09/08/15 11:18:41 efjOvdxbO
この漫画の楽しみ方は、冴えない人間が怠けているだけで何故かモテたり持て囃されたりするストーリーを読んで、
自分も影では持て囃されてるんじゃね? とか、自身のたいしたことない青春を漫画の主人公気分で擬似体験できることにある。
オタだけど認めたくない、WJならみんな読んでるから恥ずかしくないけど、ほんとはオタ雑誌のほうが向いてる輩と、
自分大好きの作者、それが作り出した自己像であるボッスン、その三者が互いに自分らは間違ってなかったと小さなコミュニティを形成できる、いわば弱者共のたまり場的漫画である。
例えるなら学校の誰にも認知されてないようなマイナー文化部(正にスケット団である)が、あーだこーだクラスの人気者やメジャー部を自分らだけで批評し見下したり認めたりしているような状況か。
作中でも、合コン中にKY男子が寒いギャグを連発し女子がシラけるというだけの内容を、
読者、作者、ボッスンにとって都合のいい女が影でギャグを絶賛し、自分らは女子のしゃくれをネタにしていることを棚にあげて女子たちのセンスが悪いという処理をしてみせている。
早い話がモテない男たちが身内で慰めあってるわけである。
このように能力に乏しい人間たちの最後の砦であるので、反論も狭い部室で身内で集まり、「あいつ○○なんじゃね」と妄言で自身らを棚にあげる方法しか持たない。
何故なら彼らは心のどこかで自分らが社会に必要とされていないことに気付いている悲しい存在だからである。
だからこそなんの取りえもないボッスンがモテたりすると嬉しいのである。