10/05/23 15:07:42
また、教えと言えば、大学卒業の会見の折にお話ししていることですが、
歴代天皇のご事蹟を学ぶ中で、第95代の花園天皇が、当時の皇太子、後の
光厳天皇にあてて書き残した書に、まず徳を積むことの重要性を説き、そのためには
学問をしなければいけないと説いておられることに感銘を受けたことを思い出します。
そして、花園天皇の言われる「学問」とは、単に博学になるということだけではなくて、
人間として学ぶべき道義や礼儀をも含めての意味で使われた言葉です。
私も、50歳になって改めて学ぶことの大切さを認識しています。
50年というと、すなわち半世紀ですので、その年月には重みがあります。
日本はこの50年の間に、著しい経済発展と社会の大きな変革を経て大きく変わりました。
現在、冬季オリンピック大会がカナダのバンクーバーで行われておりますけれども、私の最初の
オリンピックの記憶は昭和39年(1964年)の東京オリンピックにさかのぼります。
そして、その後の万国博覧会などを通じて、小さいころより戦後の日本の発展、
世界の中の日本を体験してきました。同時に、両陛下から、私が生まれる以前の時代のことなどに
ついても折々にお話を伺うことができたことはとてもありがたいことでした。
そして、私自身も公私両面で、大きな変化を経験してきました。公の面では、両陛下のお導きにより
皇太子に至る道を歩んでまいりました。私の面では、両陛下の温かい愛情の下で育ち、
外国留学を含めて様々な経験をさせていただき、雅子との結婚、愛子の誕生により心温まる
安らぎのある家庭を持つに至っております。
「天命を知る」年齢に達するに当たって、両陛下を始めこれまでお世話になりました多くの方々への
ご恩を忘れず、更なる自己研鑽に努める気持ちを新たにしております。
それとともに、ご高齢になられた両陛下をお助けしていくことの大切さにも思いを強く致しております。
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さすが皇太子様だわ~!