10/03/18 18:07:18 qlZRXnFb0
続き、、
あれは夏だったかな
前に携帯を落として無くしたといって来た時に一緒に探してあげた
こんな強い女が何をいいだすのか?
僕も質問し『いったい何所で落としたんだ?』と聞いた
そして一緒にこの姉の記憶を辿る
スーパー近くの公園でクレープを食べた‥らしい
ゲーセンでプリクラをとった‥らしい
そういわれる通り道を歩いて下を見て歩く
でも正直僕も逃げ出したくなり不安だった
でも向こうがいつになく
『やっぱ無理だよな』
と悲しそうな顔をするので
『大丈夫、きっと僕が何とか探せるから』
そう強がりをいった
本当は自信もなく夕方で暗くなり探せる訳もない
駄目かな、、そう思ったら
『あった』
携帯は宇宙ステーション行きの垂直電車の切符売り場に
無造作さに置いてあった
『ありがとう~』そう喜ぶ笑顔を見せる
今度いつ会えるかな?
そう聞くとニッコリ
『何いってるの、また公園にいつでも会えるでしょ』と微笑む
僕もそう思った
しかし次の日から
公園を探しても、探しても、居ないのだ
母親に聞くと
宇宙ステーションに住み込みで働きに出ていったらしい
こういうの、いつも儚い物なんだよな‥