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強毒の鍵握る成分特定 スペイン風邪で東大チーム
1918年に世界で大流行し、約4000万人が死亡したとされるインフルエンザ「スペイン風邪」の強い毒性の
鍵を握るとみられるウイルスの成分を、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らのチームが特定し、米科学
アカデミー紀要(電子版)に29日付で発表した。
毎年流行するインフルエンザウイルスは鼻やのどなど気道の上部で増えるが、スペイン風邪ウイルスは
肺など気道の下部で増える性質があり、これが重い肺炎を引き起こすなど強毒性の原因とみられている。
アジアなどで鳥から人に感染し、新型インフルエンザへの変異が心配されている鳥インフルエンザ(H5N1型)
も気道の下部でウイルスが増殖するため、今回の成果は、H5N1型の治療のターゲットに関する研究にも
役立ちそうだ。
河岡教授らは、計8種類あるスペイン風邪ウイルスの遺伝子を、単独や複数組み合わせて、現在流行して
いるAソ連型インフルエンザウイルスに組み込み、実験動物のフェレットに感染させた。
その結果「RNAポリメラーゼ」と呼ばれる酵素など計4種類の遺伝子を組み合わせた成分を入れたときに、
スペイン風邪ウイルスと同様に肺でも増殖が確認され、この成分が、気道の下部で増えやすい性質の鍵を
握っているらしいと分かった。
2008/12/30 07:05 【共同通信】
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