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プロが語るまんが秘伝!!《なつみん先生編・2》
サンデーで活躍中のプロの先生が、まんがの秘伝中の秘伝を語る!!
『やおよろっ!』のなつみん先生編、第2章!!
●売れなくても真剣に描いた同人!!●
ボクは3~4年間、ずっと同人をやってきましたが、作品はすべて創作ものなので、全然売れなかったですね(笑)。(編集部注:既存のまんがのキャラをパロディーなどで描いた同人作品を「版権もの」、オリジナルキャラで描かれた作品を「創作もの」と言う)
ボクの本は、少ない時だと10部とかしか売れませんでした。1冊も売れないこともありました(笑)。多くても、50~60冊とかしか売れませんが、それでも手抜きは一切していませんでした。10部しか売れなくても真剣に作ってました。
売れる部数がいくら少なくても、自分なりに「面白いまんがが描けてる」っていう自負はあったから、ずっと続けられたんだと思います。
そうやって同人活動をしていたら、ある日、同人イベント会場で、とある出版社の方から声をかけてもらったのが、この業界に足を踏み入れるキッカケです。
●自分の場所を求めて…●
最初に声をかけていただいた出版社で、1年くらいネームを描いて頑張ったんですけど、まったく成果が出せなかったので、これはもう自分に合わないんだなと思って、そこでスパッと1回切って、気持ちをリセットしました。
その後、いろんな出版社をあちこち回ってたんですけど、ほとんどのところで一蹴っていう感じで(笑)。
そんな中で、唯一、大手の出版社でそこそこの評価をしてくれた編集部があって、そこで新人賞をいただいたんですが、雑誌自体がギャグまんがの層が厚い雑誌だったので、なかなかチャンスが巡ってこなかったんです。
それからも、様々な出版社を回って、一時はWEBコミックを作っているところに行ったりしたんですけど、そこはネームを出したのに2週間連絡がなかったりして、これはダメだなと思って見切りをつけたり(笑)。
閉塞感を少しでも感じたら、すぐに足を切って次に行くって言うのを、割りとちょこちょこ繰り返してましたね(笑)。
●運も味方につけ、即連載!!●
ひと通りの雑誌を回り、「これで最後だ」と思ってサンデーに来ました。
持ち込みをしたら、担当さんが『金剛番長』を見せてくれて、かなり大きな衝撃を受けました。
こんなに破天荒で面白いまんがを描かせてくれる編集部なら、きっとボクのギャグも受け入れてもらえるんじゃないか…と思って、しばらくお世話になってたら、あれよあれよという間に賞を取って(笑)。
最初に持ち込みしたのが去年の3月で、翌月には賞をいただいて、
すぐに読切用ネームを描きためていたら、ちょうど本誌でギャグ祭という企画があって、受賞後1か月くらいで読切を掲載していただくというスピード掲載でした。
びっくりするくらい電光石火の勢いで載ってしまって、その興奮も冷めやらぬうちに連載用のネームを切って、それを見ていただいたら、その企画もまたまた通ってしまいまして(笑)。
ホント、自分でもわけがわからない内に、スルーっと行っちゃいましたね(笑)。