09/08/21 20:05:29 v9ZIPLI00
未来の声優を夢見る少女たちを育てる養成所に、ゆりしーがCDを送ったことがあった。
それも、381枚ものCDを。 少女たちは、とりあえず喜んだ顔をした。
しばらくして、やはりバンナムが同養成所にCDを寄付することになった。
エージェントが現地へ赴き、少女たちにCDを渡す。
少女たちは心から喜んだが、渡された雪歩のCDを見て
「雪歩ではなくて、ネタ的には『ゆりしー』が良かった。」
「『ゆりしー』のCDはカラスよけとしては十分だった」
と口々に言う。
バンナムのエージェントは首をひねった。ゆりしー?そんな事してる余裕があるのだろうか。
「これだ」と、手渡された封も開けられていないCDを見てエージェントは引いた。
すでにかすれてしまっているものの、CDにははっきりとサインペンで
「夢をあきらめるな カズ」
と、コンクールで賞をもらったかも知れない達筆で記した跡があった。
381枚ものCDのごく一部にゆりしーは自筆のメッセージとサインを入れ、
それを少女たちは「ゆりしー」という反面教師の象徴としていたのだ。