09/08/27 20:23:50
前々スレより。選挙前なので、ご参考までにw
ちなみに、「月刊現代」、廃刊になってしまったけど講談社だね。フライデーも講談社w
私の憲法改正試案 いまこそ「女帝」容認のとき 鳩山由紀夫(「月刊現代」2004年7月号)
第二章第七条は、皇位継承について「国会の議決した皇室典範の定める継承順位に従い、
皇統に属する男子又は女子が継承する」とした。要するに女帝を認めたわけである。
女帝についての慎重論はよく承知している。歴史上女帝は十代八人おられるが、いずれも
男系による皇位継承を守るためのやむを得ざる一時的な対応として即位されたものであり、
それ故皇后などの寡妃か、あるいは生涯未婚の皇女であられた。いまの女帝容認論は、
歴史上存在したこうした女帝とはまったく性格を異にする。千数百年男系で続いた皇統を、
女系に移すという話で、日本にとっては初めての経験といえる。一部に女帝反対論が
根強いのも故なしとしない。
また女性の天皇を認めることに伴い、皇婿(皇配)の地位をどうするか、内親王にも宮家創立を
認めるのか等々、皇室典範の大改正を要する難問が多々出てくる。しかし、それにもかかわら
ず、われわれは女性の天皇を認めるべきときに来ているのではないか。男女平等の理念もさる
ことながら、これは、皇位の永続性が懸念される事態は避けたいという、天皇制の存在意義を
積極的に見出す立場からする現実的な判断である。
その上で継承順位は皇室典範で定めることにした。この場合、イギリス、デンマーク、スペイン流
の男子優先主義で行くのか、オランダ、スウェーデンなどの長子優先主義で行くか、という課題が
ある。私は前者のほうが自然な感じを受ける。
女性天皇を認めることに伴う多くの課題は、憲法改正と皇室典範改正の国民的協働の中で
乗り越えていかなくてはならない。