09/09/12 17:35:31
>>785 >>787
3年位前、東大ローで「天才」道垣内教授による「潮見民法学」ゼミがあった。
【302-04 演習 民法特殊研究 潮見佳男の民法学を読む 教授 道垣内弘人 2 (総) 】
受講したかった。俺はまだ樹海の入り口あたりをウロウロしているが共にがんばろう。
ネットで受講生のブログの記事を見つけたが、楽しそうだな・・・
で、火曜日は指導教官である道垣内弘人先生の「潮見佳男の民法学を読む」というゼミを
選択しました。潮見先生は京大の教授で、非常に精力的に論文や体系書を執筆されてい
るそうです。確かに、道垣内先生から頂いた潮見先生の著作リストに載っている論文の数
は膨大です。道垣内先生と年齢はほとんど変わらないはずですが、先生よりだいぶ多い
みたいですね。先生、頑張ってたくさん書いてください。法学教室の原稿を落としている
場合じゃないです(笑)。
学部時代に森田宏樹先生のゼミを選択した際も、京大の窪田充見先生の論文(損害賠償
の懲罰的機能について、というテーマでした)を読みましたが、東大の先生は京大の先生を
意識することが結構多いみたいです。学派が違うというか、重点を置く研究領域が異なる
そうですね。例えば、債務の構造論などは東大の民法の講義では触れられることはほとんど
ありません(それよりも、債務から導かれる義務など、紛争解決に直截的に関わりのあるもの
に重点を置いた説明がなされます)。が、潮見先生やその師匠の北川善太郎先生など、京大
の先生は昔から義務構造論に力を入れてこられたそうです。
さて、こういう純学問的な内容を学べるのもあと少しなので、ゼミの中身自体には非常に満足
なんですが…問題は、学生数ですね。助手の方が一人、中国人の留学生が一人、そして僕
しかいません。しかも、留学生のチューターは僕です。助手の方も発表をされるとして、三人で
回すのは非常に大変です。二年前も道垣内先生のゼミは三人しかいませんでした。その時も、
担保付取引についての比較法的・立法論的考察がテーマで、参考文献は英語か仏語という
なかなかヘビーなゼミでしたが…やっぱり予習がかなり大変だったことを思い出します。
今回は日本語の文献しかないので、文献を読むことについての負担は軽くて済みますね。