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読売ウイークリー
皇太子さまに病状の説明をお願いしたい 2008年11月30日号
「雅子さまが公務を休んで運動会に出席されるのはおかしい、という記事をどうして書かないの」
皇太子さまのお妃選びを一緒に取材した先輩記者に久しぶりに会って、いきなり真正面から切り込まれた。
三つ星レストランで食事はしても、公務を休んで愛子さまの運動会に出かけ、
滅多に皇居清掃の奉仕団に会われない……。 例を挙げてたたみかける先輩に、
「運動会に行かれたことをおかしいと言うのは酷。子育ても大事で、病気静養中だから仕方ないのでは」と
反論を試みると、「国民の気持ちが皇室から離れ始めている現実を前に、これでいいのかと指摘するのも
ジャーナリズムの重要な仕事ではないか」と強く意見された。(略
担当記者にもなかなか判断がつかない現状は、一般にはなおさらわかりにくい。
そのために説明は不可欠と思うのだが、宮内庁は「5年を節目に詳細な内容にする」と言うものの、
いつものように言葉を選んでの説明になるのだろう。
病状と展望をきちんと肉声で説明できるのは、夫としてそばで支えられてきた皇太子さまをおいてない。
5年を経た来年2月の誕生日会見では、ご自身の言葉で具体的な説明をしていただけないだろうか。
生の声こそが説得力を持つ。
最近、知人たちの多くが「公務軽視」を口にし、皇室への厳しい目や距離感が感じられる。
皇太子さまが「長い目で見守っていただきたい」と言われるなら、国民に向けた説明をお願いしたい。
(読売新聞編集委員 井上茂男)
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