10/03/19 00:32:50 Q/ZqdQqbP
>>700を視聴してみたが一言で言って素晴らしいと思った
たしかに歌うことの技術的な面においては至らない面が多々あるといえるだろう
しかしこれほどまでに心を揺さぶるというか、否、魂を揺さぶる歌い手というのは現在の音楽世界を
見渡してもそうそういないのではないか?
まず、あるジャーナリストの言を引用しよう、曰く
「20世紀は戦争の世紀であった、ヒトラーのような政治的天才を生み出す一方で
地球的規模で人類の歴史に残る芸術作品を供給する力=機能が人類から失われつつある
トルストイやドストエフスキーのような世界的文学、ゴッホのような絵画
そういったレベルのものが絶えて久しい、世紀末などという陳腐な言葉は芸術の面から言えば
たしかに人類を凍えさせていた、しかしこの20世紀末において我々はたしかに真なる芸術を共に発見した
それがカレーラス、パバロッティ、ドミンゴの世界3大テノールである
この3人の歌声でようやく我々人類は勇気を奮い起こしミレニアム=次世紀の扉を押すだろう」
さてもうひとつの芸術世界における変化ー芸術の世界において技術ばかりが取り沙汰されるようになったのだ!
最も顕著な分野は文学であろう 肝心の文学的哲学的命題をみないつの頃からかどこか置き忘れ見失うにつれ
技巧にばかりまるで針の先への偏執狂的な追求が始まったのである
これはあらゆる芸術分野に産業資本主義の円熟とともにまたたくまに広がった
ーーー結果!!
芸術家は技術屋に堕したのである むろん技術屋も必要だ
しかし芸術の最たる核はやはり魂(他にもっと適当な言葉があるだろうが)である
今回、ゆりしーの歌を視聴して思うのは以上のようなことだ