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礼宮さま・紀子さんの「納采の儀」川嶋家で
天皇家の二男、礼宮さま(24)と川嶋紀子さん(23)(学習院大学院生)の「納采
(のうさい)の儀」が12日午前、東京・豊島区目白の川嶋家で行われた。お2人の
婚約は、これで正式に調ったことになり、紀子さんは午後、両親とともに皇居・宮殿
で、天皇、皇后両陛下と礼宮さまに婚約者としてお目にかかる。紀子さんに対する
お妃(きさき)教育は来月上旬から始まり、挙式の日取りを川嶋家に伝える「告期(こ
くき)の儀」を経て、「結婚の儀」は6月29日に皇居内の賢所で挙行される予定。礼宮
さまは結婚を機に新宮家を創設される。
両陛下はこの日午前10時、赤坂御所で山本悟侍従長に対し、納采のため使者を
川嶋家に送るよう命じられた。これを受け、陛下のお使いとして、モーニング姿の重田
保夫侍従次長が、午前11時5分、学習院構内の職員宿舎にある川嶋家に到着。玄
関では、紀子さんと父辰彦さん(49)、母和代さん(47)、弟舟君(17)の家族全員が
出迎えた。
納采の儀は、礼宮さまからの納采の品が並べられた洋間で11時10分から始まっ
た。振りそで姿の紀子さんは両親と共に、重田侍従次長と向かい合って立ち、まず侍
従次長が「天皇、皇后両陛下のおぼしめしをうけ、文仁親王には、本日、川嶋紀子嬢
に結婚の約をなすため納采を行われます」と口上を述べた。
これに対し紀子さんが「謹んでお受け申し上げます」と答えると、重田侍従次長から
納采の品の目録が手渡された。最後に侍従次長が、納采の品である鮮タイ1折(2匹)
、清酒1荷(6本)、絹の洋服地3巻について説明し、儀式は3分足らずで終了した。納
采の儀がつつがなく終わったことは、正午前、山本侍従長から、両陛下と礼宮さまに
報告され、両陛下は昭和天皇の武蔵野陵に、ご代拝のため侍従を遣わされた。
(1990年1月12日 読売新聞)
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