09/10/22 22:27:29 85tusTNK0
ここで話を振り出しに戻すと、今回の冒頭で土井垣は、山田の抹消に始まる今期スターズの悪い流れをひきずった上で、試合の中止を予測してしまいました。
しかしこの時のスターズは、悪い流れどころか、山田復帰により9連勝中と上り調子にあったのです。
本来ならこの9連勝に基づいて物を考えても良さそうなところ、そうできなかったあたり、土井垣と殿馬がまさに好対象をなしていることがわかります。
このように見てみると、アスリートのメンタルの持ち様という、今号のテーマが浮き彫りになってきますね。
また土井垣の考えも少々おかしいわけで、大事なところで山田が抹消になったのではなく、本調子でない山田をあそこまで一軍で引っ張ったのが問題なのです。
この辺、自身の責任をあまり考えずに流れの悪さで片付ける、土井垣のパーソナリティというものが上手く掘り下げられています。こういった人物描写の巧みさは流石ですね。
つまり今号は、運の悪さのせいにする土井垣や、天頼みのマドンナではなく、自力で良いイメージを積み重ねた殿馬が結果を残したことで、自助努力の大切さというものを教えてくれたわけです。やはりドカベンはためになります。