09/07/09 20:29:10
修習後即開業した場合についての報告(平成13年度) 千葉県弁護士会 神定 大
Ⅱ 事務所開設まで
修習2年目の10月ころ「後期修習が始まるまでに事務所を確保しておこう」と思い、物件を探し始めた。
事務所開設候補地には、一宮町(人口8000人の田舎だが裁判所所在地)と茂原市(人口9万人)の2つがあった。
最初は茂原市にしようと思っていたが、一宮町の裁判所の近くに、10坪・家賃月5万6000円という物件があり、
安くて裁判所の近くならそれにこしたことはないと思い、一宮町内に事務所を開設することにした。
2回試験が終わってから什器類を購入するなどして設備を整えた。これらの費用は約80万円程度であり、
修習中の貯金(後期のボーナスなど)でまかなった。
独立を検討している人に、設備の費用について質問されることがあるが、それほどかからないと思う。
Ⅲ 開設後の状況と感想
1、 とりあえず、最初の3か月くらいは、ほとんどすることがない状態で、当番弁護から受任した刑事事件等で何とかやっていた
(2か月近く何の依頼がないときもあり、ほんとにすることがないときは昼寝をしていた)。
このころの売上げは、月50万円あるかないか、という状況だった。開業にあたって、事前に広告を出したり、
県内の弁護士に宣伝をしたりということは全くしていなかったので、当然の結果ではある。
(・・・・)私の場合は、経費も月20万円もかかっていなかったため、何とかやっていくことはできたが、修習後即独立を考えている方は、あらかじめ電話帳広告を
申し込んでおくとか、有力者の先生方にご挨拶におうかがいするとか、対策を考えておいたほうがいいかもしれない。
2、 夏頃から、他の弁護士からの紹介や法律相談から受任した事件が少しはあるようになったほか、国選事件などの仕事が来るようになったので、さすがに昼寝を
することはなくなる。 (・・・)国選事件のお陰で収入は安定し、売上げは少なくとも月100万くらいはいくようになった。
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