09/08/11 23:07:33
従来は、化学物質の量が増えれば毒性が増し、健康被害(急性毒性や発癌、催奇形性など)を
受けると考えられてきました。しかし、現在問題となっている外因性内分泌かく乱化学物質
(環境ホルモン)や化学物質過敏症などでは、この考え方は当てはまりません。
極微量の化学物質でも、反応性が高い個体、反応性が高い発達上のある時期においては、
内分泌のかく乱や過敏症を起こすことがわかってきています。極微量の化学物質が殺虫剤などの
化学物質に対する反応性を高め、病気を引き起こします。今まで、一般的に使われてきた
「濃度○○以下は安全」という定義は、通用しなくなってきているのです。
微量の化学物質は、胎児や乳児・幼児など感受性の高い時期、出生後の成長期各段階において
様々な臓器に様々な影響を与える可能性があり、どの程度の汚染なら安全なのかという認識は、
今までの毒性評価には使われてきていません。今、問われているのは、
胎児・乳児・幼児の安全性であり、この観点から様々な化学物質の毒性が再評価されなければいけません。
従来から考えられてきている「毒性」の観点ではなく、「化学物質過敏」、「神経伝達のかく乱」
、「内分泌かく乱」などの新しい観点からフッ素とヒ素が子供たちに与える影響を考えることが大切です。