09/02/05 14:50:26 l8s4S+lk0
秋本としてはこち亀は100巻、1000話で終わらせるつもりだった。
しかし、編集部がこれを拒否。世界最長寿漫画の記録を終わらせることと
コミックスを出せば売れるという現状を捨てる選択肢など編集部にしてみたら考えられない。
永久連載を約束、というか強要させられた秋本はブチ切れて、既存の作風の崩壊に着手する。
要するに今までのキャラクターに一番似合わないことをどんどんやらせていったわけだ。
中川は全裸になり、麗子は奇乳化し、部長の威厳はなくなり、女性キャラが異常増殖。
葛飾署はありえない建物に変貌し、両津も警察官としての活動をほとんどやめ
しまいには作品自体を少女マンガ風にするというところまで崩壊させた。
秋本にしてみたらどうだ、これでも連載を続けさせるものなら続けてみろ、というところだったろう。
ところがそれでも連載はやめさせてもらえない。富樫のように連載をサボるというのも1つの手だが
ここで秋本が取った方法は逆に「1週間に2話描く」というものだった。
その結果、ストーリーは過去のネタの劣化コピー、線描も可能な限り簡素で乱雑
デッサンの崩れも痛々しい作品へと変貌することになった。
もはや秋本にとって「こち亀」とは、自分の感性を表現する場ではなく
自分とアシスタントを食わせていくための道具にしか過ぎない。
今では5日で2話を描けるようになり、残りの9日間は遊んで暮らす生活をしているそうだ。