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ウイルスに新たな変異を確認
6月19日 20時42分 NHKニュース
中国で検出された新型インフルエンザのウイルスが感染を広げる間に変異し、
ヒトの体内で、より増えやすい新たな特性を獲得していることを東京大学医科
学研究所のグループが確認しました。変異したウイルスが広まれば、健康被
害が大きくなるおそれがあると指摘しています。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授のグループは、世界各国に広まって
いる新型インフルエンザのウイルスにどのような変異が起きているのか、デー
タベースに登録された遺伝子の情報を詳しく分析しました。その結果、先月末、
中国・上海で、22歳の女性から検出されたウイルスが、新たな突然変異を起
こしていることがわかったということです。変異が起きていたのは、ウイルスが、
みずからをコピーして増殖する際に働くPB2と呼ばれる遺伝子で、ヒトの細胞
で、より効率よく増える変異が起きていたということです。現在、各国に広まっ
ている新型インフルエンザのウイルスには、この部分の変異が起きていません
が、河岡教授は「変異を起こしたウイルスが広まれば、症状が重くなるなど健
康被害が大きくなるおそれがある。各国と連携してウイルスの変異と、重症に
なる人の割合に変化がないかなどを注視していくことが重要だ」と話しています。
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