10/05/22 16:53:04 7pci4RTM
電子でデータを買う行為は、あまり指摘されないが社会的にリスクがある。
匿名性が損なわれるからだ。例えば紙の本であれば、ある程度部数が出ている
のであれば、ぶらっと最寄の書店に立ち寄って、棚から本を掴んでレジに行き、
現金で支払って買えば、それが誰であるかはどこにも記録は残らないし、
もし記録を店側などで残そうとすれば客にもそれが分かる。
ところが、電子データを書店ではなくて、ネットでダウンロード販売で
買う場合、もちろん現金を電送は出来ないから、なにか他の決済手段を
とることになる。すると、だいたいは購入者の身元に繋がる情報を相手に
渡すことになる。そうしてサーバーがそのような情報を一時的あるいは
永続的に保管するだろう。
ある日、政治体制が変るなどで、思想取締りなどが盛んになり、
10年前に買った昆虫の社会といったタイトルの本を根拠に社会主義者
だとして投獄されたり、ああいった雑誌とかこういった漫画本とか
そういった小説などを買ったことがあるものは皆犯罪者、あるいは
要注意人物になる。気に食わないデータ-書籍を保有しているに
違いないと思われれば、家宅捜査されて、データを提出させられ、
ハードディスクを押収され、メールなどでやり取りした相手全員も
ブラックリストに載せて、などということになる。