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出産に向けてカウントダウンに入った雅子さまは皇太子さまと十一月十日夜、
天皇、皇后両陛下、紀宮さまと御所で夕食をとった。妊娠判明後、両陛下とご夫妻が
夕食を囲む機会がぐっと増えた印象がある。自室ではご夫妻が好きなクラシックや、
雅子さまの同級生のボサノバ歌手原久美さんからプレゼントされたCDを聴き、
子育てもご夫妻で話し合っているという。
一九九三年六月の結婚以来、周囲の期待は、ご夫妻にとっては重荷でしかなかったといわれる。
両陛下にとってもこの八年は、跡継ぎ問題に頭を悩ませる日々だった。
子宝に恵まれなかったころ、両陛下は皇太子ご夫妻に近い関係者らを、
御所にしばしば相談相手として招いた。「このまま子供ができなければ、
眞子(秋篠宮ご夫妻の長女)が跡を継ぐしかなくなる。一体どうしたらいいのか」。
こんなとりとめもない相談に一時は明け暮れたともいわれる。
皇后さまは今年十月、六十七歳の誕生日に当たり宮内記者会の質問に
「『よくきてくれて』と迎えるだけで、胸がいっぱいになると思います」と文書で答えた。
華麗な言い回しではないが、万感の思いの一端がにじむ。
東宮御所には、両陛下からベビーベッドが贈られた。皇太子さまはじめ三人の子供たちを
育てたときに使われ、十一月十三日に修理を終え届けられた。戦後の「新しい皇室像」を
印象づけた両陛下の子育ても、こうしてご夫妻の子育てに受け継がれていくのだろうか。
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