダムもこんなに面白くなるんだって思った。
で、息子にターンエーの資料を見せてもらったのね。そしたら福井君の書いてるのと一緒だった。
むしろ、彼が原案を追い越して書いたオリジナルの部分のほうが僕は駄目だった。
そのときにターンエーというのは名作だったんだと気づいたんだけど、今の富野さんの話で腑に落ちた。
あれはファーストの呪縛から吹っ切れてるんだね。
富野
そういうことです。