09/04/10 17:27:34 YeQKuQp+0
マスクを被りたくても被れない山田。その山田の前に、日本球界史上最強の捕手・野村克也率いる楽天、そして新たに捕手となった真田一球が立ち塞がります。
ノムさんといえば、『あぶさん』連載開始時のホークス監督であり、そして水島先生が阪神ファンを辞め、ホークス一本に絞るきっかけとなった人物でもあります。
『野球狂の詩』に女性投手・水原勇気を登場させる際、その構想に賛成しアドバイスを与えたのもまたノムさんでした。
水島先生とは長い付き合いであり、まさに水島漫画とともに歩んできたといっても過言ではない野村監督。
その野村監督が、水島漫画最高の選手・山田に自身を重ね合わせて語るデブ捕手論は、まさに水島野球漫画・野村野球理論双方の集大成ともいえる実に味わい深いものでした。
打てない投げられないという危機を乗り越えねばならない山田にとって、最も偉大な捕手である野村監督はまた最もふさわしい対戦相手であるといえます。
そして、自身デブ捕手であった野村監督は、しかしデブではさい真田一球を捕手として育てようとしています。この戦いから山田は何を得ることができるのか。
『ドカベン』において、野球漫画としては初めて「捕手」を深く掘り下げた水島先生。この開幕戦は、その水島捕手論の集大成になりそうな予感がします。