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新型インフル感染を1時間で診断/理研横浜研究所と東大が共同開発
5月29日1時0分配信 カナロコ
新型インフルエンザウイルスを迅速に検出できる簡易検査法の開発を、理化学研究所横浜研究所
(横浜市鶴見区)が東京大学医科学研究所と共同で進めている。流行は落ち着いてきたものの冬に
は再び感染拡大が懸念されており、全国の医療機関で一時間以内に確定診断できる簡易検査キット
として、十一月までの実用化を目指している。
現在のキットは季節性インフルエンザの診断向けで、新型ウイルスの診断には詳細(PCR)検査が
必要になる。遺伝子の増幅には厳密に温度管理できる特殊な装置が必要なため、診断は特定の
検査機関に限られる上、結果が出るまで数時間かかることが課題になっている。
理研と東大のグループはこれまでに、Aソ連型やA香港型、タミフル耐性があるウイルスにそれぞれ
特徴的な複数の遺伝子異変を突き止めた実績がある。この検出法を応用し、新型ウイルスに特徴的
な遺伝子配列だけを増幅して検出できる試薬の開発を進めている。
半年間の研究で、試薬によって新型ウイルスの有無を肉眼で確認できるようにすることや、検査装置
を小型化することを目指す。試薬の開発に成功すれば、大阪府立公衆衛生研究所が患者から採取し
たサンプルで臨床試験を重ねた後、実用化を最終確認する。
理研横浜研は「新型ウイルスを簡易検出する技術が確立すれば、将来の発生が懸念されている鳥イ
ンフルエンザにも応用できるのでは」と話している。
政府は早期診断法を半年間で実用化させる緊急研究を始めることを二十二日に発表。科学技術振興調整費から計約一億五千万円を拠出し、理研と東大のグループのほか国立感染症研究所、国立国際医療センターが研究に着手している。
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