08/10/04 23:25:50 asjKlEv20
■この漫画は恋愛攻略コメディーです。あしからず………
古の地獄…人の悪を育て、その邪な魂を糧とする悪魔…かつて地獄はそんな悪魔たちの住処だった…長い長い間…
しかしそれを良しとしない者がいた…「違う」悪魔たち…彼らは古い悪魔を封印追放し、新しい地獄を作った。
理性と秩序が守られる地獄…私たち…「新しい悪魔」の時代がやってきた…
FLAG24 地区長、地獄を語る。
タイトル煽り:詳しい悪魔の設定初公開!興味ある………よね?
当の桂馬は聞く気なし。いつものPFPから目を離そうともしない。そんな前フリよりも肝心なのは、
・「駆け魂」とは「古い悪魔」の魂である
・まだ弱く肉体も持たないうちは人間の女性に入り込む
・心のスキマ≒負のエネルギーを糧として受肉、復活する
・描け魂に取りつかれた娘の特殊能力は人間に引き出された悪魔の力
(分裂、透明化、全冊読破、……)
ということである。
ハクア「あれから…もう300年以上経つのよ…」「古い悪魔はもう過去のもの!!」
「野蛮な時代はもう終わったの!!」「私たち新悪魔は知的で理性的な存在なんだから!!」
大仰にポーズ決めて力説しているそのころ。LCは実物の消防車に釘づけだった。
桂馬「道理でエルシィが悪魔としてキャラが弱いわけだ…」
ハクア「あの子を私たちの代表として見ないで欲しいけど…」
というわけで作戦変更。
むやみに人気の多い場所から負のエネルギーに満ちた場所へ捜索ポイントを改める。
109連敗中の野球部グラウンド。まともに練習するよりタッチごっこにいそしむ現実逃避っぷり。
校舎裏。前に楠にシメられてた不良連中の溜まり場。
ハクア「こいつら単に負の存在なだけよ。」「エネルギーは大したことないわ。」
出会い頭に侮辱された不良ども、襲い掛かるも無描写で返り討ち。
別に生きた人間でなくてもいいのか?と桂馬がひらめいた先は、旧校舎の廃劇場。
桂馬「元々墓地だか古戦場だかで、」「オバケが出るんだとさ。」
ハクア「オバケってまた古風ねえ。」「いやしないわよ。そんな漠然としたもの。」
桂馬「悪魔に言われりゃあ世話ない。」
中は暗く静まり返っている。わずかずつ、ハクアのセンサーに反応が。
ハクア「ここからは油断できないわ!!」「離れずに着いてきなさいっ!!」
ところが桂馬は構わず引き返す。
「え…」「ちょ、」「ちょっと待って!!」「なんで帰るの!?」
桂馬「ボクがいても仕方ないだろ?」「あとはお前の仕事だ。」
ハクア「あの、でも…」「こ、この建物の構造がよくわからないじゃない!!」
桂馬「たいした問題じゃないだろ?」「お前なら多少の不利は大丈夫さ。」
「お前はもう、」「10匹も駆け魂捕まえてるんだろ?」「じゃ、」
ハクアがなにかを言いかけるが、言いよどんでしまう。わずかな建物のきしみに驚き、桂馬に抱きついてくる。
動転する桂馬を見て自分がなにをしたのか気づき、突き飛ばす。そして。
ハクア「……」「捕まえてないの…」
「 私 … 」「 駆 け 魂 1 匹 も 捕 ま え て な い の よ ! 」
「他のみんなは捕まえてるのに…」「私…なんにもしてない…」
「学校じゃなんでもできたのに…」「どうしてなの…?」
事態は、衝撃の告白などお構いなしに急変する。LCからの急報がハクアのセンサーに入る。
すでに劇場の客席、多くの犠牲者たちが横たわる中、LCは件の駆け魂と対峙していた。
末尾煽り:で・か・い!!こ・わ・い!!
※中央の顔を見つめすぎると不安な気持ちになりますのでご注意ください。