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人間の愚かしさを描く実話ベースの問題作!映画 『マグダレンの祈り』
神の名の下で性的に堕落した少女を矯正する…耳にしただけで戦慄が走る話だが、
これは正真正銘の実話なのだ。
映画『マグダレンの祈り』が描くのは徹底的な人間の愚かしさであり、また、厳格な
カトリックが持つ“処女性への崇拝”が、現代的な倫理・道徳とコミットし得るかどうかを徹底的に問いかけた。
しばしば人間は神の名の下に暴力を働く。かつての宗教戦争が導いた残虐非道な殺戮を
振り返るまでもなく、この現代社会でも大国の大統領が神の名を口にしながら、
ナパームを市民に落下させた。
この映画が舞台とするアイルランドに実在したマグダレン修道院で行われた行為もまた
神の名の下に行われた徹底的な暴力である。
1964年、アイルランド。結婚式のパーティで従兄弟にレイプされたマーガレット、
美しい孤児バーナデット、未婚のまま赤ん坊を産んだローズらの少女が連れてこられたのは
マグダレン修道院。
歪んだ心を持つ破壊的なシスターらの手によって、収容者となった少女たちは、あくまで
“罪を洗い流す”ために、信じがたい過酷な重労働に従事させられる。しかも、私語は厳禁。
囚人服のような制服を着せられ徹底的に管理される彼女らは、非道なシスター、神父らから
壮絶な虐待を受ける日々が続いていく。