09/04/12 00:15:48 qDsyobUT0
みんな知りたいあの娘の日常♥ FLAG48 彼女彼女の事情
■競争社会の頂点『一番』。相変わらずそれに固執するハクアです。
ハクアの事情とは関係なく、ふいーふいーとTVの前で太極拳の動きをまねる雪枝。
生活観あふれるおんぼろ一軒家の居間で、夏までに級を取るべく奮闘している。
そんな調子だからか、ハクアにはどうしても性格的に合わないようで。
こんなところを知り合いに見られようものなら、と家から逃げ出そうと玄関を出ると。
輝かしい表情の桂馬が立っていた。よそ行き用に手土産まで持って。
雪枝「いやいや、昼間のお兄さんやないの~」「はっちゃんのお友達~?」
桂馬「ボク、別のところで協力者をやっている者です。」「ぜひ、ご挨拶をと思いまして…」
桂馬の普段を知る人には信じがたい丁寧な態度。当然、考えがあってのことだ。
(新しいバディー…しかもおばちゃん!!)(これは重要な情報ソースだ!!)
(仲良くなっておいて損はない!!)
「桂木です、よろしく♥」
ハクア「出てけ―!!」
桂馬を一撃で家の外に叩き出し、即座に玄関の鍵をかける。
(バカ!!)(一番知られたくない奴に知られたじゃない!!)
「雪枝!!」「あいつとは話しちゃダメよ!!」
手遅れだった。すでに二人でお茶を飲みつつだべっている。
桂馬「ええ…僕は3か月ほど前から…」
雪枝「いやー、そしたら同じ頃やねぇ―うちもテレビの通販見てたら変な画面になりましてな~
何か契約させられたみたいなねぇ、も、かなんかなんゆーてねぇ…」
桂馬「ボク、不安で不安で…」「でも、近くにこんなしっかりした協力者の方がいらっしゃったなんて…」
「頼りにしてもいいですかおば様~~」
ハクア「お前、いつもと全然違うじゃないの!!」
ガスガスとハクアの蹴りが飛ぶ。そんな中でも桂馬は冷静に情報を分析。
・バディーは男女不問
・悪魔側からバディーは選べない
さらに情報を得ようと居座ってくる。
ハクア「自然に晩ごはんに参加するな!!」「フン、調子のいいことばっかり言って。」「知らないわよ!!」
「今に思い知るから。」「人間のおばさんの負の力を!!」
そうだ、と雪枝は思い出したようにかばんの中から帽子を取り出す。
アラレ帽にも似た、いまどき誰もかぶらなさそうな代物。ハクアも嫌がった。
桂馬「いやー、いいですねーこの帽子―」
おべんちゃらを言う顔が引きつり気味。
ハクア「あははははは」「桂木は気に入ったから一生愛用するって―」
桂馬「おい!!余計なこと言うな!!」
雪枝「いやいや~今日のはっちゃんゴキゲンさんやわ~~」「いつもブスっとしてるのに……」
確かに、味噌汁をすするハクアの表情が柔らかい。
「きっと桂木さんが来たからやわ。」
「はっちゃんいつも桂木さんのこと か っ こ い い か っ こ い い ゆーてますんや。」
飲みかけの味噌汁が桂馬の顔面を直撃。
ハクア「言ってないわよ―!!」
雪枝の本業はヤ…じゃなくてゴクルトおばさん。障子に貼ってある地図が営業範囲。
×マークのついたところがお客さん…かと思いきやそうではなく、駆け魂のいたところ。
15個はあるのだがいまだ手付かず。本業に太極拳にと他のことやってりゃ、ねぇ…
いつまでも帰ってこない桂馬を、LCは探しに行こうかどうしようかとうずうず。
桂馬「エルシィの奴心配してるかな……」「しかしおば様というヤツは、」「何でも勧めてくるな……」
無下にしても怒らせるだけなので、やむなく桂馬は風呂場にいた。入る気はない。
駆け魂をあれだけ発見していて追い出せたのがわずか1匹。
ハクアは雪枝を無能と言うが、だったら追い出すことすらできないはず。実は切れ者パターンか…?
>>578
ハクア「ゆ、雪枝―!!桂木は帰ったって言ったじゃない!!」「どーしているのよ――!!」
桂馬「おば様、」「今すぐ駆け魂出してくれないか?」「1匹でいい、」「あんたの力が見たい!!」
雪枝「1匹と言われても、」「よー出しまへんわ。」「私、今…」「15人同時に攻略してまっさかい…」
■15人!?ハッタリにしても過ぎた数ですが……!?