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お・ま・た・せ♥新シリーズ突入! FLAG28 雨の日と月曜日は
■いつの間にか、完全に人間界に染まったエルシィさんですが…
月曜日。また勉強ばかりの1週間が始まる。LCがユ~ウツだと愚痴ていると。
ちひろ「月曜日を週の始まりと思うから長いのさっ。」「例えば―」「水曜日を週の始まりと思えばいーじゃん。」
簡単なものである。乗せられてすっかり明るくなったLC。
一方、神は、それとははるかに比べ物にならない陰鬱な空気を発していた。それもそのはず。
さっさと契約を終えてしまおうと駆け魂狩りに精を出したのに総数6万匹ほどという絶望的な数字。
仮にドラゴンボールが6万個だったら、誰が集めるというのだ?
少林寺三十六房が6万房だったら、誰が突破するというのだ?
いくら駆け魂隊が他にいるといっても、地区長からしてあの程度では。実力面で信用ゼロ。
そんな桂馬を気にして、LCはちひろに励ましてもらおうと頼むのだが。
ちひろ「やなこった―♪」「接触してオタメガがうつっても困るし―」
「 気 持 ち わ る ~ ~ ~ ~ い 。 」
ふらふらと教室を出る桂馬。ちひろの一撃が堪えたのかとLCがフォローを入れる。
桂馬「バカ言え。」「あんな現実女の言うことなんて気にするか。」
個 性 な き 現 実 女 に フ ラ グ な し 。
「見ろ、この学園を。」「ゲーム内では学園は宇宙人だ軍人だ電波だと個性で溢れているのに、」
「 現 実 の 学 園 は 髪 の 色 す ら 一 色 だ !! 」
周囲からは何かおぞましいものを見る目で見られているが気にもせず続ける。
「ボクは研ぎ澄まされた理想に生きるギャルゲーマー、」「ぬるい現実との間に接点はない!!」
ちひろの声(接触して移っても困るしー)(気持ちわるーい。)
桂馬「あんな奴モブキャラ同然なんだ。」「モブキャラが話すんじゃない……」
LC「け、結局気にしてませんか?」
ですよねー。
桂馬「全然!!」「あんな現実女、」「ボクが気にかけることは絶対にない!!」
そう強がってみせたところでセンサーに反応が。視線の先にはさっきまでけなしていた現実女。
その現実女が肩をすぼめて窓際に立ち止まる。何かかわいらしい包みを手に動きを止めている。
桂馬たちに気づき、
ちひろ「オタメガどいて!」「ジャマ!!」
肩で桂馬を突き飛ばし走り去る。
LC「か、神様…」
桂馬「ま、待て!!言うな!!」
あわてて耳をふさぐ。LCも負けずに、大気圏を突破するほどの大声で事実を突きつける。
LC「ちひろさんが、」「次の駆け魂の持ち主です― ですー ですー ですー」
小阪ちひろ 身長158cm 体重50kg
帰宅部 勉強:中 運動:中の上 趣味:特になし 好きなタイプ:イケメンなら大体
あまりにも中途半端すぎて桂馬には手が出しづらすぎる。
桂馬「せめてもう少し情報がないと、ルートがわからん!!」「ないのか!!」「実家が忍者とか―!!」
LC「ムリですよにんにん――っ!」
桂馬「でも、攻略ルートがあったとしてもあいつだけはやだ!!」「なんであいつを攻略しなきゃならん!!」
LC「やる気だしてください!」「私たちの首が飛んでもいーんですか?」
桂馬「駆け魂を飛ばしたハクアの首は飛んでなかった。」「1回2回の見逃しは大丈夫さ。」
もはやLCの脅しは通用せず。情に訴えようとする。ちょうどその時だ。
ちひろが意中の相手に、まさに告白していたのだ。
桂馬(このパラメーターはあんまりだろ…)(好きな男、)(あり!!!)
(こんなゲーム作ったら………)(作った会社、燃えるぞ!!)
唖然とするほかなかった。急な雨にも動こうとすらしない。
LC「中に入りましょー神さまー。」
桂馬「ほっといてくれ…」「あいつを攻略するぐらいならボクはここで凍え死ぬ。」
そんな二人とすれ違うちひろ。濡れているのは、雨のせいだけではなかった。
いつもの悪態すらなく、去っていく。強くなる雨脚の音が、学園を包む。
■攻略するのか、しないのか?
攻略出来るのか、出来ないのか?
雨はやむのか、やまないのか?