10/07/01 16:17:11
次に残念なのは主人公役の本郷奏多の演技力。異質さを表現したいからなのかは知らないが、本性を表した時にいちいち眉をあげたり演技がかった仕草をしたり、見ていて見苦しい。
『どこにでもいる男子学生』という振る舞いの中にふと残虐性が滲みだす。原作ではその絶妙さにゾクッとさせられたものだ。
しかしこれは別の意味で寒い。まるで女子の気を引きたいがためにワルを演じる中学生のようだ。本郷奏多は『異質な男子学生』を演じているのではなく『異質を演じる男子学生』を演じていると言っていい。少なくとも私にはそう見えた。