10/04/23 23:00:12 9lQ9DdOu0
次回の予想(稲実サヨナラでゲームセットでもまた良し)
セカンドランナーの吉沢がホームを踏んで歓喜に湧く稲実サイド。
これで勝負が決まったかに思われたが、「まだだ!まだ諦めるな!」と青道選手達に喝を入れるグラサン。
外野の中でいち早く振り返った坂井が何かに気付き、「ファーストだ!伊佐敷!」と指示を出した。
ボールを掴んだ伊佐敷の視線の先には苦痛に顔をゆがめ、足を引きずりながらもファーストへ向かう鳴の姿が。
自身の打球が右中間を破り、勝利を確信した直後に、肉離れを引き起こしていた。
「くそ…何でこんな時に…?」
この試合での限界を超えたプレイで脚に異変が生じており、延長まで持たないと薄々感じていた為、
何としても自分の手で勝負を決めたいとフルスイングしたことが肉離れに繋がったのだった。
「間に合えオラァァ!!」とファーストへ渾身の一球をかます伊佐敷。
ワンバウンドながらも、後一歩でサヨナラという所でスリーアウト。
センターゴロにより、吉沢のサヨナラの一点は幻に終わった。
自分のせいでサヨナラがフイになったことで、うずくまって涙を流す鳴に、良くやったと稲実選手達。
肉離れにより続行は不可能。この回で降板が告げられる。
「やっぱお前はスゲーや。オレも気合入れねーとお前に申し訳が立たねー」
「後は頼んだよ…井口さん」
肩車されながら井口とハイタッチを交わし、ベンチへと引き上げる鳴だった。