10/06/24 12:31:11
ナウシカの根本的な考え方は「人類は地球にとって必ずしも必要ではない」だからな。
人類が滅びても地球そのものの生命の営みがストップするわけじゃない。
恐竜が滅びてほ乳類が進化したように、人類が滅びた後にまた新しい生命の進化がある。
生命はそうやって「現れて、消える」を繰り返していくだけ。
虚無的な考えだがナウシカ曰く王蟲のいたわりと友愛は虚無の深淵から生まれたということらしい。
つまり本来の生命にそぐわない、創られた生命として産み出された王蟲にこそ、いたわりと
友愛があるとナウシカは心を動かされたわけだ。
王蟲も腐海も役目を終えればやがて滅びる。
それがわかってるから生命は光り輝く、と。
無限の命より、刹那的な命を大事に、つまり「今を一生懸命生きなさい」と。
「滅び」というのは必然であり常に意識しなければならない。
ナウシカ達人類は滅びる。近い未来確実に。
だからこそ、今その瞬間を一生懸命生きねば…。
そういう事を言いたいんじゃないだろうか。
だから「滅びない」という解釈はあまりに都合がよすぎる。
生命のこれから先は「この星が決める事」だがそれは人類である必要はないのだから。
人類が滅びても数億年経てば別の生命が進化して、また滅んで、それを繰り返していくだけだから。