09/01/15 00:15:48 UiEMN/s/0
本田透とか鶴見済とかは、人間の条件とでもいうものに挑戦してるといえよう。
まあ、超人というのも、素朴に考えればそういうものかもしれない。一人で、
森の中で動物たちと暮らすというのは、複数性というのからすれば、外れてる。
本田、鶴見は、現実、虚構、身体とかそういうものをめぐって、人間であることを
克服しようとした人といえよう。それぞれその時代のリミットをなす思考である。
鶴見は、現実からいつでも(楽に?)離れられる方法を用意することで、現実を
対自的に見る(「完全自殺マニュアル」)。そして、現実の苦しさを、クスリを用い、身体に訴えることで逃れ
ようとする(「人格改造マニュアル」)。本田透は、あまりに殺伐とした現実を前に、「自殺するくらいなら
引きこもれ」といい、虚構に立てこもる。彼女はバーチャルでいい(「萌える男」)。