09/07/15 18:04:51
久々に本スレを見つけたので記念に。
かれこれ1年ぶりに見つけたかな。
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「直してはみたものの…」
「Cではないか。ずいぶん色とりどりな服を持ってい…る…」
食料探査を終わらせ、アムロと別れたシャアは色とりどりの服を抱えたプルCと遭遇した。
よくよく眼を凝らしてみると、以前アムロに修正されて行き先がうやむやになっていた『一般的には着れない衣服』
の山であった。
「そ、それはいったいどうしたのかね?」
視界いっぱいに写るアムロの拳を思い出し、やや背筋をひんやりとさせながら目の前の少女に問いかけるシャア。
それに対し、少女―プルCは眉を寄せながら答える。
「破けてるところや、解れてる所があるから直してほしいって頼まれちゃって。いくつか無くなってて足りない分は
自作してつけてみたんだけど、原型がこれでよかったのかわからなくて」
「あ、ああ…、見せてもらってもいいかな。一応それの原型を知っているから、おかしな場所があればすぐにわかる」
プルCの返事を聞き、目の前の衣服の山を受け取るシャア。
一通り広げて確認してみるが、どこもおかしなところは無い。
「(アムロに粛清されているときにでも破れたのか?)見たところどれも本来の形だ。プルCは裁縫がうまいんだな」
「アムロに教わってるもの」
シャアから衣服を受け取ったプルCは、そのまま通路の奥へと消えていく。おそらく衣服の修繕を頼んだプルたちに
渡しに行くのだろう。
それにしても、とシャアは思う。
「メイド服にチャイナ服、ナース服は見た覚えがある気もするし、連邦とジオン公国のものがあったのも多めに見よう。
しかし、なぜ迷彩柄のジャージや巫女服、挙句の果てに金メラ処置のされたスーツらしきものがあるのだ?」
幸い、彼のつぶやきは誰に聞かれることも無く暗い通路に消えていった。
12人の少女と2人のダメ親父を乗せ、アクシズは木星に向かう。
これは、その長き旅路の割とはじめの方にあった一幕である。
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職人たちの帰還はあるのかな。