08/09/01 18:47:44
公爵夫人は、このところ息子ヒーソクリフに駆けっこをさせようと、毎日毎日
忙しくしておられました。
その合間に手話もおさらいしなくてはなりません。
「えーと、『皆様のご努力を』・・・『喜ばしく』・・・『存じます』」
とたんにヒーソクリフがコテンとこけました。
公爵夫人が手話をやるのに、息子を支えていた手を離したからです。
「ええい、ちゃんと立ちなさいよ!」日頃の公爵夫人のニタニタ笑いからは
想像できない激しさです。
「おまえたちもぼやあっと突っ立ってないで、サッと受け止めたらどうなの!」
夫人はそばでどぼんと立って見ているだけの娘たちにも、かんしゃく玉を破裂させました。
「今度顔に傷をつけたら、我が家の命取りになりかねないのよ!」
「おかあたみゃ~、ヒワイビッチが来たわよ」
「今日は間に合ってるって言って!」