09/09/21 15:01:23
~ラクスの罪とは~ 終
そもそもプラントからの逃走時、エターナルは提案に対しての遠慮も見せず、
目的地を特定されない為に迂回路をとる等の配慮も怠り一目散で逃げ込んで来ています。
極論するならエターナルが来たためにクサナギ・AA両艦は退路を塞がれ
敵対する必要のないザフト艦隊の対応をも迫られることになったのです。
穿った見方をするなら、そこには仲間を危険に巻き込まないための思いやり等は全く見受けられず
「自分を守るのは当然の義務である」といった意向すら見え隠れします。
彼女は正当性を立証する事もないまま、志を同じくする仲間を巻き込み
結果的に危惧していたはずの両国間による殲滅戦に一役買ってしまいました。
これらの選択に対し後世の歴史家はどの様な評価を下すでしょうか?
ラクス・クラインから一言「わたくし達は間に合わなかったのかもしれません。」
…ドイツに伝わる古い伝説の話をしましょう。ワルキューレの魔女です。
「国家が滅びる時、天かける騎士団が現れ戦場を駈ける。その先頭は魔女」
プラントにとって、まさにラクス・クラインは祖国を亡国へと誘うワルキューレの魔女だったのでしょうか。
<完>